EOS Rを実際に使っていて個人的に「おや?」と感じるポイントがあります。それが「スリープ復帰時のカメラ設定リセット」問題。今回はこの問題の現象と対策について書いています。
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カメラの設定がリセットされる!
最初に気が付いたのは娘と公園を散歩していた時。
カスタムモード3を家族写真専用のFvモードとして設定。シャッタースピードと絞り値をその場に合わせて設定しておいたにも関わらず、気が付いたら設定値が全て「AUTO(カスタムモードで登録したプリセット値)」に戻っていたのです。
リセットされる設定値はカスタムモード登録される全ての項目。ホワイトバランスやフォーカスモード、ドライブもリセットされるようです。
一人で撮り歩く時は常にカメラを触っているので問題ありませんが、家族で動いている場合はカメラが二の次となってしまうので問題と感じるシーンがちょこちょこあったりするのです。
スリープ復帰時にリセットさせない手段は無い
EOS Rのメニュー画面とにらめっこしてみましたが、「スリープ復帰時にカスタムモードの設定値リセット」を防ぐ手段が見当たりませんでした。
「あるなら教えてくれ!」と言ったお手上げ状態。
ただし、「他の操作に多少影響が出る」対策であれば後述する2つの手段が考えられる。
対策その1:「登録内容の自動更新」
「登録内容の自動更新」はEOS Rのカスタム登録の項目にある設定値。
機能は読んで字のごとく、プリセット値が常に上書きされるモード。電源オフでも設定した数値やオードは記憶され、次回電源オン時に引き継がれます。言ってしまえば様々な設定値が独立した露出モードですね。
初期設定では「オフ」となっているこの機能を「オン」とすることで当然ながら今回の問題は解決できます。しかし、プリセット値を固定できないため、弄れば弄るほど復帰が面倒となってしまいます。素早いカメラ操作には向いていません。
1?3のカスタムモードごとにこの機能のオン・オフを切り替えられると良かったのですが、一括して「オン」となってしまうため使い辛い。
対策2「節電:オートパワーオフ」を無効にする
EOS Rの設定メニュー「節電」は「ディスプレイオフ」「オートパワーオフ」「ファインダーオフ」の3種類。
そのうち、カスタムモードの設定値がリセットされてしまうのは「オートパワーオフ」から復帰する場合。極端な話、このオートパワーオフ機能を無効にしてしまえばリセットされない。もしくは10分など長時間に設定しておくとリセットされる機会を減らすことが出来る。
問題はバッテリー消費が激しくなること。
ファインダーオフとディスプレイオフを短く設定しておいたとしても、アイセンサーは常に動作しています。つまりカメラを首から下げた状態ではアイセンサーが体に反応して作動し、モニタ・ファインダーが常に点灯する可能性があるのです。(オートパワーオフはカメラを操作しないと自動的にスリープへ移行する)
今回のおさらい
Points
- カスタムモードはスリープ復帰でリセットされる
(登録項目全てがリセットされる) - リセット復帰をダイレクトに防ぐ手段は無い
- 対策1:カスタムモードを「内容自動更新」に設定
(ただしプリセット値が固定できなくなる) - 対策2:「オートパワーオフ」を無効とする
(ただし、バッテリー消費が激しくなる可能性あり)
カスタムモードは多用しているので、ファームウェアアップデートで何とか対応して欲しいところ。
個人的には家族写真で気になる挙動ですが、人によっては他の撮影シーンでも同様と感じることがあるはず。例えば三脚に固定してじっくり撮影する人やシャッターチャンスめがけて電源を入れっぱなしにしておく人など。
状況によっては今回提案した2つの対策方法でなんとかなるかもしれませんが、出来ればファームウェアでスリープ復帰の挙動を調整して欲しいなと思うのです。
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