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LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2 O.I.S. レンズレビューVol.4 諸収差編

LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.」のレビュー第四回 諸収差編を公開。

簡易的なまとめ

ミラーレス用レンズとしては歪曲収差が良く補正されており、追加補正の必要性が低め。F1.2レンズとしては球面収差が適切に補正されているのでフォーカスシフトなどの問題は無視できる程度に抑えられています。軸上色収差が(高級レンズとしては)やや目立つものの、それ以外は許容範囲内。

軸上色収差も絞りの調整で簡単に制御できるため、問題と感じるシーンはそう多くないと思います。全体的に見て、扱いやすいレンズに仕上がっています。

As a mirrorless lens, it offers excellent distortion correction, minimising the need for additional correction. For an f/1.2 lens, spherical aberration is adequately corrected, keeping issues like focus shift negligible. Axial chromatic aberration is somewhat noticeable (for a premium lens), but otherwise remains within acceptable limits.
Axial chromatic aberration can also be easily controlled by adjusting the aperture, so I don't think there will be many scenes where it proves problematic. Overall, it's a very manageable lens.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.のレビュー一覧

    像面湾曲

    像面湾曲とは?

    ピント面が分かりやすいように加工しています。

    中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。

    最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

    ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。

    参考:ニコン 収差とは

    実写で確認

    F1.2の遠景撮影で、中央から隅までピントが合っています。像面湾曲について大きな問題はありません。

    倍率色収差

    倍率色収差とは?

    主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

    参考:ニコン 収差とは

    実写で確認

    細部を拡大するとごく僅かに倍率色収差が残っています。と言っても全体像からすると無視できる程度の量であり、問題視するほどではありません。

    軸上色収差

    軸上色収差とは?

    軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

    参考:ニコン 収差とは

    実写で確認

    倍率色収差より問題となるのが軸上色収差。F1.2の絞り開放でピント面前後に色付きが発生し、F2まで絞っても少し残存しています。F2.8-4くらいまで絞りたいところ。

    歪曲収差

    歪曲収差とは?

    歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

    参考:ニコン 収差とは

    比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

    実写で確認

    レンズプロファイル非適用の状態を確認できないものの、適用された状態で歪曲収差は無視できる程度に抑えられています。海外レビューを確認する限りでは、未補正の場合でも良好のようです。

    コマ収差

    コマ収差・非点収差とは?

    コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

    参考:ニコン 収差とは

    絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

    実写で確認

    F1.2の絞り開放からフレーム隅まで点像の変形がごく僅か。全体像からすると無視できる程度。完璧に抑えるにはF2.8まで絞る必要があるものの、F1.2から実用的な結果。

    球面収差

    F1.2

    前後のボケ質に僅かな差が見られるものの、極端な違いはありません。

    F1.8

    F1.2から1段絞ると、ボケ質の差はほとんどなくなります。微ボケが気になる場合はF1.8まで絞ってみると良いかもしれません。

    まとめ

    ミラーレス用レンズとしては歪曲収差が良く補正されており、追加補正の必要性が低め。F1.2レンズとしては球面収差が適切に補正されているのでフォーカスシフトなどの問題は無視できる程度に抑えられています。軸上色収差が(高級レンズとしては)やや目立つものの、それ以外は許容範囲内。

    軸上色収差も絞りの調整で簡単に制御できるため、問題と感じるシーンはそう多くないと思います。全体的に見て、扱いやすいレンズに仕上がっています。

    購入早見表

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    LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.
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    作例

    オリジナルデータはFlickrにて公開

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