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28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 Z-mount レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」ニコンZマウントのレビュー第六弾 周辺減光・逆光編を公開。ズーム両端で周辺減光が少し目立ちますが小型軽量なズームレンズとしては健闘しているように見えます。

簡易的なまとめ

過度ではありませんが、ズーム両端においてF2.8を使うと周辺減光が目立ちます。カメラや現像ソフトでの補正は適用しておいたほうが良いでしょう(意図的に減光効果を残すのでない限り)。幸いにも絞るとほぼ改善するため、大きな問題ではありません。小型軽量な大口径ズームとしては健闘している印象。

逆光耐性は完璧と言えないものの、大口径ズームとしては良く抑えられています。絞った際の光条は綺麗であり、積極的に光源入れて絞ってみるのも一つの手(ゴーストは不可避ですが)。

Although not excessive, vignetting is noticeable when using F2.8 at both ends of the zoom. It is probably best to apply corrections in the camera or development software (unless you are intentionally leaving the vignetting effect in place). Fortunately, this is not a major problem, as it can be improved by stopping down the aperture. For a compact, lightweight, large-aperture zoom, it does a good job.

Although it cannot be said to be perfect, the backlight resistance is well controlled for a large-aperture zoom. The light streaks when the aperture is narrowed are beautiful, and one way to try is to actively include a light source and narrow the aperture (although ghosts are unavoidable).

28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 ニコン用のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

28mm

撮影距離に関わらず、F2.8の四隅で若干の影響あり。F4まで絞ると改善しますが影響は少し残ります。F5.6まで絞るとさらに少し良くなります。

35mm

接写時のほうがやや強めですが、基本的には28mmと同じ傾向で効果は少し弱い。

50mm

このズームレンズで周辺減光の影響が最も軽微な焦点距離。F4まで絞るとほぼ解消します。

75mm

中間域と比べると減光効果が強く、特に無限遠側の四隅が暗くなります。F4まで絞っても影響は残るため、カメラや現像ソフトでの補正が必要と感じるかもしれません。

逆光耐性・光条

28mm

強い光源を正面から受けてもフレアの影響は良く抑えられています。15群17枚の複雑なレンズ構成のためレンズ間面反射によるゴーストの発生は避けられないものの、それでもF2.8の絞り開放付近は良好。

75mm

28mmとほぼ同じ傾向ですが、比較してゴーストは良く抑えられています。特に光源を中央から外すと悪影響はほとんどありません。良好な逆光耐性。

光条

回折とのバランスをとりやすいF8やF11でシャープな描写。F16やF22でさらに目立つ光条となりますが、中程度の絞りで綺麗な描写が得られるのは嬉しいポイント。

まとめ

過度ではありませんが、ズーム両端においてF2.8を使うと周辺減光が目立ちます。カメラや現像ソフトでの補正は適用しておいたほうが良いでしょう(意図的に減光効果を残すのでない限り)。幸いにも絞るとほぼ改善するため、大きな問題ではありません。小型軽量な大口径ズームとしては健闘している印象。逆光耐性は完璧と言えないものの、大口径ズームとしては良く抑えられています。絞った際の光条は綺麗であり、積極的に光源入れて絞ってみるのも一つの手(ゴーストは不可避ですが)。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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