*実はこの記事FA31mmを購入する前に書いたものだ。よって、既に手元のFA31mmを見ながら書き足して投稿してたりする。まあ、購入過程で感じた事を書き連ねているので悩んでいる方は参考にして欲しい。レンズ沼に飛び込む手助けが少しでも出来れば幸いです。*
FA77mmF1.8とDA★55mmF1.4SDMを以前の記事で比較して、どちらを買うべきか検討しました。結果DA★55mmF1.4SDMを購入して満足している訳ですが…。
何故かFA31mmを買うか迷い始めた
やっぱオールドレンズも楽しいけど、カメラ趣味(決して写真趣味ではない)ならFALTDを使わずしてKマウントを語れるのか?と言う結論に至る。スペックだけで言えば、SIGMAの18-35mmF1.8DC HSMで事足りる。が、使ってみてデカすぎて肩が凝ったり、AFが虚空を彷徨ったり、2線ボケがたまに目立ったりと万能ではない。
それなら、十分18-35mmは楽しんだ、次いこ次!って事でFA31mm。
しかし、高えよFALTD…。APS-Cのカメラ使ってて、レンズで新品で7万とか10万とか…。外装は別に拘らないからレンズだけ良いもの使った廉価版をそろえて欲しい所…って事ならDA35mmF2.4があるか。あれはいいものだ。DA35mmの記事はコチラ
SIGMA18-35mmF1.8はヘビー級レンズ
さて、焦点距離が被るレンズは極力持たないようにしたいので、FA31mmと18-35mmはトレードオフ。と考えると、ズームF1.8も捨てがたい魅力が存在する。それは焦点距離が29mm以下においてKマウントレンズはF2未満の明るいレンズが希少価値。特に広角端の18mmのF1.8のレンズなんぞ他にあるのか?って話。特に夜出歩くときに広角を使うなら持っておきたい一本。と感じだ。
しかし、重いんだよなあ…。重すぎる!許容出来る重さをちょっと超えている。★200mmF2.8よりも重たいと来たもんで…。
特にこの焦点域は足を使って移動しながら画角やアングルを決めないと記録写真にしかならなかったりする。その重量が足(機動力)の枷となってしまっているし、長いレンズなので結構フード付近をぶつけそうになり気を遣っちゃう。使いやすくて、使いにくいと言うなんとも尖ったスペックのレンズなのである。
ピントのバラ付きはあまり感じないが、AFは迷うことは多々ある。まあ、夜景に主に使っていた事もあるので(と言うよりも夜景用レンズみたいなものだったので)無限遠と接写を前後して結局合わなかったと言うことも多い。特に絞り開放のF1.8はピント面が浅くかなりシビア。ここぞと言う時はコントラストAFをライブビューで使う事をオススメ。
ベース(車や自宅)から撮影スポットまで歩行距離が無く、比較的短時間で撮影を行う際には非常に便利でカリカリな写真を撮ることが出来るレンズ。しかし、ベースから撮影スポットまで距離がある場合には、その重量やサイズが苦痛に感じる可能性がある。
試しに同サイズの中望遠レンズでも装着して歩いてみて感覚を確かめてから購入を検討してみよう。
「800gくらいへっちゃらさ!」と私自身も思っていたけど、いざ使ってみたら駄目だった。
FA31mmの利点とは
という訳で、売却を決めた所で売値に上乗せしてFA31mmが見えてきちゃう訳だ。10年前のレンズにしてはかなり強気な価格設定だけども、評価は絶賛の記事ばかり。正直なところ半信半疑で、DA35mmF2.4と価格ほどの性能差は無いと思っている。
しかし、ここまでリスペクトされているレンズを使わずして先に進めるのか?と後ろ髪を引かれるのですよ。よせばいいのに機材道楽の好奇心が沸々と沸きあがり…。
フルサイズの開発が公表された今でもロードマップにはDFAレンズの単焦点は存在しない。つまりFA31mmがディスコンになるのはもっともっと先と言う事だと思う。そうすると、価格の変動値も少なく購入したとしても売値もそこまで下がらないだろう…。と考えてしまう。
何かレンズ沼に嵌る理由を探しているみたいなのだけども、まだ引っかかる要素がある。それはSIGMA 30mm F1.4 DC HSMの存在だ。
焦点距離が似通った上でこちらはF1.4と大口径単焦点だ。ただし、APS-Cのイメージサークルしかカバーしていないので後々出るフルサイズで使うとケラれてしまう。しかし、それでも値段はFA31mmの半値以下とかなりリーズナブルな大口径だ。それでもFA31mmを選ぶとしたら?
フルサイズ対応
そもそも、FA31mmF1.8の利点はフルサイズで使用した際に本来の画角である広角レンズとしてF1.8を使用出来る点にある。現在のKマウントで言えばDA21mmの画角に相当する。これでF1.8が使えるのだから便利でしょう?明るいレンズで広角だからこそ、満点の星空をアストロトレーサーで撮影してみたいし、フルサイズ機にも搭載されるであろうRRS(リアルレゾリューションシステム)による超解像撮影での高解像度の写真撮影にも使える。
APS-Cでは標準域のお散歩レンズで使えて、フルサイズの明るくてかなりコンパクトな広角レンズとして重宝することが出来る。フルサイズを見据えていれば将来性のあるレンズと言えるだろう。惜しむらくは古い設計のレンズなのでフレアやゴーストは結構乗りやすいし、色収差もそれなりに乗るので気をつける必要はある。
逆にAPS-Cのみでこのレンズを使っているとしたら、このレンズの価値を半分しか使っていないと言っても過言ではないと思う。APS-Cのみで今後も考えているのであれば、それこそSIGMAの30mmF1.4DC HSMがお手ごろだろう。
賞賛の記事の多さ
実際の使用感は置いとくとして、「そこまで評価されるレンズ」は気にならない訳はない。別にAPS-Cで30mmならSIGMAのF1.4があるから必要ないって選択肢もある。が、気になってしまう機材道楽の甘い罠。使ったものだけが分かる性能差と使用感、使ったことが無ければ永遠に分からないであろう点についての好奇心を抑えることが出来ない。そんな評価の多さ。
何かと購入理由を探している内にこの記事に行き着いた方もいらっしゃるのじゃないだろうか?
もうそろそろ決着を付けては如何ですか?時間が勿体無いですよ。
実際に使ってみて
お先に突撃させて頂きました。手癖の悪いこの手が、気がついたら「発注」ボタンを押してしまった!
状態の良い中古をマップカメラで購入。
評価通り、質感は上々。かぶせキャップがかなり固い。インナーフォーカスではなく前玉が若干せり出てくるタイプなのでかぶせキャップを無理にねじ込もうと力を込めると、ギアに無理が掛からないか不安になる。謎の一体型のフードはやはりフィルターの取り付けに邪魔になる他、フレアやゴーストを防ぐには非力。あくまでもフルサイズ用広角レンズなので、逆光への耐性は推して知るべし。
また、フィルム用のレンズだけあって微妙にデジタル機ではそのままの状態だとピントが合わない。+2か+3してやると丁度良い事が多いそうで、我が家のK-3は+3で微調整して使っている。
私の使い方だと、風景写真が多いので絞って使う事が多い。それならDA35安でも良かったのでは?と内心思う。やはり、このFA31mmの真価はフルサイズで使った時こその物だ。
上の写真はフルサイズで言うと中央をトリミングした状態にあたる。フルサイズで使えばこの画質をさらに広い画角で景色を撮ることが出来ると想像すると、フルサイズ発売までに軍資金を溜めておきたくなる。まさにこのレンズを使いたいがためにKマウントフルサイズを買いたいと言ってもいい。まあ、その際にはSIGMAのフルサイズ対応の安レンズ「28mmF1.8EX DG」と比べることになるとは思うが…。
レンズ沼への道しるべ
どうぞ、これからレンズ沼へ嵌る方。既に片足、半身突っ込んでいる方、下記のリンクにレンズ沼をご用意中で御座います。
各社レンズの購入早見表トップページ
カメラのキタムラ
【あす楽】 シグマ 18-35mm F1.8 DC HSM ペンタックス用 価格:82,800円 |
ムラウチ
PENTAX/ペンタックス FA31mmF1.8AL LIMITED (Black)&レンズプロテクターセット【pentaxlenssale】 価格:99,979円 |
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