Photozoneがフジフイルム「XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR」のレビューを掲載しています。
Photozone
外装
レンズを揺さぶるとフォーカスエレメントがガタガタと音がすると言及できるものの、造りはとても素晴らしいものだ。電源を投入するとこの異音は無くなる。
広いゴム製のコントロールリングはとても滑らかに動作する。インナーズームであるため、レンズの全長はズーミングにより変化しない。
AFシステムは高速で静かな動作音だ。手ぶれ補正は5段分と富士フイルムは主張しているが、我々のテストでは3~4段分の補正効果だ。
画質
歪曲 | 50mm | 90mm | 140mm |
JPEG | 0.0488% | 0.0391% | 0.127% |
RAW | 0.507% | 1.21% | 1.54% |
歪曲…フジフイルムは自動補正を利用しているため、デフォルト設定で使用する場合に歪曲を心配する必要はないだろう。RAW形式の場合、50mmではほとんど無視できる数値だがより長焦点となる場合には中程度の糸巻き型となる。
周辺減光 | F2.8 | F4.0 | F5.6 | F8.0 |
50mm | 0.47 (1.17) |
0.36 (0.49) |
0.31 (0.33) |
0.16 (0.18) |
90mm | 0.54 (1.26) |
0.43 (0.55) |
0.37 (0.38) |
0.21 (0.23) |
140mm | 0.58 (1.53) |
0.51 (0.69) |
0.47 (0.49) |
0.29 (0.31) |
周辺減光…自動補正されているので絞り開放かたとても穏やかだ。しかし、RAW形式では絞り開放の場合に150mmでー1.5EVと目立つ。しかし、1段絞ると問題は無視できる程度にまで減少する。
M | F2.8 | F4.0 | F5.6 | F8.0 | F11 | |
50mm | 中央 | 2873 | 3004 | 2843 | 2702 | 2396 |
隅 | 2586 | 2829 | 2686 | 2667 | 2385 | |
端 | 2439 | 2755 | 2678 | 2653 | 2375 | |
90mm | 中央 | 2929 | 3123 | 2970 | 2723 | 2434 |
隅 | 2169 | 2389 | 2486 | 2572 | 2356 | |
端 | 2158 | 2360 | 2446 | 2476 | 2311 | |
140mm | 中央 | 3006 | 3149 | 3039 | 2727 | 2431 |
隅 | 2305 | 2452 | 2487 | 2399 | 2775 | |
端 | 2306 | 2358 | 2383 | 2341 | 2222 |
解像度…このレンズはラボテストで驚異的な結果を出している。スウィートスポットは50mmでありF2.8から優れた性能を発揮する。中央画質は90?140mmがとてもシャープだが、隅や端の画質はそれほど見事ではない。絞り開放でとても良好であり、中程度の絞り値ではやや改善する。テストした個体の像面湾曲は中程度で偏芯性能は完璧では無いが良好なものだ。
色収差 | F2.8 | F4.0 | F5.6 | F8.0 | F11 |
50mm | 0.13 | 0.14 | 0.14 | 0.15 | 0.15 |
90mm | 0.21 | 0.16 | 0.12 | 0.09 | 0.08 |
140mm | 0.4 | 0.39 | 0.35 | 0.35 | 0.35 |
色収差…倍率色収差は全く持って無視できる数値であり、見えるものは何もない。
ボケ…望遠レンズにおいて重要なポイントであり、このレンズは堅実な性能を発揮している。後ボケはとても滑らかであり、前ボケは比較して少し騒がしい。玉ボケも滑らかでうまく表現できている。玉ボケに対する口径食の影響は大きいが絞ると緩和するが縁取りが強調されてしまう。
ボケ色づき…このレンズではF2.8でもそれほど問題とならない。
結論
このレンズはフジフイルムのレンズラインナップに追加された素晴らしい一本だ。中央はウルトラシャープで、四隅も50mm時は際立った性能で望遠域にズームしてもなおまともな画質を保っている。倍率色収差は後処理要らずの高画質なものだ。周辺減光と歪曲はRAW形式では目立つが、多くのユーザーは自動補正を適用しているので問題にはならないはずだ。単焦点には敵わないが、ズームレンズとしてはボケ質も良好だ。ボケの色づきは絞り開放から問題は無い。
プロフェッショナルのマーケットにアプローチするレンズだけあって、レンズの造りはそれ相応に優れている。構成素材のほとんどは金属であり、幅広いゴム製のコントロールリングは使うのが楽しくなるものだ。全てが緻密に組み立てられており、サイズと防塵防滴機構は肯定的で完璧な印象だ。AFは静かで高速、言うまでもなく手ぶれ補正はとても有効なものでありフジフイルムの公称値程ではないが3?4段分の補正効果を確認した。
しかし、これらのクオリティは全て価格に反映されている。フルサイズ用のキヤノンやニコンのレンズよりも高価(訳注:おそらくF4ズームのこと)であり、手頃な価格とは言えない。しかし、このレンズの高品質さを考慮するとこの値付けは間違ったものでは無い。とてもオススメの出来るレンズだ。
光学品質…3.5?4.0点、メカ的品質…4.0点、コスパ…3.5点
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WRのレビュー・作例を集めたページはコチラ
購入早見表
レンズ | 楽天市場 | Amazon | ?カメラのキタムラ | Yahoo |
XF50-140mmF2.8 R LM OIS WR | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
テレコンバーター XF2X TC WR | 新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
新品・中古情報 |
サイト案内情報
関連ページ
Canon EFマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
Canon RFマウント | RFレンズ一覧表 | ||
Canon EF-Mマウント | EF-Mシステム一覧 | ||
Canon FDマウント | レンズ一覧 | ||
Nikon Fマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域? |
1 NIKKOR(CX) 一覧 | |||
PENTAX Kマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
Kマウント オールドレンズ一覧表 | |||
PENTAX 645マウント | レンズ一覧表 | ||
SONY Eマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
SONY Aマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
FUJIFILM Xマウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
マイクロフォーサーズ マウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
フォーサーズ マウント | 広角域 | 標準域 | 中~望遠域 |
新興レンズメーカー一覧 | 中一光学 | Laowa | Samyang |
スポンサーリンク
スポンサーリンク