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M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8 レンズレビューVol.2 解像チャート編

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」のレビュー第二弾 解像チャート編を公開。少なくとも近距離ではフレーム隅まで良好な結果が得られるコストパフォーマンスの高いレンズのようです。

本日のまとめ

後日公開する遠景解像テストでは隅に向かって性能の低下が見られるものの、近距離では非常に良好な結果を得ることができます。「45mm F1.8」で何を撮るかにもよりますが、近距離でボケを活かしながら撮影するのであれば、優れた結果を期待できるはず。

Although the performance of the lens decreases towards the corners in the distant resolution test that will be released at a later date, it produces very good results at close range. Depending on what you want to shoot with the “45mm F1.8”, you should be able to expect excellent results if you want to take advantage of the bokeh at close range.

M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8のレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:LUMIX DC-G9M2
  • 交換レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
    ・格納されたレンズプロファイル(外せない)
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

テスト結果(通常)

絞り開放からシャープな結果。絞ることで僅かに残存する収差も抑え、F2.8-F5.6でピークに達する。隅のみF1.8でやや低下するものの、F2.0-2.8で中央や周辺とほぼ同じ結果となります。

F8以降は回折の影響が発生し、F22に向かって急速に低下。被写界深度や露出で必要な場合以外、絞ってもF8くらいまでがおススメ。

ハイレゾ

80MPのハイレゾモードでもフレーム隅まで優れた結果を得ることが可能。やはり隅はF2.8まで絞ったほうが良好な結果を得ることができます。絞り開放付近からテストの上限値に突き当たっているので、テスト方法を変えることで全体的に数値が伸びる可能性が高い。

とは言え、将来的に4/3センサーの解像度が4000万画素、8000万画素になったとしても耐えうるパフォーマンスを備えており、実写では十分すぎる性能と言えるでしょう。

中央

絞り開放から細部まで高解像・高コントラスト。細部に僅かな軸上色収差の痕跡を見つけることができますが、無視できる範囲内に抑えられています。F2.8以降はほぼ完璧。

周辺

中央とほぼ同じ結果。楔型チャートを切り抜くと、見分けるのは難しいと思います。中央から隅に向かって目立つ収差も良く抑えられています。やはりF2.8でほぼ完璧。

四隅

中央や周辺と比べると、F1.8-F2.0がややソフト。色収差と言うよりは、残存する非点収差でしょうか。絞ると徐々に改善し、F2.8-F4.0でピークの結果が得られます。ここまで絞ると、中央や周辺と見比べて遜色のないパフォーマンス。

数値確認

通常

中央 周辺部 四隅
F1.8 3417 3545 2645
F2.0 3564 3262 3102
F2.8 3727 3569 3320
F4.0 3956 3531 3378
F5.6 3975 3531 3563
F8.0 3331 2962 3274
F11 2928 2908 2618
F16 2172 2174 2226
F22 1543 1665 1627

ハイレゾ

中央 周辺部 四隅
F1.8 4729 4504 4183
F2.0 4749 4432 3737
F2.8 4793 4696 4692
F4.0 4764 4735 4678
F5.6 4739 4721 4666
F8.0 4680 4723 4582
F11 3466 3524 3573

まとめ

後日公開する遠景解像テストでは隅に向かって性能の低下が見られるものの、近距離では非常に良好な結果を得ることができます。「45mm F1.8」で何を撮るかにもよりますが、近距離でボケを活かしながら撮影するのであれば、優れた結果を期待できるはず。

少なくとも近距離では80MPハイレゾモードの恩恵を十分に活かすことができ、F2.8まで絞ればフレーム隅まで高解像。より高価な選択肢も多いですが、開放F値や光学性能に究極を求めなければ、多くの人にとって十分な性能のレンズとなりそうです。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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