このページではキヤノンの一眼レフ用交換レンズ「EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM」の解像性能について専用チャートを使ったテストとレビューを掲載しています。
EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM 解像性能 検証
撮影環境
テスト環境
- カメラボディ:EOS 90D
- 交換レンズ:EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM
- パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
- EOS RのRAWファイルを使用
- ISO 100 固定
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ
・格納されたレンズプロファイルオフ - 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
(像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェックしています) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証しています。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性があります。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
解像力テスト
2400?3000万画素センサーならば解像度で言うと「2500?2800」あたりが良像ギリギリラインと言ったところ。比較して、このレンズは絞り開放から3500本を超える非常に高解像なテスト結果となっています。
特に中央領域は「4000」を超え、非常に高解像なうえにまだ伸びしろを感じるパフォーマンス。周辺や四隅も中央と比べて遜色の無い解像性能を発揮しています。四隅まで安定した解像性能はさすがのマクロレンズと言ったところ。
解像性能はF8まで維持し、F11以降で回折の影響を受け始めます。
F値 | 中央 | 周辺部 | 四隅 |
F2.8 | 4103 | 3688 | 3741 |
F4 | 4189 | 3754 | 3770 |
F5.6 | 4274 | 3710 | 3741 |
F8 | 3765 | 3688 | 3697 |
F11 | 3139 | 3102 | 3164 |
F16 | 2761 | 2621 | 2693 |
F22 | 2152 | 1994 | 2097 |
サンプル F2.8
倍率色収差の影響は極僅か。実写でもチャートと同様にとても高解像なレンズであることが分かります。
雑感
確かな光学性能の標準マクロレンズ。これで新品が4万円切りというのは安い。
3250万画素の新世代センサーでも十分な解像性能を発揮するので個人的にはEF-Sレンズの中でもおススメの一本。
今回使用した機材
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