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銘匠光学 TTArtisan AF 27mm f/2.8 C レンズレビューVol.6 解像チャート編

銘匠光学「TTArtisan AF 27mm f/2.8 C」のレビュー第六弾を公開。今回は恒例の解像力チャートを使い、X-S10と組み合わせた際の近距離解像性能をチェック。

TTArtisan AF 27mm f/2.8 Cのレビュー一覧

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:X-S10
  • 交換レンズ:AF27mm F2.8 X
  • パール光学工業株式会社「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 160 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

グラフ

低価格・小型軽量なレンズに予想される結果とはまるで異なり、絞り開放から最小絞りまで非常に実用的で均質的な結果が得られました。弱点と呼べる部分は存在せず、絞り全域、フレーム全域で良好な結果を期待できます。

中央

F2.8で若干のソフトさがあるものの、F4以降はシャープでコントラストの高い結果を得ることができます。F4以降の絞りでパフォーマンスに大きな変化はなく、F8以降における回折の影響も軽微。

周辺

中央と比べて遜色のない性能。一部を切り取って見分けることは難しい。F4くらいまでは周辺減光の影響があるものの、基本的に解像性能はF2.8から非常に良好です。

四隅

周辺減光がさらに強くなるものの、解像性能は以前として非常に良好。色収差もよく抑えられており、これと言って弱点は無いように見えます。

数値確認

中央 周辺部 四隅
F2.8 2516 3065 3399
F4.0 3276 3073 3117
F5.6 3453 3599 3426
F8.0 3352 3468 3317
F11 3276 3389 3117
F16 2871 2883 2715

実写確認

まとめ

手ごろな価格の小型軽量レンズですが、解像性能に関してケチのつけようがありません。隅から隅まで、F2.8から良好な結果を得ることができ、どこを切り取っても弱点と指摘できるような部分はありませんでした。非常にコストパフォーマンスの高いレンズと言うことができるでしょう。

あえて言えば、フォーカスシフト(絞るとピントが移動する)の問題があるのでピント合わせの際に注意が必要。実絞り測距の富士フイルム機であれば特に問題ありませんが、将来的に「開放でAF」のような設定を利用できるようになると、絞った際にピントの山を外す可能性があります。もしも、このレンズで「像が甘いな?」と感じたら、初期不良かピントがずれていることを疑ったほうが良いかもしれません。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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