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ニコン NIKKOR Z 35mm f/1.4 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編

ニコン「NIKKOR Z 35mm f/1.4」のレビュー第六弾を公開。無限遠でかなり強めの周辺減光が発生するため、ヴぇネッティング補正はほぼ必須のように見えます。逆光耐性は良好で、絞った際の光条は綺麗。

簡易的なまとめ

周辺減光はこのレンズにおける主な注意点の一つ。Z 40mm F2やZ 28mm F2.8のようなコンパクトなレンズと同様、この(比較的小さな)35mm F1.4も強烈な周辺減光が発生します。ヴィネッティング補正で修正可能ですが、カメラ側の設定では修正しきれないような効果です。

Vignetting is one of the main concerns with this lens; like compact lenses like the Z 40mm F2 and Z 28mm F2.8, this (relatively small) 35mm F1.4 also suffers from intense vignetting. This effect can be corrected with vignetting correction, but it is not something that can be corrected with camera settings.

NIKKOR Z 35mm f/1.4のレビュー一覧

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

最短撮影距離でもF1.4で周辺に目立つ減光効果が発生。F2まで絞ると大幅に改善しますが、F1.4でフラットな露出状態を好むのであればヴィネッティング補正が必須。

無限遠

最短撮影距離よりもはるかに目立つ減光効果が発生。ヴィネッティング補正は必須と言っても間違いでは無く、補正「強」を使用してもF1.4では減光が目立ちます。光学的にはF2まで絞ってもかなり目立ち、F4でも四隅に影響が残ります。完全に抑えるためにはF5.6まで絞る必要あり。

逆光耐性・光条

中央

強い光源を正面から受けてもフレアは良く抑えられています。ゴーストは絞り開放で僅かですが、絞ることにより徐々に目立つようになります。

絞り全域でほぼ問題ありません。

光条

F8付近で光条が明瞭になり始め、F11-F16でシャープな結果。

まとめ

周辺減光はこのレンズにおける主な注意点の一つ。Z 40mm F2やZ 28mm F2.8のようなコンパクトなレンズと同様、この(比較的小さな)35mm F1.4も強烈な周辺減光が発生します。ヴィネッティング補正で修正可能ですが、カメラ側の設定では修正しきれないような効果です。強い減光の修正はISO増感と同じようなノイズ増となるため、特に高ISOを使った夜景や星景と相性が悪い。コマ収差なども含めて、F1.4の周辺画質が重要となる被写体には不向きと感じました。このレンズを使用時に強い逆光シーンはまだ未体験。しかし、ざっと使ってみた限りでは特に大きな問題は無さそうに見えます。光条はF11まで絞れば綺麗な描写となるので、絞って撮影する夜景では普通に使えるはず。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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