Phese Oneがレンズ固定式の1億5千万画素の中版センサー搭載カメラ「XC」を正式発表しました。販売価格は62,490ドル。わかりやすく、旅行に適したコンパクトなデザインを目指したとのこと。
DPReview:Phase One announces XC, a $62,490 150MP medium format with a fixed-lens
Phase Oneは、23mm F5.6(14.9mm、F3.6相当)の単焦点レンズを搭載した6万2490ドルの150MP(53.4mm×40mm)中判カメラ「XC」を発表した。Phase Oneのこれまでの中判カメラ、XFとXTは、取り外し可能なデジタルバックと交換レンズを備えていたが、XCはよりコンパクトカメラに近い。メーカーによれば、「これまでで最もコンパクトなデジタル一体型カメラ」を作ることを目標に、消費者に「わかりやすく、旅行に適したコンパクトなデザイン」を提供するために、この決断を下したとのこと。
ここでいうコンパクトとは相対的なもので、カメラのサイズは162×143×105mm(6.4×5.6×4.1インチ)、重さは1820g(4.0ポンド)である。
XCには、IQ4 150MPとモノクロ撮影用のIQ4 150MP Achromaticの2種類のデジタルバックが用意されている。53.4×40mm(実質645フォーマット)のフォーマットで、14,204×10,652ピクセルの画像を提供する。これは、リコー、ハッセルブラッド、富士フイルムが使用している44 x 33mmの中判センサーよりも47%大きく、これらのカメラよりも約0.56EV、フルサイズカメラよりも1.3EVのメリットがあるはずだ。
Phase One XCは、希望小売価格62,490ドルで発売中。
主な特徴
- タイプ:中版デジタルカメラ
- レンズ:Rodenstock HR Digaron S 23 mm f/5.6
- レンズ絞り:F5.6-22
- レンズフィルター:72mm
- 連写速度:2fps
- シャッタースピード:1/1000s - 60m
- シャッターブレード:5枚
- デジタルバック:IQ4 or IQ4 Achromatic
- センサータイプ:裏面照射型
- センサーサイズ:53.4×40.0mm
- 画像サイズ:14,204×10,652
- 解像度:151,000,000 画素
- ISO感度:25-25600(achromatic 200-102400)
- モニター:3.2型 タッチパネル
- ポート:USB-C・イーサネット・HDMI
- Wi-Fi:対応
リークの情報が出た時点で「レンズ一体型」と記載があった時は何かの間違いじゃないのかと思いましたが…、どうやら本当に中版センサーサイズのレンズ一体型カメラシステムとなるようです。同じミラーレス構造のXTシステムと比べてシフト撮影構造が無く、レンズも一体型、ボディもコントローもシンプルで、かなりコンパクトなデザインとなっていますね。一般的なカメラと比べると「旅行に適したサイズ・価格」ではないかもしれませんが、もともとPhase Oneを使っていた人からすると持ち歩きやすいサイズと感じるのかもしれません。
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