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VLOGCAM ZV-E10 II はオフィスやスタジオで真価を発揮するVlogカメラ

DPReviewがソニー「VLOGCAM ZV-E10 II」のレビューを公開。優れた4K動画やAF、初心者向けモードが特徴的なVlogカメラと評価。前モデル比で画質や操作性が改善しており、固定して使える環境なら最適とのこと。

DPReview:Sony ZV-E10 II in-depth review

  • 素晴らしい4K映像を撮影できる。特に、管理された環境で撮影する場合にその性能を発揮。オフィスやスタジオで自分自身を撮影したい方にとっては、クラス最高のオートフォーカスや初心者向けのモード・機能により、スマートフォンからのステップアップに最適。
  • しかし、屋外での手持ち撮影が多く、よりダイナミックなスタイルの動画Vlogを撮影する場合は、最適な選択肢とは言えない。
  • ZV-1 IIのようなオートフレーミングや内蔵NDフィルターは搭載されておらず、α6700のようなセンサーシフト式手振れ補正もない。
  • 屋外での撮影であれば、ミラーレス以外に目を向け、DJI Osmo Pocket 3を検討する価値がある。センサーが小さく同じ画質は得られないが、内蔵ジンバルによりセンサーシフトや光学式手ブレ補正だけでは実現できない滑らかさを実現している。
  • 特に強調しておきたいのは、ZV-E10 IIは静止画撮影用に設計されたものではないということだ。α6700とセンサーを共有しているため、静止画撮影に優れたカメラであることは間違いないが、同じ写真性能をより低価格で実現できると期待して購入すると、がっかりするだろう。
  • ファインダーがないため、直射日光下での構図決めはかなり難しい。
  • メカニカルシャッターがないため、フラッシュ撮影の自由度はかなり限られてしまう。さらに、動きの速い被写体を撮影する際にはローリングシャッターを心配しなければならない。
  • 1つのダイヤルで操作を行うため、設定を調整する際にはタッチパネルに手を伸ばす必要があることが多く、そのインターフェースは写真撮影に適したレイアウトになっていない。

同等の製品と比較して

  • VLOGCAM ZV-E10
    ・Mark IIは動画撮影においてより高性能で使いやすい。 操作性が向上しており、写真、ビデオ、スロー/クイックモードの切り替えは、ボタンではなく3方向スイッチで行う。
    ・更新されたメニューシステムと高速センサーにより、ローリングシャッターが大幅に低減、4K/60が可能。
    ・8bitから10bit動画へのアップグレードも大きな利点であり、バッテリーが大きくなったことも同様。
    ・Mark IIが存在する今、ZV-E10の購入を勧めるのは難しい。
  • Nikon Z 30
    ・ZV-E10 IIの利点は、ビット深度と4K/60pであり、オリジナルのZV-E10に対する利点とほぼ同じ。
    ・簡単にオーディオモニタリングができるヘッドフォン端子とLog記録モードが搭載されており、これらはNikonにはない。
    ・Eマウントはレンズの選択肢が豊富。Z 30にふさわしい大口径広角ズームレンズは、ニコンZマウント用に存在しない。
  • α6700
    ・非常に高性能なカメラであり、ZV-E10 IIの購入を検討している人なら、少なくともその存在は知っておくべき。
    ・静止画撮影用に設計されているため、ZV-E10 IIにはない電子ビューファインダー、2つ目のコントロールダイヤル、メカニカルシャッターを搭載。
    ・背景ぼかしや商品撮影機能はそのままに、ボディ内手ブレ補正機能、4K/120p、オートフレーム、昆虫、車、列車、飛行機用の被写体検出設定が追加されている。
    ・これらの追加機能には代償があり、重量は116g増え、希望小売価格も400ドル高くなっている。

α6700と同じセンサー・プロセッサを搭載した新しいAPS-C VLOGCAM。残念ながらAIプロセッシングユニットは非搭載で、最新の被写体検出機能を最大限活かすことはできないようです。しかしBIONZ XRプロセッサを搭載したことで、シネマティックVlogやクリエイティブルック、全幅に近い4K 60pに対応。前モデルと比べると4K動画撮影時のクロップ率が低下し、高機能・高画質なAPS-C VLOGCAMに仕上がっているようです。

一方、ボディ内手振れ補正は引き続き非搭載で、メカニカルシャッターレスとなったことで静止画向けの撮影機能には制限があります(例えば12bit RAW・フラッシュ同調 1/30秒など)。前モデルと比べて、より動画向けのカメラとなっている点には注意が必要です。

DPReviewのレビューでは、前機種「ZV-E10」からセンサー・プロセッサ・バッテリーが一新され、画質やAF性能などが向上している点を評価。価格を考慮すると手振れ補正やAIプロセッシングユニットの非搭載は残念ですが、スタジオなどでカメラを固定して撮影できる環境であれば最適なVlog機のようです。

ただし、前モデルから引き続き手持ち撮影には不向きであること、ZV-E1の完全な下位互換ではないこと、前モデルと比べて高価な機種であることを考慮すると、前モデル「ZV-E10」でも十分と言う人が多そうな気もします。

ソニー VLOGCAM ZV-E10 II 最新情報まとめ

  • 発売日:2024年8月2日
  • 予約開始日:2024年7月17日(水)10時
  • 希望小売価格:オープン価格
  • 市場推定価格:
    ・ボディ:15万3,000円
    ・レンズキット:16万4,000円
    ・ダブルズームキット:18万6,000円

主な仕様

  • イメージセンサー
    ・タイプ:Exmor R CMOSセンサー
    ・ローパスフィルターレス
    ・有効画素数:約2600万画素
    ・除塵ユニット:
    ・手振れ補正:交換レンズ側対応
  •  ISO 100 - 32000
  • HEIF・12bit RAW
  • SD UHS-II
  • プロセッサ:BIONZ XR
  • AFシステム:ファストハイブリッドAF
    ・測距点:最大759点
    ・測距輝度範囲:EV-3 - EV20
    ・被写体認識:人物、動物、鳥
    ・その他:商品レビュー用設定
  • ドライブ性能:
    ・メカニカルシャッター:なし
    ・電子シャッター:1/8000-30 秒
    ・フラッシュ同調速度:1/30 秒
    ・撮影速度:最高約11コマ/秒
    ・撮影枚数:RAW: 59枚 / RAW (ロスレス圧縮): 22枚
    ・高分解シャッター機能
  • ファインダー:なし
  • モニター:7.5 cm (3.0型) TFT駆動 104万ドット バリアングル式
  • クリエイティブルック
  • 動画:
    ・4K:60p 4:2:2 10bit 600Mbps XAVC S-I
    ・出力:XAVC S: MPEG-4 AVC/H.264、XAVC HS: MPEG-H HEVC/H.265
    ・電子IS:電子式 (アクティブ時)
    ・ブリージング補正
  • シネマティックVlog設定
  • 背景のボケ切替
  • インターフェース:
    ・USB:SuperSpeed USB 5 Gbps ストリーミング対応
    ・ヘッドホン:3.5 mm
    ・マイク:3.5 mm
    ・HDMI:タイプD 3840 x 2160 ~59.94p  4:2:2 10bit
    ・Wi-Fi:IEEE 802.11a/b/g/n/ac
    ・Bluetooth:Bluetooth 標準規格Ver. 4.2
  • バッテリー
    ・タイプ: NP-FZ100
    ・撮影可能枚数:約610枚
    ・充電方法:USB Type-C
  • サイズ:約114.8 x 67.5 x 54.2 mm
  • 重量:約377 g
  • 防塵防滴:-

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