2017年に購入した機材の振り返りレビュー。
年賀状やら大掃除やらで年末に書ききれなかったため、2018年となってしまいました…。
2017年に買った機材を振り返る
30mm F1.4 DC DN Contemporary (MFT)
今年はマイクロフォーサーズ用の標準単を色々買ってみた。そのきっかけがこのシグマ製レンズ。
安い・軽い・明いの三拍子そろったナイスレンズ。
APS-C対応レンズということもあり、ややサイズが大きいものの周辺まで画質が安定している。焦点距離が25mmよりも長いため、僅かながらボケ量が大きくなりやすい。
絞り解放は軸上色収差がわずかにピント面を覆うためコントラストが低下する。これを柔らかい描写と取るか、眠い描写と取るかが購入の分かれ目。軸上色収差はLEICAやPROと比べて発生量が多い。
ファームウェアが初期モデルの場合、E-M1 Mark IIとの組み合わせでC-AFに不具合が発生するため要更新。
SP AF 28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO(3本目)
手放しては欲しくなる不思議なレンズ。
PENTAX K-1の3600万画素センサーでは解像性能が厳しい。特に四隅は倍率色収差が目立つためデジタル補正は必須。
風景撮影にはおススメしませんが、ポートレート撮影が主であればコスパが良い。
解像性能を重視するのであれば、素直に28-105mmや24-70mmがおススメ。
PENTAX KP・HD PENTAX-DA 15mm F4 ED AL Limited
コンパクトでナイスなAPS-C一眼レフとコンパクトでナイスな広角単焦点。
スマートファンクション用ダイヤルの位置と固さがK-1よりも好み。さらK-1には無い「スマートファンクションのカスタム」が可能となっている。
また、PENTAX K-1と同時に使っても差し障りが無い程度に高感度が良好(主に色再現)。高感度ノイズはAPS-Cなり。
個人的に残念だったのがライブビューAF。
K-70で像面位相差AFを実装したものの、1代で終わってしまいPENTAX KPはコントラストAFに戻ってしまった。さらに今時なカメラとしてはタッチパネルに対応していない点もマイナス。
結論としては手持ちのリミテッドレンズを光学ファインダーで楽しむためのカメラ。KPの購入をキッカケとしてDA Limitedシリーズを揃えようとするとハードルがやや高い。
同時に買ったHD 15mm F4は評判通り四隅の描写が安定しないものの、おおらかな気持ちで使えば楽しいレンズ。
スライドフードを内蔵しているのでNDフィルターやC-PLフィルターが実に使いやすい。
M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8
レンズの造りは今年買った中で最も好み。
AF対応レンズでここまで趣味性の高い国産レンズは貴重な存在。あとはPENTAX FA Limietdくらいでしょうか?
絞り解放では軸上色収差が発生するため、状況によってコントラストが低下しやすい。絞りの適切なコントロールが要求されるレンズで、ビシっと合えば繊細且つきめ細かな描写。
また、150mm相当の画角を持つレンズとしては非常にコンパクト。望遠スナップ用のお散歩レンズにも最適と言えるでしょう。
使って楽しんだら手放す予定でしたが、なんと手放せなくなってしまった。
Velbon ULTRA STICK Super 8・Velbon ULTRA STICK Selfy
「Ultra Super 8とUltra Selfyを合体させて竿のように使えないか?」と目論見、購入に至る。
THETAやマイクロフォーサーズと組み合わせるとそこそこ楽しめる。しかし、水平に一脚を伸ばすと剛性が足りず曲がってしまう。
さらに、ウルトラロック機構は長い脚の伸縮に向いていないと再認識。とても面倒な上に手が汚れやすい。
ウルトラロックに向いているのはセルフィーやミニ三脚程度のサイズ。全長が1mを超えると正直言って使いづらい。
M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO
マイクロフォーサーズ用の標準単2本目。ネット上の作例で一目ぼれしてお買い上げ。
特徴はなんと言ってもナイスなボケとシャープなピント面。標準単焦点で絞り解放からこの二つを両立しているレンズはそう多くないはず。
逆光耐性は悪く無いもののレンズ枚数が多いためフレアの形状は美しくない。また、色ノリはLEICA DGと比べてパッとしないと言う一面も存在する。
価格設定が強気すぎて単純におススメ出来ないものの、描写に惚れ込んでしまったら買うしかないレンズ。
バッテリーホルダー HLD-9
E-M1 Mark II用の追加グリップ。
バッテリーはボディに一つ、グリップに一つのためボディ側を充電するためにはグリップを外してバッテリーを抜く必要があるため面倒。
悲しいことに、このサイズ感にマッチするマイクロフォーサーズレンズが少ない。
Peak Design キャプチャープロ
しっかりとした造りで使い勝手が良好。
「え?これ脱落しないの?」と不安に感じたのは杞憂のようでした。
PEN-F ブラック+EGG-4 PEN-F用グリップ
珍しいクラシカルで趣味性に走ったデザインのボディ。
カメラ前部の「クリエイティブダイヤル」が賛否両論あるようですが、個人的には肯定的。しかし、爪とぎのように硬いローレットはどうにかしてほしい。
実はLUMIX G9をお迎えするため、「2000万画素機が3台も必要ないよね?」と12月にPEN-Fを断捨離。
しかし、F1.2 PROシリーズを使うのにPEN-Fが必要と悔い改め、買い戻しを検討中。
今度はシルバーで。
もしもPEN-F IIが出るのであればぜひ検討したい。
LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.
人気のコンパクトな広角単。
写り良し、金属鏡筒、金属フード、絞りリング、AF高速、お手頃価格などなど…。これといった欠点のないレンズ。
この付近の画角でレンズを探しているのであれば間違いなくおススメ。
質感が良いレンズフードがとても外れやすい点はマイナス。個体差かもしれません。
Peak Design カフリストストラップ
便利だったが最近紛失。
これを機に色を変えて買いなおそうかと検討中。
LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH.
25PROほどボケが綺麗なわけでもなく、SIGMA 30mm DNと比べて絞り解放の周辺描写は甘い。
しかし、なぜか時々グッとくる描写の面白いレンズ。レンズの味を楽しみたいなら標準単はこれがおススメ。
絞り解放のボケは時としてうるさくなるため、その場合は2段ほど絞るべき。
絞り羽根の動作がうるさく、フード逆さ付けできない点はどうにかしてほしい。
α7 II ILCE-7M2・SIGMA MC-11 EF-E
シグマArtを手振れ補正付きで使いたいと思い導入。
フルサイズ画質でコストパフォーマンスは良好。もしも「安価にフルサイズのボケを楽しみたい」というのであればおススメの1台。
使い勝手やバッテリーの持ち具合がやや悪いため、最新のα7R IIIが欲しくなる。
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM|C
シグマが提案する新しい超望遠ズームの形。
2400万画素クラスのカメラなら望遠端まで画質良好。ただし、F6.3と絞り解放F値が暗いため位相差AF使用時のパフォーマンスが制限される。
タムロン100-400mmとどっちが良いか?というと、AFスピードの点でタムロンに軍配が上がる。
SIGMA 135mm F1.8 DG HSM|A
凄いレンズ。
シャープかつナイスなボケ。これで手振れ補正が入っていたら完璧だった。
おそらくこのレンズを有効活用できるのはEOSやNikonではなく、α7R IIかR III。
実は85mm F1.4 Artよりも小さい。
Laowa 7.5mm F2 MFT C-Dreamer
これを純正レンズとして出してほしかった…。
「イッツ ア マイクロフォーサーズ!」を体現したナイスレンズ。
気になるポイントは絞り解放の周辺減光が大きく自動補正が適用されないこと。電子接点は欲しいですねえ…、しかしVenus OpticsがMFT協賛企業に名を連ねていないので難しいか?
ともかく描写性能とサイズのバランスが抜群ですので、Venus Opticsにはこの調子でマイクロフォーサーズ用レンズを拡充してほしい。
RICOH THETA SC
世に出てくるのが早すぎた1台。いやむしろこのデバイスのお陰で360度写真が広まったとみるべきか?
家族の記録写真用に購入。使い勝手はTHETA Sとクリソツ。
SDカードスロットが無かったり、アプリが古いスマホで使えなかったりとハード・ソフト面でまだまだ改善点が多い。
頑張れリコイメ!
EOS 6D Mark II
誤解を恐れずに言えば、Nikon D850よりも使いやすくて楽しいカメラ。
フルサイズ一眼レフカメラとしては珍しいバリアングルモニタ×快適タッチパネルの組み合わせが素晴らしすぎる。
「たかがバリアングルモニタ、たかがタッチパネル」と蔑まず、まずは使ってみるべし。ライブビューAFに最適なレンズ群が多いことも一役かっている。
ファインダーはおまけなのです。エライ人にはそれがわからんのです。
EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
EOS 6D Mark IIにくっついてきたレンズ。
特に秀でた性能で無いものの、ズームレンジ、手振れ補正、AF駆動、描写、どれも卒がない。
特にステッピングモーターを使ったフォーカス駆動はライブビューAFとの相性が抜群。6D Mark IIが一眼レフであることを忘れる程ライブビューばかり使ってしまう。
描写性能は専用の現像ソフトでデジタルレンズオプティマイザを適用させることで上位レンズとさして変わらない解像感をゲットできる。
不満はレンズフードが付属しないこと。
LUMIX DMC-GX7MK2
安かったので無計画にお買い上げしてしまった1台。
PEN-Fよりもボディサイズが小さく普段使いに最適。コンパクトながら4Kフォトやフォーカス合成など楽しい機能が詰まっている。
残念な事に我が家はPROレンズ中心で揃えているため、GX7MK2に相応しいレンズが少ない。
EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
18-135 USMのオートフォーカス速度に感銘を受け、同じ駆動装置を搭載する本レンズにも興味が出てお買い上げ。
結果的に言うと18-135 USMほど爆速では無いものの、フルサイズ望遠ズームとしては最速と感じるほどの瞬発力。
ピント移動距離が長いためか、18-135 USMよりもAFサーチ時の動作が大きい。
描写性能はまずまずだが、24-105 STMと同様にDLOを適用することで大化けする。
Irix 15mm F2.4 Blackstone
日本では流通量の少ないレンズメーカー「Irix」のレンズ。
防塵防滴、金属鏡筒で風景撮影に特化したデザインのMFレンズで電子接点を持つためAE可能。と言うか絞り羽根はカメラ側でしか操作できない。
描写性能はとても良好、この画角としてはボケ質も良い。
さらに円形フィルターを装着可能で表現の幅を広げやすい点がグッド。
また、無限遠の校正機構や分かりやすい過焦点距離表示など新興メーカーにしてはデザインが秀逸。
EOS Kiss X9
実はミラーレス一眼カメラ。
と言っても良いほどファインダーのおまけっぷりが半端ない。
グリップは先代のKiss X7よりも持ちやすくなり、サイズそのままにバリアングルモニタを搭載した点は評価に値する。
画質や操作性は良好で、Kiss X9iや9000Dを買うのであればX9でいいのでは?と感じる程。しかし、カスタム性などソフトウェア面で上位機種と差別化されている。
次期モデルにフリッカー低減機能が実装されたならば万能小型一眼レフとなるに違いない。
EF50mm F1.8 STM
人気の激安大口径レンズ。
F1.4のガウスタイプよりも開放の描写が安定しているので使いやすい。EFユーザーなら持っておいて損はないレンズ。
VANGUARD Alta Pro2+ 263AB
センターポールが上下左右に可動する中型三脚。
マンフロットの190PROよりも使いやすく、デザインも渋い。
屋外での使用というよりは屋内で物撮りするときに重宝している三脚。
Nikon D850
ニコン一眼レフカメラの最終兵器と言っても過言ではないほど洗練された最新機種。
画質・AF性能ともに文句なし。
カスタマイズも豊富で右手で操作するボタンにMODEや静止画モード切替機能を配置可能。実に自由度が高い。
しかし、ミラーレス一眼に慣れた身としてはライブビュー性能が及第点以下。
あくまでも三脚に載せた時に使えるレベルの機能と性能。特に絞り連動型のライブビューがとても使いにくい。(一時的に開放状態にすることはできますが、その状態を維持できない)
DXクロップで2000万画素分の解像性能を維持できるためクロップの使い勝手が非常に良好。ファインダー倍率が大きいのでDXクロップでも見やすいはず。
TAMRON?SP 15-30mm F/2.8 Di VC USD
サイズを寛容な心で受け入れることができればコストパフォーマンス抜群。
描写は良好、前玉にはフッ素コーティングを採用(純正1424Gは採用していない)、簡易防滴、など使いやすいレンズ。
最近になって最安値を更新した。リニューアルが近いか?
TAMRON?SP 35mm F/1.8 Di VC USD (Model F012)
凄まじい接写性能を持つ準広角レンズ。
良好な解像性能に、良好なボケ質、さらに手振れ補正まで搭載するバランスタイプの単焦点。
ネックはオートフォーカス速度がやや遅いこと、玉ボケが汚いこと。
オートフォーカスの遅さには目をつぶるとして、単焦点としては玉ボケが騒がしすぎる。
TAMRON?SP 70-200mm F/2.8 Di VC USD G2
先代から価格が高くなってしまったものの、性能を味わえば適正と感じるはず。
解像よし、ボケよし、AFよし、外装よし、価格よし、と欠点が見当たらない。
ここ最近のタムロンレンズに多い玉ボケの汚さは本レンズに当てはまらない。素直におススメできる。
TAMRON SP 24-70mm F/2.8 Di VC USD G2
欠点はボケがやや硬いこと。それ以外は及第点以上と使いやすい。
特に長くて重いニコン純正と比べると携帯性の面で使いやすく感じるはず。
4600万画素のD850でも解像性能はバッチリ。2400万画素クラスのD750などであればまず問題ないでしょう。
National Geographic AU 5350
デザイン重視で購入したカメラバッグ。
上部気室の割合が大きく、見た目ほど機材が入らない。
撥水加工が施されているので汚れには強い。
K&F Concept KF-TM2324(サンプル提供品)
安価な小型三脚。
造りと機能性は価格相応。使えるか使えないかでいうと十分使えるレベル。
似たような三脚がAmazonで氾濫しているものの、焦点工房が代理店を務める「K&F Concept」と言うブランドにどれだけ信頼を置くかがポイント。
ちなみにK&FのMRC ND1000フィルターを愛用中。ND1000フィルターとしては貴重な撥水コーティングが施されている。
100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD
後だしジャンケンで登場したシグマ100-400mmの直接的なライバル。
描写性能でシグマが僅差で有利かな?と感じるものの、オートフォーカスの俊敏さでタムロン有利。
このカテゴリの用途を考慮するとタムロンがおススメ。
望遠側の開放F値がF6.3と暗いため、F8対応測距を持つカメラで使いたい。
M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
オリンパスの美ボケレンズその2。
25PROよりも絞り開放のシャープさが際立っている。特に遠景。
中毒性のあるクリアなボケ質、防塵防滴、高速AF、金属鏡筒で比較的コンパクトレンズは珍しい。
「ボケ量がフルサイズのF2.4である」は間違い無い事実。
しかし、フルサイズに上記のパフォーマンスを満たすコンパクトなレンズが無いことも事実。
悩ましいですなぁ。
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
「これぞニコン」というレンズを使ってみたくゲットした一本。
近接解放で主張の激しい球面収差と溶けるようなボケ質が特徴。初めはその描写に戸惑うものの、傾向を把握すると使いやすかったり。
描写を味わえば価格設定は納得。しかし、レンズ外装の高級感はもう少し欲しかった…。
16mm F1.4 DC DN マイクロフォーサーズ用
APS-Cで使うと24mm画角なレンズ、マイクロフォーサーズで使うと32mm画角なレンズ。
マイクロフォーサーズ用は画角とサイズで損している感が強い。しかし、不安定な周辺描写を切り捨てているので、フレーム全体で安定した描写性能をゲットしたと割り切ることも出来るでしょう。
ボケ質もなかなか綺麗でシグマらしくない(良い意味で)。
APS-Cイメージサークルをカバーしている割に玉ボケは四隅で変形する。
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm F2.8-4.0?ASPH.
「やっぱりMFT用の広角ズームが欲しいよね」ということで円形フィルター装着可能なレンズをゲット。
解像性能は絞り解放から実用レベル以上。望遠端のみやや低下する。
使い込みがまだ不足しているものの、描写をチェックする限りでは2018年のレギュラー確定。
春が待ち遠しいぜ!
FUJIFILM X-E3
昨年のX-Pro2以来となる富士フイルム機。
タッチパネルのレスポンスやフォーカスレバーの小ささに辟易しつつもフィルムシュミレーションの仕上がりは絶賛。特にアスティアとクラシッククローム。
小型ボディと小型レンズの相性はバッチリ。これでもう少し使いやすいインターフェースと高レスポンスなタッチパネルだったら素直におススメできたかも。
ちなみにフジ機の顔検出機能は誤検出が多い。稀に壁から顔を検出するホラーなカメラ。この辺は改善の余地あり。
XF18mmF2 R
手のひらサイズの広角単焦点レンズ。
「18mmの画角で明るいパンケーキレンズは少ない」ということで購入。
オートフォーカスのギミックやマニュアルフォーカスの渋さに若干の古さを感じるものの、描写性能は中々良好。ただし近接の絞り解放は描写が甘くなる。
改定後の価格設定がちょっと高いなぁ…と感じる。この価格ならもう少しギミックを改善して欲しい。
XF35mmF1.4 R
2017年最後のお買い物。
富士フイルムで一番人気と言われる単焦点レンズ。
オリンパスの25PROほど滑らかなボケ質ではありませんが、サイズと明るさを考慮すると高水準のボケ。人気があるのも納得できる。
近接では絞り解放の描写が安定しないものの、中・遠距離では開放から隅までシャープ。
ギミックはXF18mmと同じく古臭い。ペンタックスと似た哀愁漂う作動音とぎこちないマニュアルフォーカスはリニューアルが必要。
失敗できないようなシーンで使うレンズではなく、レンズの味を楽しめる気軽な状況で使うのが良し。
2017年で最も印象に残った機材
楽しめたカメラ・レンズが多い年でした。特に印象に残った機材はキヤノンのエントリー一眼レフカメラ「EOS Kiss X9」。
Nikon D850を差し置いてKiss X9とは意外かもしれませんが、これには訳があったりする。
外観は単なるエントリー一眼レフカメラですが、「コンパクトボディ」「タッチパネル」「バリアングルモニタ」「像面位相差AF」「WiFi/NFC/Bluetiithと充実の通信機能」などなど…、ミラーレス一眼のトレンド全部盛り。
さらに、この価格帯で像面位相差AFとタッチパネルモニタを搭載しているAPS-CセンサーカメラはEOS Kiss X9とEOS M100そしてSony α5100くらいだったりする。(EOS M3・2はやや性能が劣るので除外)。
AF追従性や連射性など既存のミラーレス一眼に及ばない面もありますが、一部のシーンを除いて実用レベルに達していると言えるでしょう。加えて画質は10万円前後の上位モデル「EOS 80D」「EOS M5」とほぼ同等。
そして何より初心者向けの撮影機能が充実している。高画質や高機能を売りにする”プレミアム志向”なエントリーモデルが増える中「使いやすさ」がここまで際立ったカメラも珍しい。
全体的にコストパフォーマンスが抜群のカメラなのです。前モデルの「EOS Kiss X7」もコスパ抜群のカメラでしたが、今から買うなら多少高くてもX9がおススメ。
PEN-Fと並べてみるとKiss X9の小ささが分かります。(この際レンズのサイズは無視してください。)
「光学ファインダー付きミラーレス一眼」と言っても過言ではないでしょう。このままペンタミラーを電子ビューファインダーに換装してミラーレス一眼にしても通用するレベル。
ニコンが一眼カメラを極め、ソニーがミラーレス一眼を極めようとしているならば、キヤノンの一眼カメラはまさにハイブリッドと言える存在。
「EOS Kiss M」という名前のカメラが海外の認証機関に登録されて話題となっていますね。これがミラーレス一眼なのかハイブリッド一眼となるのか気になるところです。
2018年にどのようなカメラをキヤノンが提案するのか期待大。
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