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「ここだ!こうだ!これだ!」写真・機材道楽の備忘録

これがシグマの望遠です 135mm F1.8 DG HSM | Art【評価・作例】

      2017/06/13

  • 2017.6.13:レビューにThe Photoblographerを追加しました。
  • 2017.5.17:レビューリンクにFstoppersによるMilvusとの比較を追加
  • 2017.5.6:ついつい勢いで購入したので外観レビュー描写チェック100-400mmと比較の別ページを作成

レンズの特徴

  • 135mmの画角では貴重なF1.8の明るいレンズ
  • 軸上色収差の徹底的な排除
  • マウント部に簡易防塵防滴用のゴムシーリングを採用
  • ニコンマウントの電磁絞り
  • MC-11アダプタによるソニーEマウントへの対応
  • USB DockによるAF微調整機能

85mm F1.4 Artが並み居る競合レンズの上を行く高い解像力と色収差の補正能力で登場しましたので、135mm F1.8 Artも否応なく期待してしまうレンズです。

光学性能だけでなく、防塵防滴用ゴムシーリングやMC-11、USB Dockなど機能性の充実もしっかりとしているようですね。

参考 記事・サイト

購入早見表

楽天市場 Amazon カメラのキタムラ Yahoo
135mm F1.8 DG HSM Canon 新品・中古情報
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Flickr作例


レンズデータ

レンズ仕様

レンズ構成 10群13枚
最小絞り F16
フィルターサイズ φ82㎜
画角 18.2°
最短撮影距離 87.5cm
最大径 × 全長 Φ91.4mm × 114.9mm
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最大倍率 1:5
重さ 1,130g
簡易防塵・防滴
電磁絞り対応
MC-11対応
USB Dcok対応

MTFチャート

レンズ構成図

歪曲

周辺光量

海外の評価

The Photoblographer

  • このレンズはシグマらしい特徴(金属製のような外観、巨大なラバーのフォーカスリング、かなり無駄な距離指標)を備えた可愛らしい長いレンズだ。
  • 耐候仕様としてマウント部にゴム製ガスケットリングが備わっている。タムロンほどでは無いが、典型的なポートレート撮影であれば耐えうるものだろう。
  • 個人的にはこの焦点距離のレンズには手ぶれ補正を搭載してほしかった。しかし、レンズはそれほど重くは無く、縦向きの撮影でも技術さえしっかりしていれば問題はほとんどない。
  • オートフォーカスは高速で信頼性のあるものだ。EOS 6Dとの組み合わせでは外側のフォーカスポイントで暗所の場合にはうまくいかなかったが、それ以外ではとても暗いシーンでもスナップ感覚を楽しめる。ポートレート写真家にとって必要以上のAF性能は持っている。
  • このレンズの画質は本当に信じられないほど良い。他のアートシリーズと同様にあまり不満は出てこない。ボケは間違いなくシグマ単焦点レンズの中では最高にクリーミーだ。
  • 色収差はゼロだ(訳注:倍率色収差だと思います)。私はもう少しこのレンズに個性があってもよかったと思っている。パープルフリンジなどに不満が出ることはない。
  • 最高にシャープだが85mm F1.4 Artの方が僅かにシャープだと思っている。しかし、この二つのレンズを区別することは難しいだろう。

好き:ほぼ全て

嫌い:手ぶれ補正非搭載

このレンズはエディターズチョイスに選ばない理由が何一つ存在しない。素晴らしいボケとシャープネス、高速AFなどを持っており、致命的な問題を抱えていない。個人的にはよりタフネスな耐候性と手ぶれ補正が搭載されていればより良かったと思う。さらにツアイスのようにフレアを獲得することが出来る(訳注:このレビュワーはフレアを一つの味として重視しています)ので、ツアイスの上を行くレンズと言えるだろう。

Photozone:究極のレンズ

F1.8 F2.2 F2.8 F4.0 F5.6 F8.0 F11
解像度(中央) 5139 5225 5249 5303 5159 4667 4210
解像度(中央周辺) 4440 4928 5001 5040 5098 4631 4174
解像度(隅) 4420 4549 4830 4869 4721 4477 4078
解像度(端) 4219 4299 4567 4757 4577 4402 3999
周辺減光 1.41 0.69 0.35 0.19 0.16
色収差(pix) 0.46 0.43 0.32 0.24 0.2 0.3 0.32
歪曲(%) 0.185
  • このレンズは競合レンズ以上だが、光学性能に妥協しないものとしては合理的なサイズだ。1.1㎏と煉瓦のようなレンズだが、驚くことに85Artよりも少し小さい。
  • レンズの造りはしっかりとしており、プロの要求に応えるものだろう。
  • AFはとても高速で作動音はとても小さい。一眼レフによるライブビュー速度はまともなものだ。
  • このレンズは実質的に歪曲が無い
  • 周辺減光はこのようなレンズとしては一般的なものだ。絞り開放における減光はあるものの、目立つわけでは無くF2.2まで絞ると問題は大幅に減少する。F2.8では問題が無くなる。
  • レンズの解像度は驚くばかりだ。絞り開放からとてもシャープで、隅と端はとても良好だ。絞ると画質がわずかに向上するが、絞り開放からとても高いレベルに達している。光学品質的にスウィートスポットはF4.0でフレーム全域において優れた性能を発揮する。F8で回折の影響を受け始めるが、F11でもまだまだ常用可能だ。
  • 色収差は平均0.5px未満ととても低い値に抑えている。
  • 前後のボケは完全に同一だ。コントラストが強いと滑らかさが完璧では無いと主張出来るかもしれないが、これ以上ボケが綺麗なレンズはほとんどないだろう。
  • ハイライトの玉ボケは綺麗に描写される。F1.8~F2.0は縁取りはなくF4.0まで絞ると少し強調される。とは言えF4まで絞って玉ボケを気にする人はいないだろう。フルサイズの四隅では口径食の影響で玉ボケが歪む。
  • 軸上色収差はとても少ない量だが発生している。とても少ない量だが、少なくともF4までは確認できる。

85mm Artは驚異的なレンズだったが、このレンズはそれを上回るものだ。”究極のレンズ”とはなかなか無いものだが、今回ばかりはそうかもしれない。このレンズはこれまでにテストしてきたレンズの中で最高のものだ。

解像度は際立って良好であり、異様に優れた色収差補正、とても少ない歪曲、比較的少ない周辺減光を持っている。ボケ質は四隅の口径食を除くと完璧に近い。ボケの色づきは絞り開放において発生する唯一の弱点だが、これも滅多に問題となることは無い。

レンズの造りに関しても、正直なところ欠点を見つけることができない。AFはとても高速でほぼ無音だ。

おばあちゃんおような「EF135mm F2L USM」と比べてどうなのか?135Artは少し重く、少し高価だが、この画角のレンズを真剣に検討しているのであれば最高のレンズであり価値のあるものだ。強くお勧めできる。

光学品質…5点・メカ的品質…5点・コスパ…5点

The Digital Picture:単焦点の中の単焦点

  • 画質…完璧に近いほどレンズの画質を評価するのは簡単だ。そしてこのレンズの画質を評価するのはとても簡単だ。どのレンズ、どの焦点距離においてもこのレンズは最高の画質である。
  • F1.8の絞り開放でもフルフレームにおける四隅から四隅までとてもシャープだ。F2~F2.8に絞ると僅かにコントラストが向上するが、とても細かく比較しないと判別するのは難しいだろう。
  • 中央画質は絞り開放からとてもシャープで、絞り値による変化は僅かな解像力とコントラストの向上でしかないのは明らかだ。
  • 四隅の画質はF1.8から他のレンズで絞り込んだような良好な画質だが、さらにF4.0まで絞ることで改善する。改善の要因として周辺減光の緩和が起因しているだろう。
  • 周辺減光はF1.8でもおよそー2EVと悪く無いものだ。1/3段絞ってF2にするとー1.5EVにまで緩和する(通常ではほとんど目立たない)。そしてF2.8まで絞るとー0.5EVとなりほとんど気づかない値となり、F4.0におけるー0.3EVは本質的に無視できる数値だ。
  • 実際の使用において、倍率色収差と球面収差の問題は存在しない。
  • ボケの色づきは発生するが、このような大口径レンズとしてはとても穏やかなものだ。絞ると改善傾向を見せ、F2.0で大幅に改善される。
  • フレアは取り除くのが困難な問題だが、このレンズの場合はほとんど心配ないだろう。
  • 非点収差は100%完璧ではないが、悪くない。
  • 歪曲は極僅かで後処理する必要はないだろう。
  • フォーカス…新型のHSMを搭載したこのレンズは直前に登場した85Artとよく似ている。1DX Mark IIとの組み合わせで中央の測距点を使うと95%の一貫したフォーカスを得ることができ、周辺部ではおよそ92%の一貫したフォーカスだ。
  • 100mの短距離走から1600m走のスポーツイベントでサーボAFを使ったところ、満足いく結果を得ることができた。これまでの最高の結果では無いが、中級クラスのAFシステムを使った時でさえ成功率はとても高かった。
  • ピント距離が大きく移動すると被写体のサイズ変化が目立つ。このカテゴリのレンズとしては珍しいものでは無いが、深度合成や動画撮影では注意した方がいいだろう。
  • マニュアルフォーカスリングは85Artのように大きく、リブ付きのゴムコーティングで覆われている。とても滑らかで遊びが無く理想的な抵抗感だ。147°の回転角はピント微調整優先の回転角だが、私はこの大きな回転角は好みでは無い。
  • 最短撮影距離においてもこのレンズはとてもシャープなままだ。
  • 製造品質…このレンズには前身となる旧モデルが存在しないが、多くの点で85 Artにとても似ている。グローバルビジョンシリーズはモダンで洗練された高品質なデザインを採用している。
  • これは狂ったサイズでは無いが、長時間使用すると重量感があるレンズだ。とは言え、使用時にはこの重量感によって安定して手持ち撮影が可能。三脚で使用する場合には、良い三脚であっても少し前傾するかもしれない。
  • フィルター径は82mmと比較的大きく、一般的なサイズからするとコストがより大きい。
  • 価値…価格はピンキリの中間に位置しているが、信じられないような画質はこのレンズの価値を底上げしている。
  • キヤノンとニコンの競合レンズは20年以上経過している古いレンズであり、それらと比べるとより高価なレンズとなっている。しかし、これら純正レンズがリニューアルされた暁にはシグマよりもかなり高価なレンズになると予想できる。
  • ソニーとツアイスの競合レンズはシグマよりもかなり高価だ。シグマの光学性能はこれらに匹敵するか、それらを上回っており競合レンズと比べてメリットが大きい。

一般的に人気があるのはズームレンズだが、単焦点には単焦点のメリットがある。その典型例がこのレンズだ。印象的なシャープネスと無視できるほど小さい歪曲を持つ卓越した画質はこのレンズにおけるメリットの一つだ。望遠レンズにおいてF1.8を導入できることは”ゲームチェンジャー”となる可能性があり、この組み合わせにおける後ボケは驚かされる。

このレンズは画質だけにとどまらない完璧なパッケージだ。素晴らしい外装、高品位なデザイン…おそらく唯一欠落しているのは手ぶれ補正だろう。

このレンズは卓越したポートレートレンズだ。これまでポートレートのジャンルに興味が無かったとしても、このレンズはあなたにその機会をもたらすきっかけとなるかもしれない。あなたがこのレンズを好きになること私は確信している。

Dustin Abbott:最も完璧なシグマレンズ

  • 造り…他のレンズと同様に金属マウントとエンジニアリングプラスチックによる外観はプレミアムな質感を持っている。(ただし、ツアイスレベルではない)。私はこの一貫したArtシリーズの外観に満足しており、135 Artも例外ではない。85Artのように見えるが、全体的にやや小さい。
  • 135mmクラスのレンズとしてはとても大きなレンズだが、85Artのようなレンズもあるため特別巨大なシグマレンズと言う訳ではないだろう。とは言え、レンズは前玉が重くなっているので一眼レフに装着したらフロントヘビーと感じるはずだ。バッテリーグリップを装着するとバランスを取ることができる。
  • フォーカスリングは85 Artのようにとても大きく鏡筒を覆いつくすものだ。とても滑らかに動くが、より良好なマニュアルフォーカスレンズほどではない。
  • AF…キヤノン「EF135mm F2L USM」とほぼ同じAF性能と感じている。AF速度はとても高速で静かだ。さらにAFリミッターは歓迎できるものだろう。これを適切に使用するとAFスピードを少し向上させ、ハンチング(AFが前後に迷うこと)を減らすことが出来る。その結果、AFスピードは非常に高速なものとなっている。
  • ただし、AF速度は改善の余地がないわけではない。EOS 5D Mark IVの中央測距点を使うと一貫したフォーカス結果を得ることが出来たが、外側の測距点を使うと時々重大なミスが発生し成功率を下げている。これは必ずしも起こりうるものでは無いが、時々発生した。
  • 解像力…テストチャートを用いた場合、F2.8まで絞っても85 Artがまだ有利だ。しかし、実際の撮影現場においてこれは全てではない。より過酷な光環境の下では85Artは目立つ色収差が発生する可能性がある。これを補正すると”見かけの解像度”が低下する事は考慮しておくべきだろう。一方で135Artはこの危険度が高い収差をほぼ完璧に補正している。スタジオ撮影では85Artが良い選択肢だが、屋外でのポートレート撮影ならば135Artがオススメだ。
  • 色収差…私がこれまで見てきたレンズの中で最もニュートラルに補正されたレンズの一つだ。実際、色収差が見えないのでレンズの絞りを大きく開いた状態で自由に撮影できる。
  • フレア耐性…この性能も印象的だ。特に「EF135mm F2L USM」がどれほど悪いかを考えていると特に印象的だ。多くのレンズで構成される大口径単焦点レンズで問題となるカテゴリだが、135 Artは問題としていない。
  • 周辺減光…競合レンズで一般的なレンズ口径F2まで絞ると、減光はとても少なく見事なものとなる。
  • 歪曲…メカニカルな観点で見ると85ArtやMilvus135よりもわずかに歪曲がある。しかし、これは現実的には問題ではない軽微なものだ。
  • 注意点…他のレンズと比べてホワイトバランスが寒色となる。色温度を編集すると問題ないため発色に問題がある訳ではないが何等かの理由でAWBが寒色傾向となる。これは私の好みと言えるものだが、色が飽和し難い(Milvus135と比較して)
  • ボケ…議論の余地はなく、これは信じられないほどのボケを生み出すレンズであり、私の好みだ。イルミネーション、木漏れ日に関わらず柔らかくクリーミーなボケを作ることに優れている。絞り込むと9枚羽根の形状が見えてくる。
  • 85 Artにおけるピント面前後のボケはやや騒がしいが、135 Artは遥かに滑らかだ。玉ボケも騒がしい85 Artと比較してはるかに滑らか。これは85 Artと被写体を同じサイズで撮影した場合、より滑らかなボケを演出できることを意味している。
  • これは間違いなくボケを作るための特別なレンズだ。シャープネスの質と素晴らしい描写の組み合わせはシグマレンズの中で最も光学的に完成している。

このレンズはシグマの中で最もシャープでは無く、明るくなく、安価なレンズではない。しかし、このレンズは多くの点で最も完璧なシグマレンズだ。ホワイトバランスが少し寒色系となり、色飽和するほど高い彩度とはならないが描写は高く評価できる。

Milvus 2/135」や「135mm F2.0 ED UMC」など優れた135mmのレンズを見てきたが、これらはどちらもマニュアルフォーカスレンズだ。シグマ 135mm F1.8 Artは現代的なレンズデザインと優れたオートフォーカスを兼ね備えた初めの135mmと言えるだろう。そして、レンズの最大口径を僅かに大きくしてきた事はさらに喜ばしいことだ。

このレンズは85mmと比べて汎用性が低い画角だが、多くの写真家にとって手に入れたいレンズのトップに躍り出るものだろう。そして私はそれを否定する理由が全くない。

長所:優れたシャープネスと美しい描写のコンビネーション、様々な状況で一貫した高速AF、誇りや湿気に強い造り、135mmにおける最も明るい口径、美しいボケ、USB Dock・MC-11の互換性、色収差の完璧な補正、良好なフレア耐性

短所:クラス最大のレンズ、新しいArtレンズの価格、外側の測距点を使うとAFの一貫性が低下する、比較的AWBの色温度が低くなる、Milvus 135mmと比べて彩度と細部のコントラストが低い

PhotographyBlog:AFは静かで高速

  • 1.130g、直径91.4mmと大きなレンズだが、このような大口径レンズとしては驚くべきものでは無いだろう。Nikon D5と組み合わせたところ、バランスは良好だがカメラを置こうとすると傾く重量だ。EOS 5D Mark IVのようなカメラならば問題にならないだろう。
  • このレンズを装着して手持ち撮影は可能だが、左手でレンズを安定させたいと思うだろう。被写体が移動しない場合は三脚に取り付けた方が良い。特に手ぶれ補正を搭載していない点は考慮すべきだ。レンズに三脚座は備えられていない。
  • このレンズの製造品質は優れており、D5のような高価なカメラのキットレンズと言っても違和感のないものだ。
  • 大きなピントリングにはゴム製のコーティングが施されており、マニュアルフォーカス時に非常に良好なグリップを得ることが出来る。ピント距離の両端にはソフトストップが感じられる。これはファインダーで確認しながら操作する時に便利なものだ。フォーカスは鏡筒内部で行われるインナーフォーカス式でフィルターワークにも適している。
  • 鏡筒の側面にはAF/MF切替とAFリミッターを搭載している。
  • 鏡筒の半分以上はマニュアルフォーカス用のピントリングで、操作は非常に滑らかで回転角の大きさから慎重なフォーカシングが可能だ。
  • オートフォーカスは非常に静かな動作だ。D5と組み合わせた場合、大部分の場合は合掌に苦労することは無く、良光の下では高速だ。暗所では合掌まで少し時間がかかるものの、予想以上の低下ではなく使用に耐えうるものだ。
  • 色収差(パープルフリンジ)は問題無く、ハイコントラストの被写体を撮影しても発生しない。
  • 周辺減光は絞り開放でさえそれほど顕著ではない。F4までは減光を確認できるがF5.6まで絞ると確認できなくなる。これはソフトウェアで簡単に修正出来る上、情報量が多い構図では目立たなくなるだろう。
  • 中央のシャープネスは全域で非常に印象的なものだが、F11以降で僅かにソフトとなってくる。大口径レンズと考慮すると四隅の鮮明さは絞り開放から良好だ。F1.8~F2.0の間はソフトな描写だが、F2.8まで絞ると非常にシャープとなる。

このレンズは幅広いカテゴリの写真家で使用される多目的なレンズだ。ポートレート、イベント、ウェディングの写真家には特に適しているだろう。スポーツ写真家でも有用と感じるかもしれない。

静かで高速なオートフォーカスはウェディングなどのイベントで重宝するが、大きくて重いレンズであることは欠点だろう。さらにレンズに手ぶれ補正が搭載されていないので、場合によっては高感度ISOを使う必要があるかもしれない。しかし、明るいレンズであることを活かせば高感度ISOを避ける事も出来るだろう。

SIGMA 135mm F1.8 DG HSMの品質は素晴らしいもので、重いレンズだが良く造られており、滑らかで正確なフォーカシングを可能にするフォーカスリングを備えている。素晴らしいシャープネスと魅力的なボケは過去の高性能で人気が高い「Art」と同様のものだ。

IMAGING RESOURCE:最もシャープなレンズの一つ

  • 一言で言うとシャープだ。もう少し付け加えると”完全に”シャープだ、我々がこれまでテストしてきた中で最もシャープなレンズの一つとなる。
  • フルフレームのボディで絞り開放から四隅までソフトさを感じない描写。このレンズで絞り値を上げるとしたら被写界深度の調整くらいだろう。F16まで絞ると回折現象によりフレーム全体でソフトに見えるが、恐らくそんな使い方はしないだろう。
  • 高いコントラスト部分で紫色のフリンジが僅かに確認できるが、そうでない場合には素晴らしい色収差性能であり軸上色収差が発生する傾向はない(とても明るいレンズに多い軸上色収差の傾向)。
  • FX機のD810Eに装着した場合、絞り開放で僅かな周辺減光がある。これは四隅の端において2/3段程度。
  • 比較的歪曲は少ない
  • オートフォーカスは非常に高速で、近接から無限遠まで1秒で移動する。一般的な使い方の場合には高速で簡単にピントを合わせ、ハンチング(ピントが前後すること)はなかった。小さなピント面の移動はとても速く、AF音もほとんど静かだ。
  • このレンズはマクロレンズとして設計されていないが、このクラスとしては驚くほど優れたマクロ性能を持っている。
  • このレンズは最近のシグマ製レンズのように滑らかでマットな黒を基調とした仕上がりで厚いフォーカスリングが特徴だ。鏡筒は一般的なポリカーボネートプラスチックと比べて遥かに製造精度が難しいシグマ独自の熱に強い複合材料で構成されている。素晴らしい感触でしっかりとした製造品質だ。
  • パフォーマンスに比例して単焦点レンズとしては驚くほど重く40オンスを超えている。これは「EF135mm F2L USM」や「AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D」と比べると遥かに重い。しかし、レンズの性能を考慮すると間違いなく価値のある重量だ。
  • スイッチはAF/MF切替とAFリミッターの二つ。距離指標はフィートとメートルで表示されたものだが、被写界深度と赤外線の指標は無い。
  • フォーカスリングは近接と無限遠の両端にソフトな抵抗感があり、フォーカスの端に達した事が分かるようになっている。AFを作動してもフォーカスリングは回転しない。
  • 競合レンズ:「EF135mm F2L USM」はF4まで絞るとシグマ135 Artと同程度のシャープさとなる。
  • 競合レンズ:「Sonnar T* 135mm F1.8 ZA」は135mmの中で最も高価なレンズだが、シグマ135 Artのシャープさはそれを打ち負かすものだ。135ArtをF2まで絞った時の”隅から隅まで”シャープな状態を達成するためにF8まで絞る必要がある(α900に装着した場合)。

SIGMA 135mm F1.8 DG HSM Artはこれまでテストしたレンズの中で最もシャープな一つだ。これは安価なレンズでは無いが、優れた製造品質と抜群のシャープネス、色収差と歪曲がほぼ皆無の補正を手に入れることが出来る。対価を支払う価値があり、現代を代表するレンズに間違いなくなるだろう。

Lenstip:四隅の画質でさえEF135Lの中央画質に勝る

  • 正直に言って、解像力について私は何を書けばいいだろうか?シグマ 85mm F1.4が驚きの絶頂だと思っていたが、このレンズはさらに良好だ。F2.8の中央解像力はこれまでの記録を更新する51.6lpmmを達成している。
  • 最近のシグマは軸上色収差に対して高いレベルの補正能力だったが、このレンズは少し不満がある。軸上色収差は大きいものではないが、目立つかもしれない。
  • 倍率色収差は解像力同様、次元が違うレベル(0.02%)であり実質的に存在していない。見事だ。
  • 球面収差の問題はほとんどない。
  • 歪曲は無視できる程度の糸巻き型だ。
  • コマ収差はフルフレームの四隅でも補正されている。これはキヤノンやサムヤン、ツアイスのライバルレンズも同様だ。
  • 非点収差は135mm F2クラスのレンズ群では最高の結果だ。しかし、競合レンズとの差は誤差程度。
  • 玉ボケの口径食はツアイスやサムヤンよりも少しハッキリとしている。
  • フレアは太陽をフレームインすると発生するがキヤノン 135Lよりもずっと優れている。サムヤン135 F2よりもやや良好で、やや高価なAPO Sonnarと同程度だ。
  • AFは近接から無限遠まで0.8-0.9秒かかり、印象的な性能ではない。AFリミッターを使用することで、0.4秒まで短縮する事が可能だ。
  • スタジオにおけるAF精度はほとんど問題なく、ミスショットは2%を超えなかった。しかし被写界深度が浅いので、僅かなピンずれも気になるだろう。
  • フォーカスシフトの問題はない。

長所:しっかりとして洗練された鏡筒、見事な中央解像力、卓越したAPS-C時の解像力、卓越したフルフレームにおける四隅の解像力、球面収差の問題が無い、倍率色収差は実質的に皆無、僅かな歪曲、少ない非点収差、APS-CやDXで周辺減光が少ない、静かで正確なAF

短所:フルフレームの絞り開放で周辺減光が目立つ、軸上色収差が少し多い

このレンズの四隅における解像力はCanon EF 135mm F2L USMで最も画質の高い中央解像力(43.2lpmm)を絞り開放で上回っている(44.1lpmm)。他に何か言うことがあるだろうか?

CAMERA LABS:最高のArtレンズ

ベンチマークとして「AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED」を使っています。

  • このレンズはニコン105mm F1.4Eよりも軸上色収差の問題が少ない。シグマの方がシャープだが、その差は非常に小さい。そして、遠景においては四隅までシャープであり、ニコン105mm F1.4の四隅はソフトだ(拡大しない限り同等に見える)。
  • ニコン105mmよりシグマの方が寒色傾向にある。
  • 周辺減光はニコン105mmよりも良好だ。
  • 夜景ではコマ収差のないシグマと比べてニコン105mmは僅かなコマ収差が発生している。
  • 前ボケは硬いがニコン105mmよりボケの色づきが少ない。後ボケは同等だ。

これはArtラインで最高のレンズだと思っている。素晴らしいシャープで色収差はごく僅か、そしてボケは美しい。さらにキヤノン・ニコンの一眼レフ用レンズで唯一手に入れる事が出来る135mm F1.8です。

これは大きくて重く、手ぶれ補正は搭載されていない。そして確かに安くは無いが、概して強くおススメできるレンズだ。

良い点:135mm F1.8という個性的なスペック、フルフレームでも全域で優れた鮮明さとコントラスト、軸上色収差が僅か、高速AF

悪い点:高価、大きくて重い、手ぶれ補正非搭載、逆光耐性

競合レンズ

EF135mm F2L USM

EF135mm F2L USMの特設ページはコチラ

 

EF135L 135 Art
レンズ構成 8群 10枚 10群13枚
絞り羽根枚数 8枚 9枚 (円形絞り)
最小絞り 32 F16
最短撮影距離 0.9m 87.5cm
最大撮影倍率 0.19倍 1:5
フィルター径 72mm φ82㎜
最大径×長さ φ82.5mm×112mm Φ91.4mm × 114.9mm
質量 750g 1,130g
簡易防塵・防滴
電磁絞り対応
MC-11対応
USB Dcok対応

登場からすでに20年ほど経過している超ロングセラーな望遠レンズ。現代の最新レンズほど解像力に優れていないものの、色収差の補正は見事。さらにAFはリングUSMを使った高速フォーカシングでストレスフリーなフォトライフ。20年売れ続けているには訳がある、と言ったところでしょうか。

「正直な話、これで良いのじゃないの?」と感じるかもしれませんがコーティングの古さ、防塵防滴で無い点、最新の爆速AFと比べて見劣りする点などリニューアルが必要な面もあったりする。

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E EDの特設ページはコチラ

AF-S 105E 135 Art
レンズ構成 9群14枚 10群13枚
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り) 9枚 (円形絞り)
最小絞り f/16 F16
最短撮影距離 1.0m 87.5cm
最大撮影倍率 0.13倍 1:5
フィルター径 82mm φ82㎜
最大径×長さ 94.5mm×106mm Φ91.4mm × 114.9mm
質量 約985g 1,130g
簡易防塵・防滴
電磁絞り対応
MC-11対応
USB Dcok対応

三次元ハイファイの設計思想を掲げたニコンの最新中望遠レンズ。58mm F1.4よりも解像方向に重心を置いたレンズで、絞り開放からフレーム全域で卓越した解像力を発揮。ほどよい収差による柔らかさとキレが両立している。解像方向に全振りのシグマとレンズの味を残すニコンでは方向性が違うので作例を要チェック。

更新履歴

  • 2017.4.25:PhotographyBlogのレビューを「海外の評価」に抄訳・追記しました。
  • 2017.4.20:作例にPhotographyBlogを追加しました。
  • 2017.4.16:IMAGING RESOURCEのレビューを追加し「海外の評価」に抄訳・追記しました。
  • 2017.4.14:LensTipsのレビューを追加しました。
  • 2017.4.7:カメライター 田中希美男氏のレビュー(Photo of the Day)を2点追加しました。
    追記:作例にPHOTOHITO(Canon/Nikon)を追加しました。本日が発売日ですので今後作品が追加されてくると思います。
  • 2017.4.7:フォトヨドバシの作例を追加しました。
  • 2017.4.6:KASYAPAの作例を追加しました。
  • 2017.4.4:CAMERA LABSが早速レビューを公開しましたので参考サイトに追加し「海外の評価」項目にて一部抄訳。
  • 2017.4.3:作例にDPREVIEWを追加しました。見開きの作例がインパクトありますなあ
  • 2017.3.29:八百富写真機の店長ブログ「お写ん歩」に作例がアップされ始めました。これは創造力を掻き立てる被写界深度の浅さですね。
  • 2017.3.17:予約販売が開始されました。購入早見表をJANコードに修正
  • 2017.3.16:明日予約販売を開始するとのリーク情報がありました。実勢価格で15万円程度とのこと。という訳でページを更新
  • 2017.2.28:作例にFlickr Amature photographerを追加しました。キレッキレな描写ですね。
  • 2017.2.23:参考サイトにDPREVIEW Hands onを追加。
  • 2017.2.21:公式発表、参考サイトに公式へのリンク、レンズデータに仕様とMTFを追加。
    *発売日・価格は今のところ未定です。
  • 2017.2.18:ページを作成。2017 CP+にて発表後にレンズ情報を追加していきます。

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