まえがき
「あ!写真データをコピーしてないのにフォーマットしちゃった!」
とか
嫁「カメラいじってたら写真全部消えたんだけど」
私「("゚д゚)ポカーン」
と言う経験はないでしょうか?
そんな奇跡のワンショットを消してしまったSDカードから救ってくれるのがリカバリーソフト。今回はEaseUS社から「Data Recovery Wizard」を提供していただいたので、ざっと使用感を書いていきたい。
EaseUSとは「US」と見るとアメリカの会社のようにも見えるが、中国のソフトウェア会社。会社概要を見る限りでは有名な法人との取引もあるようだ。国内ではどっちかと言うとハードディスクのバックアップやクローン用のソフトウェアの方でよく使われているらしい。
ちなみに国内におけるこのソフトウェアの評判はコチラで僅かだが確認できる。
ダウンロード
まずはEaseUSの公式ウェブサイトへ移動
上のメニュー一覧から「データ復旧製品」にカーソルを持っていく。
するとデータ復元ソフトにおいて、無料で使う事が出来るフリーダウンロード項目があるのでそれをクリック。
インストーラーをダウンロードしたら、インストーラーを開いてアプリをパソコンにインストールすれば完了。
この手のアプリは「マカフィー」やら色々とインストールしませんか?と勧めてくるものだけど、これについては一切そのような項目は無かった。その為、ダウンロードしてしまえば悩むことなくインストールできると思う。
ちなみに無料版は復元可能データの限度が決まっているので、RAWファイルを復元しようとするとあっという間に使い切ってしまう。プロフェッショナル版は8,900円(SNSでシェアすると割引サービス)。ちょっと高いと思うか、奇跡のワンショットを救えるのなら安いとみるべきかは個人差があると思う。
使ってみた
操作画面は非常にシンプルなので、特に説明書を読まなくても操作を進められる。
1:消してしまったSDカードをスキャンする
復元するにはまず復元するSDカードをスキャンしてやる必要がある。様々な形式のファイルをスキャンするとファイル数が膨大になる可能性があるので、「写真」や「動画」を選択しておけば問題ないだろう。
決定したら「次へ」を選択。
スキャンの対象とするドライブを選択する画面に移るので、今回は消してしまったSDカードを選択。
この空き容量を見る限り「真っ新なSDカード」をスキャンできるのか…。
スキャンに必要な残り時間が表示されているが、あまりあてにしない方がいいでしょう。SDカード程度の容量であれば、ご飯やお風呂の前にスキャンを実行しておくと戻ってくる頃には終わっています。
ちなみにスキャン中にはリアルタイムで見つかったファイルが表示されます。ダブルクリックする事で…
おお、すげえ…復旧できている。
しかし、「スキャン終わってから確認してくれ」とメッセージが表示される。まあ気長に待ちましょう。
16GBのスキャンに15分程度はかかったと思う。まあ、ほっとけばすぐ終わりますよ。
2:復旧したいデータを探す
基本は「紛失したパーティション」から検索でOK
フォルダごと復旧しようと思ったら「紛失したパーティション」から探すと見つけやすい。上の写真のように「DCIM」フォルダ内に格納されている。
これは普段使っているフォルダ環境に依存している。が、大抵は「DCIM」フォルダ下に写真データが存在するはず。
もしも見つからない場合は(RAW)
RAWと言っても写真のRAW形式とは意味合いが違うので注意。
パーティションで見つからない場合には「その他の紛失したファイル」から探し出す事が出来る(場合もある)。
かなり前に撮影したデータを発見
驚いたことに今年の春にX-Pro2で撮影したデータまで見つけることが出来た。
3:復旧させる
復旧させたい項目にチェックを入れて「リカバリー」を押すだけ。
これまた時間がかかるので、これも合間を見つけて放置しておくと良い感じ。
そんなにマシンパワーの必要なアプリでもないので裏に引っ込めてネットサーフィンするなり、音楽聞くなりは問題なく出来る。
4:確認する
今回は334枚の写真中、2枚の復元失敗を除いてすべてを完全に取り戻すことが出来た。
注意点をEaseUSに聞いてみた
データ復旧しやすいファイル
一般的にデータが消えてしまっている原因はディレクトリ情報が削除されているだけなので、ファイルの内容は消されていないので復旧出来る。
しかし、継続的にSDカードを使っているとファイル情報まで新しいデータに上書きされてしまうので復元できなるかもしれませんとの事。データを消してしまったとわかった時点で、復旧するまではそのカードは使わない方が復旧できる可能性があがる。
反面、どんどん情報を上書きする可能性がある内蔵HDD内のデータ復旧については今回ほどうまくはいかないだろうなあと言う印象。
スキャンは一回でOK?
クイックスキャンで見つからない場合はディープスキャンを実行する事で見つかる場合がある。
何度スキャンしても結果は同じとの事。
探したいファイルを見つけやすくするには
カメラ側で記録するファイル名を変更できる機能が搭載されているのであれば、これをわかりやすい機種名などに変更しておくと良いでしょう。
スキャン結果から検索ワードでファイルを探す事が出来るので、ファイル名にカメラの型番を入れておくだけでも便利。
まとめ
- 使用目的が限られるSDカードとの相性は抜群
- インターフェイスがシンプルで分かりやすい
- 負荷が少ないのでノートパソコンでも問題なく作動
- 有料版は8900円
「1万円払ってでも写真データを取り戻したい」って場合に地元のパソコン屋さんに持っていくか、コチラを購入するかと言ったところだろうか。
このソフトウェアのメリットは一度購入してしまえばその後は無制限に使えるという点。写真データだけじゃなく、(復元できる可能性は下がるかもしれないが)パソコンを持っているのであれば使いたくなるシーンもあることだろう。
操作画面がとてもシンプルで、気難しい専門用語は皆無。この点で他の復旧ソフトよりもいい感じ。
参考リンク
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