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PENTAX K-3を買う15の理由

2015年9月24日:中古情報更新

さて今回はK-3を使用し始めて2ヶ月ほど経ったので、改めて「K-3を買って良かったのか?」を考えていこうと思います。そこで、「他マウントor新規購入」、もしくは「PENTAX旧機種からの移行」かによって多少視点が分かれると思うのでその点も触れます。ブログ初期にK-3を購入して間もなくのレビューをしましたが、今回はより実機を触っている分事実に則したレビューになっていると思います。

私がK-3を選んだ理由をインスピレーション・後付の理由を含めて下記に書き出してみました。興味がある項目をクリックして下さい。

APS-Cの限界

色々な評価を見ていると、どうやらセンサーがAPS-Cサイズの機種において、描写性能の伸び方が落ちてきたみたいだ。センサーの大きさを変えずに同サイズのセンサーを高性能化(言ってしまえば、性能のコンパクト化)するのがこれ以上は難しいのだろう。

「これ以上の描写を求めるのであればフルサイズ」と言う世評を所々で散見した。APS-Cの描写性能は頭打ちになってきた=これ以上の良い機種を待っていてもそんなに変わらないだろうな、と言うことになる。つまり出来の良いAPS-Cサイズの一眼カメラを買うにはいい頃合いと言うことになる。逆に言えば、現行もしくは1世代前のAPS-C機種を持っているのであればそこまで変わり映えしないと言うことにもなる。特に完成度の高いK-5?シリーズを保有しているユーザーならばあまり買い替えの恩恵を受けないと思う。高画素化によるデリケートな運用を求められるだろう。

ちなみに私は新規参入であり、このタイミングでこの機種は良かったのではないかと感じる。

初期投資後にお金を掛けなくて済む

と言うと語弊があるかもしれない。要は物欲センサーがあまり動かなくて済むかもしれないと言うこと。新機種が出たとしてもそこまで機能面で向上する事も無いだろうし、物欲が沸かないだろうと勘定をした。現に、リコーイメージングから新機種が発表されたがどうやらエントリー機種(K-50系か)の後継機の様だ。K-3の後継となるとK-3?やK-5?などだろうが、それはまだ先ではないかとどこかのカメラ雑誌でもレビューがあったと思う。

レンズにしてもフルサイズほどでは無く、現行モデルの物を揃えておけば満足出来そうなくらいには銘玉が揃っている。特にAPS-C専用のレンズが多く、その分レンズも小さくコンパクトで安く仕上がっている。フルサイズを求めない以上、レンズのオーバースペックは避けて行きたいところだ。

K-5シリーズをお持ちの方であれば、非常にK-3は悩む選択肢であると思う。K-5シリーズの完成度が高いが故にK-3への機種変更をためらっている記事を多く見る。恐らく、K-5シリーズからK-3に変えたとしても、金額以上に満足度は得られないと感じる。買い換えるとすると、本当に我慢ならない点がK-5シリーズにあるときだろう。

問題はK-3がぶっ壊れた時だ。後述するがその時に新機種を買うかK-3を買い直すか、そもそもPENTAXブランドは存続しているかが焦点となってくる。

システム全体としてフルサイズよりお手頃

正直カメラ趣味に掛ける事のできる軍資金も限られている。フルサイズで満足の行く画質を得るにはそれなりのレンズが必要であり、結構高い。しかもレンズだけでは無く、データの肥大化によるSDカードのストックやハードへのバックアップ容量も大きくなるなど周辺機器への投資も大きくなる。

そこまでお金を掛けて趣味といえるのか?の境界線を軽く突破してしまうので、私がフルサイズに移行することはまず無い。APS-Cとしての上級な描写が得られればそれで問題は無い。その点で言えばフルサイズ機種の無いPENTAXブランドはジタバタせずにAPS-C路線で走ることが出来る。またAPS-C路線でブランドが走ってくれる限り、最上位機種であるAPS-C機での機能面は充実させる事だろう(645Zの様な全く市場違うカメラは除外するとして)。

C社やN社ではフルサイズを見越した性能・機能のギャップをAPS-C機に設けてある分、常にフルサイズを意識しながらAPS-Cを使う人も出てくるだろう。「技術的に出来るけど上位機との住み分けのためには導入しない」と言うスタンスが見て取れる分、D7100や70Dなどは「中級機」を意識せざるをえない。防塵防滴のレンズはフルサイズに多く高価な為、防塵防滴機能のあるAPS-C中級機に付ける防防レンズを買えないもどかしさを感じると思う。

PENTAXはその点レンズもほぼ10万円内に収まるレンズが多い。防塵防滴のシステムも組みやすい機種だ。

デュアルスロット

競合機種を見るに、K-3とD7100がデュアルスロットで、70Dがシングルスロットとなっている。特に秀でた性能では無いが、トリプルスロットなどになる訳も無いのでこの機能も頭打ちと言える。ダブルスロットによってJPEGとRAWの同時出力が可能な事は非常に便利だ。特に高画素になったことによりRAWのサイズが極端に大きくなった機種にとって欠かせない。後述するバッファが大きい事もありがたみを増している。

WiFi・GPSも対応出来る

初期では機能することは出来ないが、オプションを導入することにより機能する。内蔵していれば嬉しいが、そもそも私はこの機能を使わないので要らない。しかし、もし仮に撮りたくなった・使いたくなった場合には利用出来るので選択肢が残されているのは頼もしい。赤道儀を使わずに星撮りを出来るので、軍資金に余裕ができたらO-GPS1を購入してみたい。またWiFiを機能させることにより、後述するバリアングル液晶のまね事をすることも出来る。
ペンタックス クリップオンGPSユニット O-GPS1

ペンタックス フルカード 16GB O-FC1

バリアングル液晶以外の機能は満遍なく使える

K-3に出来ない事にバリアングル液晶でのライブビュー撮影がある。KissX7iを使ったことがあるが、あればあったで非常に便利な機能だ。もちろんK-3にも搭載されていれば喜ばしいことだったが、それで防塵防滴性能に傷が付くようでは本末転倒。逆に言えば堅牢さが前にでての安心感があるとも言える。さらに言えば、先述したようにWiFiを利用したスマホでの遠隔操作も出来るのでバリアングルよりも使えるシチュエーションも出てくるだろう。また、アクセサリーで売っているエツミのモビキャッチなどを使えば、まんまバリアングルとして使えなくも無い。もちろん、備え付きのライブビューには敵うはずもないが…。出来ない機能では無い、と言うことだ。

?防塵防滴レンズが安く揃える事が出来る

これまた語弊があるかもしれないので付け加えると、APS-C専用で防塵防滴仕様が揃っている。価格も10万に行かない物が多い。他社製では10万を超えてぶっ飛んだ金額のフルサイズ対応のレンズが目立つ。その点PENTAXならば、少ない軍資金で様々な焦点距離の防塵防滴を揃えることが出来るだろう。難点は焦点距離に対して選べるズームレンズが少ないこと、評価の高いレンズが少ないことだろうか。また、APS-C専用も多く、いざフルサイズ機が出たとしても実用出来るレンズは少ないところだ。

エントリー機種でも防塵防滴性能を持たせており、さらにキットレンズまで簡易防滴を施してある。後述するが、安いサブシステムを組む際にもこれは大変便利だと思う。例えばK-50に頻度は低いが使いたいスターレンズや焦点距離を付けておいたり、豪雨でさすがにメイン機を出すのも忍びない時はK-50に活躍させることも出来る。K-50が故障したとしてもK-3よりもダメージは少ない。そもそもK-50の防塵防滴もそこそこ評価を受けており、ひょっとしたら壊れにくいかもしれない。
ペンタックス K-50 ダブルズームキット ブラック

?低温状況下でのバッテリー(低温耐性)

これに関しては他社の性能を交えた評価はしかねるのでPENTAXが優れている!とは言及しない。言及はしないが、南極観測基地の隊員が持って行って使ったというではありませんか。その辺を宣伝広告に使わない辺りが嫌らしくないと言うか、営業下手と言うか…。日本で南極ほど冷えることは無いと思うので、実績として存在するこの事実は頼りがいがありますよね。バッテリーの持ちは使用感で言えば普通、純正は5000円くらい。低温化での作動を考えるならば、多少高くても実績のある純正を購入するべきだろう。極端に低温のスポットに行かないのであれば互換バッテリーでも良い。

バッファもそこそこ良い、動体も頑張ればいけそうだ

サブタイトルどおり。もちろんC社やN社に比べると、AFのアルゴリズムでは完敗だと思う。が、ピントが合わないわけでも無し、撮れなくもないのじゃないかな。もちろん他社に比べればストレスを感じる事もあるだろうけど。特に動く被写体はあまり撮らないので、あまり重要視はしていない。撮るとしても、動きの予測できる電車や飛行機であって、予測のし難いスポーツを撮ることはまず無いと思う(子供の運動会やペットの撮影もまあ出来るでしょ)

特に競合機種に比べるとバッファが強く、連写が利くので取り敢えず数打ってみようと思う。私もあまり動体は撮影していないので言及は避ける。

魅力的な単焦点が揃っている

裏を返せば頼りがいのあるズームが少ないと言うことにもなるのだが…。一眼を使う以上描写性能には拘るわけで、拘る以上は単焦点に辿り着くわけで…いいんじゃないでしょうか。特にフィルム用のレンズであるFALimitedレンズ群はかなりの高評価。と言うのも、フィルム用のレンズである以上、レンズの周辺部がAPS-Cでは映ってないことに(フルサイズ用と言うこと)なる、とすると解像度の高い中心部分がメインに描写される訳だ。さらには現行のデジタル機種に合わせた改造感の高い単焦点レンズも多い。お値段もまあソコソコなので、手が届かない訳でもない。実にカメラを低価格で楽しむには良い環境だと思う。
ペンタックス FA 77mm F1.8 Limited

ペンタックス FA 31mm F1.8 AL Limited

サブ機が頼もしいシステムで組める

先述したが、サブシステムを組むとして安いエントリー機種で防塵防滴までこなせるのは大変心強い。私も軍資金ができたら恐らくK-50かK-30、もしくはK-5シリーズに触手を伸ばすと思う。豪雨や吹雪の中で撮るのであれば、壊れてもダメージの少ないサブ機の存在は有難い。しかもファインダーの視野率もそのまま、2ダイヤルでのハイパー操作系も健在。文句はあるはずもありません。むしろK-50を2機で揃えても良かったかな…。

見た目

やっぱりファーストインプレッションは大事ですよ。K-3に一目惚れした時は、そのゴツゴツしたフォルムと緑色のライン。他機種の様にデカく無く、かと言って軽くてチープな訳でもない。いいと思います。人によっては液晶下部のRICOHのロゴが気になる人もいるみたいだ。
ペンタックス K-3 18-135WR レンズキット

ミラーレスと比べた場合の安心感

これは以前記事にした事もあるが、ミラーレスのピントの正確さは捨てがたい物がある。しかし、EVFによるバッテリーの損耗や太陽光線による有機ELの焼きつきなど、機材としての不信感も同時に存在する。まだまだ成長段階にあるこの分野の機種を買うのは性急と言ったところだろう。もう数年もすれば熟成されたミラーレス一眼が登場するかもしれない。それまでは辛抱だ。

グリーンボタンとハイパー操作系

他機種を量販店でしか触っていないので、便利さについて差を述べることは出来ない。が、ネットでの評価を見るに「無くても別に困らないが、あると便利な機能」であるようだ。

私もプログラムAEからのハイパー操作系に移ることが多々ある。普段は「MTF」にしておいて、SSを稼ぎたい時ボカシたい時にダイヤルをいじらずに移行出来る事は大変便利なことなのだろう。恐らく他機種に移った時にもどかしさを覚える良い機能だと思う。さらにマニュアル時にグリーンボタンを押すことによる露出調節が非常にありがたい。特にマニュアルレンズ(オールドレンズ)を使用を非常に容易なものにしてくれる。Kマウントには40年前のレンズも巷に出回っているので、それをマウントアダプター無しに装着して簡単に使用出来るのは面白い。

Kマウントの先行きを気にしなければ全く問題ない、アタリ機種

問題はココに行き着くと思う。先述したが、K-3が故障した時にKマウントが生き残っているかどうかである。デジカメは5年でゴミと言われているので、5年後にどうなっているかだ。しかし、5年後もカメラ趣味にどっぷり浸かっているかと言われると断言は出来ない。見切りをつけてオークションなどで売っているかもしれない。10年も20年もカメラ一辺倒では無いと思う、レンズ資産を心配するほどストックは無い。そもそもレンズ資産にしてもソニーのEマウントには豊富なマウントアダプターが揃っているので、何かあったとしてもそっちに逃げることは可能だ。特にソニーはフルサイズミラーレスなどを売り始めており、まだまだ魅力的な製品を出してくれるだろう。

結果としてK-3は買いか

何はともあれ、ただの趣味に対して10年先の心配をしていては損と言うもの。今あるカメラ機材を如何に面白く使うか。これに対してKマウントのPENTAXブランドは非常にリーズナブルに本格的な写真を楽しむことが出来る機種だと思われる。以上の点を踏まえた上で、私と似たような考え方の人であれば恐らく買って後悔しないと思う。むしろ満足行くと思う。

不満な点があるとすれば、一眼「レフ」カメラとしての限界を感じる点だろう。つまり位相差AFの限界によるピントの不正確さだ。その上、一眼レフの優位性である動体へのAFの早さは動体に弱いPENTAX機種とは相反する。つまり動体を撮らないPENTAX一眼レフカメラはミラーレスとの優位性を保つことが出来ない。位相差AFのピントの調整の手間やピントのズレが気になる人は迷わずミラーレスにした方が良いと思う。ミラーレス機のコントラストAFの方が正確であり、風景写真などを撮る方であればミラーレスにこそ歩があると感じる。しかし、先も述べたがミラーレス技術やレンズ資産の熟成には時間がかかると思う。それを見越しての先物買いであればミラーレスで間違いない。EVFの焼きつきやバッテリーの持ち具合は気になるが、それ以上にピントの不正確さが気になる人は一眼レフカメラの購入はやめた方が懸命だろう。

しかし、今カメラを楽しみたいのであれば、レンズ資産が豊富で熟成された技術が浸透している一眼レフカメラ、特に多機能・お手頃で本格的な描写も楽しめるPENTAX機種をオススメしたいと思う。

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