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TTArtisan TS 100mm F2.8 2X Macro レンズレビューVol.3 遠景解像編

銘匠光学「TTArtisan TS 100mm F2.8 2X Macro」のレビュー第三弾を公開。今回は恒例の撮影地点からレンズの遠景解像性能をチェックしています。

TTArtisan TS 100mm F2.8 2X Macroのレビュー一覧

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2023年6月5日 晴れ・微風
  • カメラ:α7R V
  • 三脚:Leofoto LS-365C
  • 雲台:SUNWAYFOTO GH-PRO II
  • 露出:ISO 100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Camera RAW
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクションオフ

テスト結果

絞り開放は残存収差のためか少し甘めですが、F4まで絞ると大幅に改善。フレーム隅に向かって画質の低下が見られるものの、F8~F11まで絞ると許容範囲内と言ったところ。マクロレンズとしてはフレーム全体の均質性が低め。

中央

F2.8はややソフトですが、F4まで絞ると6100万画素のα7R Vでも満足のいくシャープな描写に変化。F5.6付近をピークとしてF8まで性能を維持しています。F11-F16で回折の影響が見られるものの許容範囲内。F22はソフトとなるので極力避けたいところ。

周辺

F8あたりをピークとして、F2.8から徐々に改善しています。改善速度は遅めですが、ピーク時は中央と遜色のない結果を得ることが可能。

四隅

中央や周辺部と比べると目に見える画質低下。コマ収差によるコントラスト低下と非点収差の影響が強いように見えます。絞ると改善しますが、F16付近まで甘さが残ります。

まとめ

中央から広い範囲で良好な結果が得られるものの、隅に向かって少し目立つ画質低下が発生します。これを改善するにはかなり絞る必要があり、絞ったとしても隅の性能が中央に追いつくことはありません。このレンズでF2.8における全体的な解像性能が求められるシーンは少ないと思いますが、そのような場合は他のレンズを検討したほうが良いでしょう。

F8からF11まで絞ることで、全体的にまずまず良好な結果を得ることが可能。シフト時も広い範囲で問題なく利用できます(フレーム端は厳しい)。目的がしっかりと絞ったシフト撮影であれば悪くない結果が得られるのかなと思います。

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作例

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