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ニコン Z fのバッテリーはZ 8よりも長持ちで手振れ補正はZ 9より良好

Photographylifeが「Z f」のフィールドレビューを公開。ピクセルシフト撮影は改善の余地があるものの、バッテリーはZ 8よりも持ちがよく、手振れ補正は過去最高、低照度AFもZ 9並みと高く評価しています。

Photographylife:Nikon Zf Field Review

  • 外観
    ・デザインは本当に美しい。
    ・他のボディとは全く異なり、フォントも異なる。
  • 質感
    ・ダイヤルは真鍮製。ボディはマグネシウム合金。
    ・防塵防滴。寒冷・雨天・高湿でも問題なく動作した。
    ・カニ爪の絞り情報を伝達することはできない。
  • バッテリー
    ・寒い環境下でZ 8よりも長持ちだがZ 9ほどではない。
  • インターフェース
    ・記載なし。
  • 携帯性
    ・記載なし。
  • グリップ
    ・不十分だが追加グリップを購入することができる。
  • 操作性
    ・背面の操作性はデジタルニコンでは一般的なもの。
    ・モノクロは他のカメラでも利用可能だがB&Wほど便利ではない。
    ・シャッタースピードダイヤルは指が届きにくい。使わない可能性がある。
    ・ISOダイヤルや露出補正ダイヤルもコマンドダイヤルで代用可能。
    ・AFジョイスティックが無いものの、タッチパッドAFで代用できる。
  • 手ぶれ補正
    ・1/3s 40mmで手持ち撮影が可能。
    ・2秒でも許容範囲内の撮影ができる。
    ・限界を超えると隅々まで安定はしていないが、少なくとも被写体はシャープ。
    ・Z 9でも達成できない領域。
  • ファインダー
    ・記載なし。
  • モニター
    ・ニコンフルサイズでは初となるバリアングルモニタ。
    ・L型ブラケットと干渉したり、耐久性の観点からチルト式が好み。
  • メニュー
    ・ユーザーモード設定が無ければ管理メニューもない。撮影設定を切り替える際は他の機種よりも時間がかかる。
  • フォーカス
    ・低照度AFはスペック上でZ 8よりも上だが、違いは感じない。性能には全く不満はない。
    ・フレーム上の小さな顔を検出できるようになっている。
    ・ニコンでも最も手ごろな価格の被写体検出対応モデル。
    ・価格のわりにAFは優れている。
    ・被写体検出とMFアシストはうまく機能する。
  • 連写性能
    ・記載なし。
  • 解像性能
    ・多くの人には十分な解像度。
    ・ピクセルシフト撮影に対応。4~32枚のデータをNX Studioで結合処理することで9600万画素の画像として出力できる。カメラのブレや被写体の動きは厳禁。大気の揺らぎもNG。
    ・ピクセルシフトは期待に達しておらず、ブラッシュアップが必要。
  • 高感度ISO
    ・記載なし。
  • ダイナミックレンジ
    ・記載なし。
  • ホワイトバランス
    ・記載なし。
  • JPEG
    ・記載なし。
  • 動画
    ・記載なし。
  • 作例集:リサイズのみ。
  • 総評
    ・レトロデザインのZ 6IIではなく、伝統とモダンデザインの見事な融合。
    ・満足のいく手振れ補正とフォーカス性能。
    ・物理ダイヤルがお気に入りだが、気が付くと全てをコマンドダイヤルで操作している。
    ・B&Wは画期的ではないが楽しい機能。
    ・サンプルを返却しなければならないのが残念。
    ・Z 9を使い続けるが、Z fに後ろ髪を引かれる。

とのこと。
外観こそZ fcとよく似ていますが、最新プロセッサの搭載やニコン初の最新機能の実装など、目新しいポイントが多いレトロデザインのミラーレスカメラ。Z fcは中身がほぼZ 50でしたが、Z fは既存カメラにはない構成(25MPセンサー + EXPEED 7)で、ニコン初となるピクセルシフト撮影機能や世界初となるフォーカスポイントVRなどを搭載。まさかZ fで初実装することになるとは思ってもみなかった新機能がいくつかあります。

Photographylifeのレビューでは、(他のレビューサイトと同じく)レトロな外観ながら中身は最新のミラーレスカメラであると感じた模様。浅いグリップでエルゴノミクスは犠牲となっているようですが、最新の優れたAFシステムや効果的な手振れ補正を実装しているようです。

私も発売日にZ fを入手。印象はPhotographylifeと概ね同じで、Z fcで感じていた手抜き感は大部分で払拭されているように見えます。指摘するポイントがないわけではないものの、及第点に達しているのかなと。レトロな外観が好きな初心者から玄人まで、幅広い層に訴求できるカメラに仕上がっています。

手振れ補正は確かに効果的。フルサイズは他社を含めて1/2sあたりが限界と感じていたところ、Z fは状況によって1秒を超えるシャッタースピードでも安定させることができました。

バッテリーの持ちがZ 8よりも良好かどうかは今のところ不明(私もZ 8・Z fユーザーですが)。スペックシート上では同じバッテリーで、撮影可能枚数は同程度。Z fの撮影スタイルがバッテリーに優しいのかもしれませんね。(バリアングルモニタを裏返すことで不必要なモニタの点灯を防ぐことができる?)

ニコン Z f 最新情報まとめ

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:裏面照射型
    ・有効画素数:2450万画素
    ・除塵ユニット:フッ素コーティング / イメージセンサークリーニング
    ・手振れ補正:イメージセンサーシフト方式5軸補正 8段分
  • フォーカスポイントVR
  • プロセッサ:EXPEED 7
  • RAW 高効率★ / 高効率 / ロスレス圧縮
  • HEIF
  • ピクセルシフト撮影 9600万画素
  • Monochrome / Flat / Deeptone
  • SD UHS- II / Micro SD UHS-I カードスロット
  • ISO 100~64000
  • AFシステム:ハイブリッドAF
    ・測距点:273点
    ・測距輝度範囲:-10~19EV F1.2 レンズ
    ・被写体認識:人物(目、顔、頭部、上半身)、犬、猫、鳥、車、バイク、自転車、列車、飛行機
    ・その他:3Dトラッキング
    ・カスタムワイドエリア
  • 被写体検出によるMFアシスト(電子接点ありのレンズ)
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:1/8000~900秒
    ・電子シャッター:あり
    ・フラッシュ同調速度:X=1/200秒
    ・撮影速度:約14コマ/秒 / 約30コマ/秒
    ・撮影枚数:
  • ファインダー:0.5型 Quad-VGA OLED 約369万ドット 約0.8倍
  • モニター:バリアングル式8cm/3.2型TFT液晶モニター 約210万ドット
    ・タッチFn対応
  • 動画:
    ・4K:60p/50p/30p/25p/24p
    ・FHD:120p/100p/60p/50p/30p/25p/24p
    ・出力:MOV、MP4
    ・N-Log
    ・撮影中赤枠表示
    ・電子IS:対応
    ・連続撮影時間:125分
  • インターフェース:
    ・USB:Type-C端子(SuperSpeed USB)
    ・ヘッドホン:φ3.5mm
    ・マイク:φ3.5mm
    ・HDMI:Type D
    ・シンクロ:
    ・Wi-Fi:IEEE802.11b/g/n/a/ac
    ・Bluetooth:Ver.5.0
  • バッテリー
    ・タイプ:EN-EL15c
    ・撮影可能枚数:約410コマ
    ・充電方法:
  • サイズ:約144×103×49mm
  • 重量:約710g
  • 防塵防滴:Z 8と同等
  • ボディ材質:マグネシウム合金(前・上)

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