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SG-image AF 55mm F1.8 STM レンズレビューVol.2 解像チャート編

「SG-image AF 55mm F1.8 STM」のレビュー第二弾 解像チャート編を公開。絞り開放の結果は平凡ですが、絞ると周辺や隅まで大幅に向上する模様。少なくとも近距離ではFE 55mm F1.8 ZAよりも良好な結果が得られています。

簡単なまとめ

E&Iクリエイション株式会社より無償貸与の製品を使用しています。
レビューにあたり金銭の授受や内容への指示は全くなかったことを明記しておきます。

絞り開放は実用十分、ただし開放からシャープな結果を求める場合は少し見劣りします。絞れば高解像センサーでも満足のいくシャープな結果が得られます。少なくとも近距離ではFE 55mm F1.8 ZA よりも良好な結果を得ることができます。

The maximum aperture is sufficient for practical use, but if you want sharp results from the maximum aperture, it is a little lacking. If you stop down the aperture, you can get satisfyingly sharp results even with a high-resolution sensor. At least at close range, you can get better results than with the FE 55mm F1.8 ZA.

SG-image AF 55mm F1.8 STMのレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:α7R V
  • 交換レンズ:SG-image AF55mm F1.8
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

絞り開放は全体的にソフトですが、1段絞ると大幅に改善。さらにF5.6前後のピークに向かってかなり伸びるレンズのようです。

中央

F1.8は球面収差や色収差の影響が残っているものの、絞ることで徐々に改善。F2.8で既に実用的な画質ですが、F4まで絞ると高解像センサーでも満足のいく結果を得ることが出来ます。ただ、AF精度があまり良好ではなく、手動でピント合わせを実施したほうが良好な結果が得られました。

周辺

基本的に中央と同じ傾向。画質の顕著な落ち込みはありません。F4付近まで絞ると非常にシャープな結果が得られます。

四隅

実写では像面湾曲の影響が見られる領域ですが、ピントを合わせてみると安定した結果。F5.6付近まで絞れば中央や周辺と遜色のない良好な結果となります。

数値確認

中央 周辺部 四隅
F1.8 3114 3658 2762
F2.0 3315 3482 2743
F2.8 4184 4389 3732
F4.0 4744 4472 3816
F5.6 4778 4722 4581
F8.0 4694 4670 4133
F11 4525 4045 3744
F16 3685 3416 3189

実写確認

競合製品との比較

テスト機が異なるので参考までに。絞り開放の安定感で言えばFE 55mm F1.8 ZAやFE 50mm F1.8の中央がより良好。FE 50mm F1.8 は低価格ながら絞ることで周辺や隅まで一貫性のある解像性能を発揮します。いっぽう、FE 55mm F1.8 ZAは近距離テストで周辺や隅が伸び悩みます。SG-image は低価格ながら(絞った場合)隅まで優れた解像性能が得られるレンズと見て良いでしょう。

まとめ

絞り開放は実用十分、ただし開放からシャープな結果を求める場合は少し見劣りします。あくまでもボケや全体の描写を優先する場合は程よく柔らかいと感じることでしょう。特にポートレートなどと相性が良さそうに見えます。

絞れば高解像センサーでも満足のいくシャープな結果が得られます。シャープさを優先する場合は開けてもF4、出来ればF5.6-8まで絞りたいところ。少なくとも近距離ではFE 55mm F1.8 ZA よりも良好な結果を得ることができます。3万円台の55mm F1.8と考えると健闘しているのではないでしょうか。

ソニー純正の安価な50mm F1.8と比べてどうか?
近距離の解像性能に関して言えばほぼ互角か、SG-imageのほうがやや良好。どちらも絞ることで周辺や隅の安定感が向上します。背景のボケとセットで見ると、SG-imageに軍配が上がります。

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SG-image AF 55mm F1.8 STM
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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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