キヤノン「EOS R7」のレビュー第四弾を公開。今回はカメラのISO感度ごとの作例をRAWやノイズリダクションを適用したJPEGの作例を掲載しながら評価しています。
EOS R7のレビュー一覧
- キヤノン EOS R7 徹底レビュー 完全版
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.8 カスタマイズ編
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.7 AF・MF編
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.6 解像性能編
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.5 ISO感度編
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.4 ダイナミックレンジ編
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.3 メニュー編
- キヤノン EOS R7 徹底レビューVol.2 ドライブ編
- キヤノン「EOS R7」徹底レビューVol.1 外観・操作性編
- キヤノン EOS R7 ハンズオン 外観と起動時間やシャッター音の確認
ISO感度ノイズ
解像性能のテストで恒例の定型チャートを使用してチェックした。ISO感度ごとに撮影したRAWをLightroom Classic CCにてカラーノイズのオン・オフで現像したのが以下の作例だ。輝度ノイズの補正はオフにしている。
カラーノイズはISO 800から徐々に増加し始める。本当にクリアな画質はISO 400までだ。ただし、画質への影響はわずかであり、カラーノイズを補正するとISO3200くらいまではディテールを損なうことなく利用することができる。ISO6400~12800で細部のディテールが低下し始め、ISO25600で大幅に低下する。ISO25600~32000はできるだけ避けたほうが良いだろう。富士フイルムの裏面照射型2600万画素センサーやニコンの2000万画素センサーと比べると少し見劣りするが、解像度の差を考慮すると許容範囲内のように見える。
カラーノイズはISO12800以降で目立つようになり、鮮やかな発色が少し変化してしまう。
ノイズリダクション
ISO3200~6400までならばコントラストの高い描写に大きな変化は見られない。敢えて言えばNRが強いとモアレの影響が緩和しているのが面白い。ISO12800付近からコントラストが弱い部分のディテールが低下し始め、ISO25600では顕著な影響が見られる。
シャドウや低コントラストな領域はNRの影響を受けやすく、特にISO6400からNRによるディテールの低下が目立ち始める。低照度の場合、画質を優先するのであればISO3200くらいまでに抑えたい。もしもISO6400以降を使う場合はNRの効果を弱めたほうが良いかもしれない。
まとめ
解像度を考えると良好なISO感度性能だ。もちろん、2000万画素や裏面照射型の最新センサーと比べると少し見劣りするが、顕著に差があるわけではない。もしも高ISO感度が絶対的に必要であれば、EOS R6や手ごろな価格のEOS RP・EOS Rなどフルサイズセンサーのミラーレスを検討したほうが良いだろう。
注意すべきはレンズとの組み合わせだ。RFレンズは開放F値が大きめのレンズが多く、明るいレンズはAPS-Cで使うには非常に高価である。RF-Sレンズも望遠端がF6.3と暗いレンズしか無いので、シャッタースピードが必要なシーンではISO感度が高くなりやすい。将来的に手ごろな価格でF1.8やF2のレンズを充実して欲しい。
参考情報
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作例
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