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タムロンのレンズ遠隔制御に関する特許出願

2023年7月6日付けでタムロンの気になる特許出願が公開されています。レンズと接続してフォーカスやズーム、絞りなどを遠隔操作できる技術や仕組みに関する特許のようですね。

概要

  • 【公開番号】P2023095529
  • 【公開日】2023-07-06
  • 【発明の名称】レンズシステム
  • 【出願日】2021-12-24
  • 【出願人】
    【識別番号】000133227
    【氏名又は名称】株式会社タムロン
  • 【課題】手振れを減じる又は回避しつつ、手軽な操作でレンズを制御することができる技術を提供する。
  • 【背景技術】
    【0002】
    近年、動画投稿サイトの普及によって、人々が動画撮影を行う機会が増えてきている。動画撮影は、個人が自分自身を被写体として撮影する(いわゆる「自撮り」)状況で行われることもあれば、被写体とは別に撮影を専門に行うカメラマン又はフォーカスマンがショートムービーを撮影する状況で行われることもある。いずれの状況の場合でも、手軽な操作で撮影できる撮像装置が好まれることが多い。
  • 【0003】
    このような撮像装置として、例えば特許文献1には、ユーザからの指示を受け付けるタッチディスプレイ手段を備え、タッチダウン操作に対応するコマンドを実行する撮像装置が記載されている。
  • 【0005】
    しかしながら、特許文献1に記載の従来技術において、タッチダウン操作が入力されるタッチディスプレイが撮像装置に内蔵されているので、タッチダウン操作がレンズの手振れを誘発する、という問題がある。
  • 【0006】
    本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、手振れを減じる又は回避しつつ、手軽な操作でレンズを制御することができる技術を提供することである。
  • 【課題を解決するための手段】
    【0007】
    上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るレンズシステムは、レンズと、前記レンズから分離された操作端末であって、タッチパネルを有する操作端末と、前記タッチパネルに入力されたジェスチャコマンドに応じて、前記レンズを制御するコントローラと、を含んでいる。

レンズと操作端末(スマートフォン・タブレットPC・PDA・スマートウォッチなどを挙げています)をUSBケーブルやBluetoothなどで接続し、レンズを遠隔制御できる仕組みのようですね。フォーカス位置や絞り、ズームなどの操作に対応する他、プリセットなどの記憶・読み出しなども想定している模様。カメラの遠隔操作ではなく、レンズと接続するのは新しい手法ですね。カメラ側の操作には対応していないので、静止画ではなく動画撮影中のレンズ操作を意識しているのかもしれません。(実際、文献内でも動画・動画投稿に関して記載あり)

操作方法は一般的な左右スライドではなく、昔のipodのように回転して操作する方式のようです。確かに、この方法であれば画面の小さいスマートフォンでも余裕のあるストロークで操作可能。滑らかなフォーカシングやズームでは面白い操作方法と言えるでしょう。

回転操作だけかと思いきや、スライド操作に変更することも想定してる模様。どちらの操作にも対応していると状況に合わせて使い分けることが出来そうです。

これらの技術が実際にTAMRON Lens Utility™に実装されるかどうかは不明。ただ、社外製の電動ズームレンズで滑らかな操作を実現しようと思ったら、このような技術の導入が必要なのかもしれませんね。

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