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シグマ 50-120mm F2.8 DC OS|C レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編

シグマ「50-120mm F2.8 DC OS|C」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開。

簡易的なまとめ

競合製品不在の小型軽量な大口径望遠ズームレンズ。より小さなフォーマットのマイクロフォーサーズシステムと同程度の携帯性を実現しており、X-M5など小型軽量ボディとの相性が抜群。光学手振れ補正を搭載しているので、ボディ側非搭載でもスローシャッターを利用できるのは魅力的。

AF速度は「爆速」とまでは言えないものの、フジ機でも十分良好。広い範囲で十分な撮影倍率を実現し、50mmでは約0.33倍のクローズアップが可能となっています。

肝心の光学性能は現在チェック中ですが、解像性能やボケ質のバランスは良好のように見えます。全てが完璧とはいかないものの、実写で不満を感じる部分は多くないはず。

A compact, lightweight, large-aperture telephoto zoom lens with no direct competitors. It offers a level of portability on a par with the smaller Micro Four Thirds system, making it an excellent match for compact, lightweight bodies such as the X-M5. Equipped with optical image stabilisation, it is particularly appealing as it allows the use of slow shutter speeds even on bodies without in-body stabilisation.
Whilst the AF speed cannot quite be described as ‘blazing fast’, it is still more than adequate even on Fujifilm cameras. It offers sufficient magnification across a wide range, allowing for close-ups of approximately 0.33x at 50mm.
We are currently assessing the crucial optical performance, but the balance between resolution and bokeh quality appears to be good. Although it may not be perfect in every respect, there should be few causes for dissatisfaction when shooting in practice.

50-120mm F2.8 DC OS|Cのレビュー一覧

まえがき

同社の「10-18mm F2.8 DC DN」「18-50mm F2.8 DC DN」と合わせて、APS-C用の大口径ズームレンズ3本セットとなる最後のピース。35mm判換算では約75-180mm相当となる望遠ズームレンズであり、一般的な「70-200mm相当」とは少し異なる画角をカバーしています。

APS-Cの競合製品と比べても遥かに小型軽量なレンズであり、フルサイズと差別化しやすい優れた携帯性を実現しています。前述したレンズ2本と合わせても重量は1kg未満。コンパクトなシステムでプロ向けの性能を目指す製品群。

小型軽量ながら光学式手ぶれ補正を搭載し、AFは高速静音のHLA駆動を採用。さらに防塵防滴に配慮した構造と前面のフッ素コーティング処理で耐候性を強化。操作系は簡素化しているものの、同シリーズでは珍しい絞りリングを搭載しています。

主な仕様

レンズマウント RF / X / E
対応センサー APS-C
焦点距離 50-120mm
レンズ構成 13群18枚
開放絞り F2.8
最小絞り F22
絞り羽根 11枚
最短撮影距離 0.23-0.55m
最大撮影倍率 1:3~1:4.7
フィルター径 55mm
手振れ補正 搭載
テレコン -
コーティング 撥水防汚
サイズ φ66.8×99.0mm Sony E
重量 390-410g
防塵防滴 対応
AF HLA
絞りリング 搭載
その他のコントロール -
付属品 ポーチ
レンズフード
前後キャップ

価格のチェック

小売店における売り出し価格は113,850円。サードパーティ制のAPS-C用ズームレンズとしては高価ですが、純正品のF2.8ズームレンズよりも手頃な価格。
(E・RFマウントには、そもそもAPS-C用の選択肢が他に存在しません。)

唯一無二の携帯性も考慮すると「高すぎる」とは言えないでしょう。

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外観・操作性

箱・付属品

2025年2月、シグマは10年以上続いていたSGVシリーズ(Sigma Global Vision)のVI(ビジュアルアイデンティティ)を刷新しました。

これに伴い、箱も従来の白を基調としたデザインから一新。環境に配慮して簡素化した箱ですが、緑を少し加えたカラーリング。フォントも新しいものに置き換わっています。
(Contemporaryラインは薄緑、Artラインは紺色)

箱の中の仕切りや梱包は紙素材が中心。紙素材ながら、購入体験を演出する凝った梱包となっています。

レンズ本体の他に、レンズフード、紙製ポーチ、説明書、保証書が付属。

外観

箱のデザインは大幅に変わりましたが、レンズ筐体は従来通り。Contemporaryラインらしく、頑丈なプラスチック製の外装を採用。幅広いズームリングはゴム、先端のフォーカスリングはプラスチックで触感を区別している模様。

箱と同じく、レンズ名などロゴのフォントが切り替わっています。

I Seriesと異なり、意匠は必要最低限。ロゴの他には「Contemporary」を示すシルバーのバッジを備えているのみ。マウント付近には「2026」を示すエディションナンバーがプリントされています。

ズーム時に伸びる内筒は多段式ではなく、一つの鏡筒が伸びるタイプ。防塵防滴の観点から、(ゴミの侵入経路が増えてしまう)多段式より好み。

ハンズオン

APS-C用大口径望遠ズームとは思えないほど小型軽量。
このサイズで「50-120mm F2.8」を実現しているのは凄い。APS-C用というよりも、マイクロフォーサーズシステムの競合製品に近いレンズサイズです。

サイズ 重量
SIGMA
(F2.8)
φ66.8×99.0mm 390g
FUJI
(F2.8)
φ82.9×175.9mm 995g
Canon
(F5-7.1)
69.0×92.9mm 270g
LUMIX G
(F2.8)
φ67.4×99.9mm 360g

ズーム時の変化

50mmから120mmにかけて、内筒が徐々に伸びます。鏡筒は50mmで最も短く、120mmで最も長い。最大まで伸ばした際の変化は、ちょうどズームリングの幅くらい。極端に長く伸びることはありません。

ズーム時の開放F値は「F2.8」固定。

前玉・後玉

前玉には撥水防汚コートを採用しているので、水滴や軽い汚れであればメンテナンスしやすい。とは言え、傷や重めの汚れが想定される場合はプロテクトフィルターを装着しておくのがおススメ。

フィルター径は他のレンズと共有しやすい55mmを採用。

金属製マウント部は4本のネジで本体に固定。マウント部の周囲は防塵防滴用のシーリングが施されています。従来のContemporaryラインは「簡易防塵防滴構造」でしたが、本レンズは「防塵防滴構造」と記載。マウント部のみならず、可動部にシーリングが施されている模様。

フォーカスリング

鏡筒の中央部分にはプラスチック製の小さなフォーカスリングを搭載。適度の抵抗感で滑らかに回転します。

フォーカスリングのレスポンスは回転速度に依存。素早く回転した場合、ピント全域のストロークは約180度。ゆっくり回転した場合は約360度以上。広角端でも望遠端でもストロークはほぼ同じ。

ズームリング

幅広いゴム製ズームリングを搭載。50mmの広角端から120mmの望遠端まで約90度の角度で操作可能。手首をひねることで一度にズーム全域を操作することができます。

フォーカスリングと同程度のトルク感で滑らかに操作可能。

絞りリング

マウント付近にはF2.8からF22まで1/3段刻みで操作できる絞りリングを搭載。適度なトルク感で操作することができます。Aポジションも備えているため、カメラ側のコマンド入力に対応。ただし、Aポジションにリングを固定する機能はありません。

装着例

X-M5とX-E5に装着。
APS-Cミラーレスとしては最小クラスのX-M5に装着してもアンバランスな印象はありません。追加グリップ無しだと持ちづらさはあるものの、気軽に携帯できる大口径望遠ズームレンズとしては面白い選択肢となります。

EOS R7など大きなカメラと組み合わせると、大口径標準ズームのような感覚で使うことができるはず。

AF・MF

フォーカススピード

最新のシグマレンズらしく、HLA駆動で動作。通電していない状態だと、フォーカスユニットがレンズ内で(重力により)移動します。通電(カメラの電源オン)で固定。

AF速度は十分に高速ですが、少なくとも富士フイルム機の場合は電光石火と評価するには少し遅め。キャノン・ソニーでは合焦までより高速なAFが期待できるかもしれません。とはいえ、実用十分以上のパフォーマンスを発揮しています。

ブリージング

ズーム全域で目立つフォーカスブリージングはありません。

精度

X-E5・X-M5と組み合わせて大きな問題はありません。ピントを掴み損ねることもありますが、それはカメラ側の動作に引っ張られている印象あり。

MF

前述したようにノンリニアレスポンスで動作。ゆっくり操作すると2回転以上、素早く操作すると180度未満のストロークでピント全域を移動することができます。

マクロ

被写体を最も大きく写すことができるのは50mm時。望遠側に向かって最大撮影倍率は徐々に低下します。最短撮影距離にも変動があるため、最初はクローズアップ時に”寄りすぎ”てしまうかもしれません。

結論

競合製品不在の小型軽量な大口径望遠ズームレンズ。より小さなフォーマットのマイクロフォーサーズシステムと同程度の携帯性を実現しており、X-M5など小型軽量ボディとの相性が抜群。光学手振れ補正を搭載しているので、ボディ側非搭載でもスローシャッターを利用できるのは魅力的。

AF速度は「爆速」とまでは言えないものの、フジ機でも十分良好。広い範囲で十分な撮影倍率を実現し、50mmでは約0.33倍のクローズアップが可能となっています。

肝心の光学性能は現在チェック中ですが、解像性能やボケ質のバランスは良好のように見えます。全てが完璧とはいかないものの、実写で不満を感じる部分は多くないはず。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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