このページではFringer製キヤノンEFレンズ-ニコンZマウントアダプター「RF-NZ1(EF-NZ)」のレビューを掲載しています。
Fringerとは?
ミラーレス用のAF対応マウントアダプターで有名なアダプターメーカー。これまで無かった富士フイルムXマウント用EFレンズアダプターを販売したことで知名度が一気に上がり、他にフジGFX用やソニーE用のAFアダプターも販売しています。
ファームウェアアップデートを積極的に更新しており、公式で動作を確認しているレンズ数が非常に多い。安心してアダプターを利用できるのは大きな強み。ただし、今回紹介する「EF-NZ」はリリース直後と言うこともあり公式で動作確認しているレンズは少なめ。今後のファームウェアアップデートに期待。
中国で製造しており、日本国内における総代理店は2020年現在で焦点工房。個人輸入のほうが安く入手できるものの、初期不良の対応を考えると代理店から購入するのがおススメ。
国内における販売価格は4万円前後と決して安くは無いものの、ファームウェアアップデートによるアフターサービス込みと思えばそこまで高く感じません。
ちなみにコンタックスレンズ用アダプターは代理店経由で8万円前後と非常に高価。このあたりは個人輸入を割と真面目に検討する価値があります。
Fringer FR-NZ1 レンズ側:キヤノンEF(EF-S対応) ボディ側:ニコンZ |
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Fringer FR-FX10 レンズ側:キヤノンEF ボディ側:フジフイルムX |
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Fringer FR-FX2 レンズ側:キヤノンEF ボディ側:ニコンZ |
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Fringer FR-CNSE3 レンズ側:コンタックスN ボディ側:ソニーE |
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Fringer FR-C6GF レンズ側:コンタックス645 ボディ側:フジフイルムG |
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Fringer FR-C6SE レンズ側:コンタックス645 ボディ側:ソニーE |
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箱・同梱品
Fringerではお馴染みの黒箱。ひと昔前の「中国製」が持つ印象を軽く吹き飛ばしてくれるデザイン。ただし、箱の質感は少し厚紙っぽい。言ってしまえば外箱に入っている化粧箱のような感じ。デザインは悪く無いものの、衝撃や雨などには弱そうな印象を受けます。
まあ…、発送用のダンボール箱が外箱と考えればこのくらいの質感で良いのかもしれません。実店舗で箱積みして売るにはちょっと貧弱。
アダプターは緩衝材で保護されているので心配無用。ただし、正面を保護するものは何も無いため、箱上面に大きなダメージがある場合は中身を心配したほうが良いかも。
- Fringer EF-NZ本体
- 前後キャップ
- 説明書(中国語・日本語)
- 三脚座の脱着用六角レンチ
同梱品は最低限でポーチなどは付属しません。国内代理店経由で購入すると日本語の説明書が付属します。
ファームウェアアップデートが公開された場合、公式ウェブサイトや焦点工房にて掲載されます。現在対応しているレンズリストはコチラを確認(PDF)。アップデートの際に必要なUSB Micro-B端子のケーブルは付属しません。
外観
レンズ側マウント・カメラ側マウントはどちらも真鍮製のしっかりとした作り。どちらも4本のビスで固定しています。
アダプター本体や三脚座は合金製。堅牢性の点で不安と感じるポイントはありません。
アダプター内側は反射防止用のマットブラック塗装・植毛が施されています。植毛は両面テープで張り付けられているように見えますが、貼り付け方は少し雑。
少し大きめのゴミをアダプター内部で確認。センサーへのゴミ付着を防ぐため、カメラ装着前にブロアなどで除去しておくと良いでしょう。
三脚座・USB端子
六角レンチで脱着可能な三脚座は1/4インチネジ穴の他、アルカスイス互換のクランプに対応。三脚座の無い望遠レンズなどを装着する際、重心を保つのに便利。前述したように、合金パーツで堅牢性や剛性に問題は無し。
ソフトウェアのファームウェアアップデート用USB端子が三脚座の付け根付近にあります。ゴム製カバーで保護されていますが、簡単に外れてしまうので注意が必要。特に三脚座を外して使う場合、何かに引っ掛かって外れやすい。
レンズ装着例
滑らかに脱着が可能。そして装着時のガタツキは最小限に抑えられています。
前後のマウントに防塵防滴用のシールは施されていないので耐候性はありません。悪天候時は使用を避けるのがおススメ。
比較的軽量なレンズであれば、ミラーレスのZシステムとアダプター経由で組み合わせてもバランス良好。アダプターの三脚座を利用することで重心を取りやすいのはGood。特に三脚座の無い望遠ズームレンズと組み合わせる時に重宝するはず。
動作を確認
AF
AF-S・AF-C・MF、どれも正常に動作することを確認。ただし、大デフォーカス時は復帰に時間がかかるので注意が必要。さらにピンポイントAFはそもそもオートフォーカスが動作しない場合があります。APS-C用レンズも装着可能ですが、自動的にクロップされないのでカメラ側で切り替える必要あり。
相性の良いレンズはレスポンスが良く、純正レンズと遜色の無いフォーカススピードを得ることが可能です。やはりライブビューと相性の良い「リードスクリュー系STM」や「ナノUSM」駆動のレンズが快適に使用可能。
個人的には「ソニーα7 III+シグマMC-11」でキヤノンレンズを使った時よりも良好に動作すると感じます。特にAF-Cやフレーム四隅のフォーカスエリアを使った際の動作がより高速。
シグマ製レンズ「70mm F2.8 DG HSM Macro」を装着するとAFが動作しませんでした。ただし、バイワイヤのMF操作と電磁絞り(AE・M)、EXIF情報の記録は利用可能。
実写
レンズ側のパフォーマンス次第で動く被写体も快適に追従。ニコンボディで改めてキヤノン「ナノUSM」駆動の高速性能を思い知る。ニコンもそろそろリニアモーターなりを導入する頃合いだと思うのです。
追従しきれないと感じた時はカメラ側が原因である可能性も考慮したほうが良いかも。とは言え、大デフォーカス時はやはり動作が緩慢となる(ネイティブレンズと比べて)ので注意すべし。
動作に問題が無ければ動体、低照度(暗所・夜景)、マクロなどなど…、被写体を選ばず撮影可能。思っていた以上に快適なので常用しても違和感なし。顔検出・瞳AFも正常に動作します。
さらにEOS Rより見栄えの良いファインダーと言うこともあり、使っていて楽しい。
EXFIに絞り値や焦点距離は記録されますが、レンズ名は記録されません。このため、現像ソフト(例えばLightroom)でプロファイルを適用する場合は手動操作が必要です。
Fringer EF-NZの雑感
満足度:85点
ビルドクオリティ・動作状況を考慮すると、良くできていると感じるレンズアダプター。動作はソニーα+MC-11よりも快適で、純正レンズのように利用することが可能。(場合によって動作が緩慢になる場合もありますが…)
やや高価なAFアダプターですが、対応レンズの動作やファームウェアアップデートを考慮すると価格ぶんの価値はあるかなと。
長所:金属製の頑丈な本体・三脚座・相性の良いレンズを組み合わせた際のAF・ファームウェアアップデート対応
短所:動作は完璧では無い・公式対応レンズがまだ少ない・APS-C用レンズ装着時に自動でクロップされない・EXF情報にレンズ名が記録されない・やや高価
Fringer FR-NZ1 レンズ側:キヤノンEF(EF-S対応) ボディ側:ニコンZ |
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Fringer FR-FX10 レンズ側:キヤノンEF ボディ側:フジフイルムX |
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Fringer FR-FX2 レンズ側:キヤノンEF ボディ側:ニコンZ |
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Fringer FR-CNSE3 レンズ側:コンタックスN ボディ側:ソニーE |
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Fringer FR-C6GF レンズ側:コンタックス645 ボディ側:フジフイルムG |
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Fringer FR-C6SE レンズ側:コンタックス645 ボディ側:ソニーE |
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