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PEN-Fを褒めちぎる話 外観編【機材レビュー】

使い始めて2か月、既にPEN-Fの虜

キヤノンの6D Mark II熱も収まってきたので、購入してからじっくりレビューしていなかったPEN-Fについて書いていきたいと思います。

初めは「PENにしては高いなぁ…」と愚痴っていたものの、使い込んでみるとE-M1 Mark IIと同様にハマってしまった。本当はE-M10 Mark IIIまでのツナギだったはずなのに、手放せなくなっていた…。

今回はそんなPEN-Fの外観と操作性についていろいろと。

PEN-Fを褒めちぎる?外観編?

モダンクラシックなデザイン

金属製のパーツを贅沢に採用し小型ボディながら重厚なデザインだ。

PEN-Fという名を冠しているように同社ハーフサイズフィルムカメラのオマージュであることは明らか。パッと見の外観は似ていなくも無いが、シャッターダイヤルは驚きの新機軸、他の操作性はマイクロフォーサーズ機となんら変わりない。

加えて一眼レフだったフィルムPEN-Fと違い、ファインダーの位置はレンジファインダーのようにカメラ左上までズレている。これはこれで使いやすいが、フィルムPEN-Fと比べると違和感がある。

フィルムPEN-Fのデジタル復刻版と言うよりは、脈々と受け継がれる「PEN」シリーズの最新「デジタルカメラ」。ライカやフジフイルムのクラシカルな操作性と比べると、よりモダンなデザイン。

PEN初の内蔵電子ビューファインダー

E-M1 Mark IIのように液晶ファインダーでは無い。有機ELを使った発色の良いファインダーを搭載。しかし、液晶ファインダーに慣れているとギラつく発色と感じるかも。私は使い始めた当初、ファインダーを覗くと気分が悪くなってしまった。慣れてしまえばまったく気になりませんが…。

ファインダー倍率はここ最近のミラーレス一眼としては小さいものの、ミドルクラスの一眼レフ並みは確保されているので見辛いものでは無い。

また、アイポイントは20mmていど確保されているので、メガネを掛けたまま覗いてもほぼケラレないのは良い。

クリエイティブダイヤルが素晴らしい

賛否両論あるクリエイティブダイヤル。

ダイヤルは回すのに力が少々必要、もうちょっと軽くても良かった。金属製のダイヤルはローレットが施されている。正直に言って滑り止めにしては過剰な緻密さであり、爪が研げると言っても過言ではない

  • モノクロプロファイル…カラーフィルターや粒状感をコントロールして好みのモノクロ写真を作り上げることが出来る神がかったモード
  • カラープロファイル…12色の彩度を自由に調整できる。歩くLightroom。
  • アートフィルター…基本的にはオリンパスお馴染みアートフィルターモード。スーパーコンパネから操作せずに物理操作だけで設定出来るのは便利。まさに歩くフォトショップ。
  • カラークリエイター…色相と彩度を調整できるモード。色相を変えた非現実的な描写を楽しみたい時に使う。

個人的には大絶賛。これがあるからこそのPEN-F。

特にモノクロプロファイルは他社のモノクロ撮影機能とは一線を画す使い勝手。

色々と表現方法を楽しめる一方で、PEN-Fに「軽快なスナップ撮影」を求めている人からすると凄い無駄なダイヤル。例えばRICOH GRの「ADJボタン」のような洗練されたファンクション機能が搭載されていれば、その筋からは「神器」と呼ばれたかもしれません。

軽快なスナップ撮影のGRと言うよりは、趣味性の高いFUJIFILM X100シリーズのようなカメラ。

拡大ボタンが絶妙な配置

マニュアルフォーカスレンズを使う事が多い私は、ピント面の確認をする「拡大」機能は超多用する。

PEN-Fには拡大機能が親指で押しやすい位置に初期設定で存在する。これはOM-Dでは見ないボタンで、他のPENシリーズはやや押しにくい位置に配置されている。(生産終了しているE-P5は同じデザインだった)

他の機種でも拡大機能はFnボタンに割り当てることは可能だが、PEN-Fのような位置にあるのはだいたい「info」か「menu」だったりする(=ボタンカスタム不可)。

さりげなく設置してある拡大ボタンだが「カメラを使う喜び」を考え抜いてデザインされているのだなと感じるポイント。

多目的レバーの存在

購入前にPEN-Fをお触りして「要らねえなコレ!」と思ったのがこのレバー。そう感じた方は多いのではないでしょうか?

トンでもございません。すげえ便利!

店頭でPEN-Fをお触りして舌打ちされた方、その印象は改めた方が良いですぞ。

  • ハイライト・シャドウコントロールの呼び出し
  • クリエイティブダイヤルと連動した機能の呼び出し

基本的に使う事が出来るのはこの2点。クリエイティブダイヤルと対をなす存在であり、このレバーがあるからこそクリエイティブダイヤルが映える。

今までスーパーコンパネやArtモードなどでチマチマとフィルターを変更していたのがウソのよう。軽快な操作を実現する欠かせないレバーなのです。

さらにファームウェアアップデートでGRのようなADJ機能が追加されないかと期待している。

小型で洗練されたデザインのコマンドダイヤル

コンパクトなデザインながらカメラの前後にコマンドダイヤルを配置したオリンパスには拍手を送りたい。

前後とも実に指のかかりが良いポジションに配置されているので、しっかりとカメラをグリップしたままダイヤル操作が可能。

クリエイティブダイヤルと同じく爪研ぎのようなローレットだが、回転操作は軽い力でOK。指のかかりが良いローレットと相乗効果を生み出している。

同じく2つのコマンドダイヤルを持つPENシリーズ「PEN E-P5」よりもダイヤルの軸と軸の間隔が狭まっている。

比較してダイヤルはとても回しやすく、ダイヤル操作からのシャッターボタンへのアプローチがより滑らかだ。

露出調整ダイヤルと録画(Fn)ボタン

露出調整ダイヤル

PENシリーズ初でありオリンパス機としては珍しい露出調整ダイヤルを搭載。

絞り優先、シャッタースピード優先モードでサブコマンドダイヤルが空くため、ISO感度やWB、調光補正など自由度の高い設定が可能。

私はサブコマンドダイヤルにISO感度を設定し、シームレスにISOオートとLowを使い分けている。(Lowはシャドー重視のAE、オートはハイライト重視のAE)

録画ボタン

シャッターボタンに近接するカスタム可能な録画ボタンが配置されている。シャッターボタンから指をあまり動かすことなく押すことが出来るため、頻繁に利用する機能を割り当てると活躍する。。

私はマニュアルフォーカスレンズを使う機会が多く、ピント合わせに便利なピーキング機能をここに設定。

押しやすいFn1ボタン

小型ボディながらフロント部分にOM-Dと同じくFn1ボタンが配置されている。もちろん自由にカスタマイズ可能。

そこで私はOM-D E-M1 Mark IIと同じくフォーカスエリア選択ボタンを設定した。薬指でこのボタンを操作しつつ、親指と人差し指でフォーカスエリアをコントロールする事が出来る。

前後ダイヤルの項でも述べたように、カメラをしっかりグリップしたまま押しやすい配置がされている。

金属製外付けグリップ ECG-4

PEN-Fに必須と言っても過言ではない追加グリップ。

金属製のしっかりとした造りで、純正らしくPEN-Fとデザインの相性は抜群。アルマイト処理を施してあるのか多少ぶつけたり擦ったりしても傷がつかない。

グリップは大きくも小さくもなく、PEN-Fをしっかりグリップするために程よい大きさ。コマンドダイヤルやクリエイティブダイヤルはこのグリップが前提じゃないのか、と感じるほど。

グリップ底部にはアルカスイス互換のクイックシューに対応しているのでそのまま雲台に装着可能。もちろん一般的な三脚用のネジ穴も存在するのでどちらを使っても構わない。

このグリップを使うのであれば、ネックストラップよりもハンドストラップの方が使いやすい。

褒めちぎれない部分

Fn2ボタンが使いづらい

全体的に良好な操作性のPEN-Fにおいて唯一使いづらいのがFn2ボタン。

親指を伸ばせば押せない事はないが、押そうと指を伸ばすとグリップの握りが甘くなる印象。

と言っても、ボタンが無いよりあった方が自由度は高い。あまり頻繁に弄らないHDRやBKTを設定しています。

レンズ取り外しボタンに指が触れやすい

PEN-Fは一般的なマイクロフォーサーズ機と異なり「レンズ取り外しボタン」がやや下側についている。

小さいレンズやマニュアルレンズを装着する事が多いPEN-Fは左手をカメラボディに添える事が多い。そして、ボディに近い部分のマニュアルフォーカスリングを操作しようとすると、親指が「レンズ取り外しボタン」に触れていたりする。

意図せず「レンズ取り外しボタン」を押し込んでしまい、急にカメラがレンズを認識しなくなって焦ることがある。

他のカメラと比べてレンズ取り外しボタンの押し込み量が小さいのも原因の一部。

SDカードスロットはバッテリー室

出来ればボディ側面に配置して欲しかったものの、このサイズでは致し方ないか…。

追加グリップを付けても脱着可能だが、見た目以上にSDカードを抜き出し辛い。

カードスロットのバネの力を使って勢いよく出そうとすると、バネの力が強すぎてSDカードが1mくらい吹っ飛んだ案件が数回発生。

PEN-Fはいいぞ

オリンパスのハイエンドモデル「OM-D E-M1 Mark II」とはいい意味で棲み分けが出来ているPENシリーズのハイエンドモデル。基本性能が高くオールラウンドな性能を発揮するE-M1 Mark IIと比べて、PEN-Fは極めて趣味性が高い。

クリエイティブダイヤルとレバーは他社でも類を見ない操作性。これを使わずしてPEN-Fを買うのはモッタイナイと言い切ってもいいくらい。単焦点レンズとの相性が良く、クリエイティブダイヤルの表現力と相乗効果を生み出し創造力をかき立てられる。

レンズはAF対応の純正からMF専用のサードパーティやオールドレンズまで楽しく使う事が出来る操作性。ダイヤルにしてもボタンにしても見事なデザインだ。

一人でぶらっと撮影する人、一つの被写体をじっくり撮影する人、普通の撮影に飽きた人、などにオススメ。

その一方で、スナップ撮影、ストリートフォト、クラシックスタイルなカメラ、一般的な撮影、のような人には”無駄な機能”が多いと感じるはず。

マイクロフォーサーズとしては高価なカメラだが…

「マイクロフォーサーズで12万円ってどうなのよ?」って感じる人もいらっしゃるのでは?同じ2000万画素ならお買い求めやすいLUMIX GX8もあるし、もうちょっと足せばAPS-CのX-Pro2だって買う事ができる。と言うかフルサイズのα7 IIだって買えちゃいますね。

確かに、12万円はちょっと高い。

でもまあ、使ってみると感じるのですよ。

代わりになるようなカメラが他に無いと。

PEN-Fはいいぞぉ。(ただし人を選ぶ)

PEN-F購入早見表

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