銘匠光学「TTArtisan 100mm f/2.8 M42」のレビュー第二弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。
TTArtisan 100mm f/2.8 M42のレビュー一覧
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビュー 完全版
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光 編
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.5 ボケ 編
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.4 諸収差 編
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.3 解像チャート 編
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.2 遠景解像 編
- 銘匠光学 TTArtisan 100mm f/2.8 M42 レンズレビューVol.1 外観・操作・MF 編
遠景解像力
テスト環境
- 撮影日:2023.8.9:晴れ 時々 曇り
*当日は日差しが雲で遮られてしまい、F2.8-4のみ明るい写真となっています。 - カメラ:EOS R5
- 三脚:Leofoto LS-365C
- 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
- 露出:絞り優先AE ISO100 セルフタイマー2秒
- RAW:Adobe Lightroom Classic CC
・シャープネスオフ
・ノイズリダクションオフ
・レンズ補正オフ
テスト結果
中央
F2.8は残存する球面収差の影響でコントラストが低下しているものの、ピント面はシャープでしっかりとした描写。F4まで絞ると収差が低減し、コントラストが大幅に改善。F5.6まで絞るとピークの画質となり、細部のコントラストとシャープネスが非常に良好。この状態はF8まで維持していますが、F11以降は回折の影響で徐々に画質が低下します。
周辺
F2.8の絞り開放は非点収差のような結像の甘さが見られるものの、F8のピークに向かって徐々に改善します。F8まで絞ると、中央に近いとても良好な結果を得ることが可能。
四隅
隅のF2.8は周辺部よりもさらに甘く、実用からは程遠い結果。F8まで絞ってもわずかにソフトな画質で、中央や周辺部と比べると大きく見劣りします。良好な結果を得たい場合はF11やF16を使うのがおススメ。
まとめ
絞って使うようなレンズでは無いものの、絞って使えなくもない。もちろん、価格やサイズを考えると満足のいく結果とは言えません。それでも、3群3枚のシンプルなレンズ構成としては、F2.8の中央が思いのほかシャープで驚きました。絞ればコントラストも改善、十分に実用的な画質と言えるでしょう。と言っても中央以外は描写が甘く、隅はF2.8で非常にソフト。実用的な結果が得られるまでかなり絞る必要があります。パンフォーカスでシャープな結果が重要となる撮影には不向きです。
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作例
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