フジフイルムXF50mm F2 R WRはカリカリシャープなレンズ【評価・作例】

様々なレビューサイトで「とてもシャープなレンズ」という評価の多いXF50mm F2ですが、ePHOTOzineにおいても同様の評価となっていますね。

この光学性能で防塵防滴と絞りリングまで備えて4万円ちょいで購入できるというのはコスパ抜群のレンズと言えるかもしれません。F2というレンズ口径もこの焦点距離であればボケ量は十分に稼ぐことが出来るかもしれません。

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外装・機能

「XF23mmF2 R WR」よりも僅かに20g重い200gでコンパクトなデザインだ。X-Pro2と組み合わせる事で往年のレンジファインダーカメラのようであり、多くのカメラマンの心をつかむものだろう。

スーパーEBCでコーティングされた前玉は46mmという小さなフィルター径だ。その外側には付属のレンズフードを装着できるバヨネットマウントとなっている。フードは前玉を保護し害光を遮光するためにいい仕事をしてくれるものだ。

マニュアルフォーカスリングは滑らかに動作し、適度な抵抗感を備えている。残念なことにAF中にマニュアルフォーカスは機能しない。ピント距離は39?まで、最大撮影倍率は0.15倍だ。

絞りリングは1/3段ごとのクリックストップがあり良好に動作する。カメラ側の制御を有効とする「A」ポジションが存在するものの、操作する喜びを感じる絞りリングを使いたくなる。

このレンズには歓迎すべき防塵防滴仕様だ。

APS-Cで50mmという焦点距離は35mm換算で76mmとなる。一眼レフカメラではあまり見ない焦点距離だが、レンジファインダーカメラにはこのような焦点距離が存在する。全体的にレンジファインダーを意識したデザインと言う事だろう。ポートレートで76mmという焦点距離は十分に長いと言える。

描写

中央解像力はF2.0?F4.0まで際立った性能(outstanding)を発揮しF5.6~F11までは素晴らしい性能だ（excellent）。最小絞り値であるF16でも非常に良好だ。四隅はF2.0~F11まで素晴らしい性能（excellent）でF16で非常に良好だ。これはどのような絞り値でも素晴らしい結果で、このレンズがとてもシャープであることを意味している。

色収差はボディ側のデジタル補正が適用されるため、ほぼ完ぺきだ。

歪曲も色収差と同様で補正後は0.16％の樽型歪曲とほぼ完ぺきだ。

フレアはシャープさやコントラストに影響を及ぼさないため問題とならない。

ボケはSTFほどでは無いが滑らかだ。

全体的に素晴らしい造りのレンズであり、コンパクトで使い勝手が良く、フジXマウント用レンズとしてとても魅力的な新製品だ。

価格は高品質な単焦点レンズとしては妥当な設定。フジXマウントには多くの選択肢があり、「XF56mmF1.2 R」とアポダイゼーション光学エレメントを搭載した「XF56mmF1.2 R APD」、そしてマクロレンズの「XF60mmF2.4 R Macro」「Touit 2.8/50M」が存在する。さらにMF用レンズ「50mm F1.2 AS UMC CS」もある。

結論

このレンズは非常にカリカリなシャープさと喜ばしいボケ、そしてコンパクトで耐候性があり価格は比較的控えめという優秀なレンズだ。このレンズはエディターズチョイスに値する。

長所：優れたシャープネス、低色収差、低歪曲、低フレア、美しい造り、耐候性、良好な価格設定、コンパクト

短所：AFモードでフォーカスリング非対応

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