とるなら~写真道楽道中記~

「撮るなら…ここだ!こうだ!これだ!」を探し求めてカメラ片手に写真・機材道楽の備忘録

MFT標準の雄 M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO【評価・作例】

   

更新履歴

  • 2017.1.18:DPREVIEW 作例・Mirrorlessons レビューを追加
  • 2017.1.11:Lenstips レビューを追加・抄訳
  • 2016.12.25:Mirrorless Comparisonのレビューを追加

PRO仕込みのタフで明るい大口径

Good

  • 絞り開放からフレーム全域で安定した描写
  • 防塵防滴
  • 静音・高速のオートフォーカス
  • コマ収差・歪曲収差を良好に補正
  • 高い接写性能
  • F1.2の明るさ
  • マニュアルフォーカスクラッチ
  • L-Fnボタン

Bad

  • 価格が高い
  • 非点収差が大きい
  • 球面収差・倍率色収差がやや目立つ
  • 逆光耐性
異色のPRO単焦点

サイズを度外視したレンズ鏡筒の中には14群19枚という標準単焦点とは思えないレンズ構成。

スーパーEDレンズを始めてとして、EDレンズ2枚、E-HR・HRレンズを贅沢に使用。周辺像の色にじみを効果的に補正し、非球面レンズを絞り付近に配置することで大口径時に問題となる球面収差やコマ収差を補正。

お陰様で「F1.2にも関わらず」絞り開放から安心して使える最新のデジタル対応レンズらしいヌケとキレがあるレンズとなっている。特に絞り開放からフレーム全域で安定した描写が可能と言う点に特筆した性能を持っていると言えるかもしれない。同じく解像力の高いと定評のある「M.ZUIKO DIGITAL ED 75mm F1.8」よりも絞り開放時に中央の画質は劣るものの、周辺部の画質が勝っていると考えればイメージが付きやすいだろうか。

これだけレンズ枚数が多いにも関わらず、ボケは素直で滑らか。ただし、構成枚数が多いのでコントラストの低下や逆光耐性には気難しい一面も存在する。他のPROレンズのように解像力にウェイトを載せた味付けでは無いので、購入前に作例でじっくりと傾向をチェックしておきたい所。

クオリティの高い外装・機能

PROシリーズらしく、堅牢性の高い金属ボディーを採用している。ずっしりとくる重量感はあるが、高級品であることを感じさせてくれるしっかりとしたものだ。

加えて何か所にも及ぶ密封シーリングを施されているので、悪天候の中などラフなシーンにも対応できる点はグッド。

さらにピントリングを使ったマニュアル操作はマニュアルフォーカスクラッチ機構により、電子制御と感じさせない操作感を実現している。他社の電子制御とは一線を画す操作性だ。

また、PROシリーズらしくL-Fnボタンに役割を与える事が出来る。自分のスタイルに合わせたカスタム設定をしてみよう。

参考 記事・サイト

購入早見表

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海外レビュー抄訳

Mirrorlessons:品質を考えれば価格は妥当

  • 光学性能は絞り開放から驚くべきものであり、この理由だけでも最良の選択の一つです。被写体の距離に関わらず、F4~F5.6で最適なシャープネスが得られます。
  • このレンズを使うことでシャッタースピードを稼ぎやすく、私がこれまでこのレンズで使った最高ISO感度は800でした。
  • 大きく重いレンズの一つであり、ポケットには入りません。そのため、小さなマイクロフォーサーズボディとの相性は良くありません。
  • 前玉を保護するプラスチックフードは逆さ付け可能で私は好きです。
  • 色収差はLeica 25mm F1.4と比べて非常によく補正されている。

マイクロフォーサーズを使う写真家におススメしないことは不可能なレンズです。光学性能は素晴らしく、オートフォーカスは素早く、鏡筒は頑丈で悪天候に耐える事が出来ます。それは高価ですが、価格は他の競合レンズと比較して優れた品質によって正当化されるでしょう。

LensTips:絞り開放の描写性能がポイント

解像力

絞り開放の状態で、中央と四隅の両方において50lpmmのレベルを保っており、かなりまともな解像力を確保されています。

これは偉大な功績で、フォクトレンダー 25mm F0.95においてF1.4の中央・F2.2の四隅の解像力に似ています。パナソニックのLeica 25mm F1.4の絞り開放時の描写と本レンズのF1.4の中央解像力が似ています。

競合するレンズにおいて四隅の解像力はF1.4~F2.0にかけて標準的な水準を下回っています。

絞ることで解像力はF2.0~F4.0の範囲で74lpmm前後にたどり着きます。これは残念なことに印象的なパフォーマンスではありません。
(管理人追記:分かりづらいと思うので、LensTipsの解像力テストの結果をリンクします。25mm PROLeica 25mm

フォクトレンダーは80lpmmを上回り、Leica 25mm F1.4は75lpmmに達しています。
(管理人追記、中央の解像力がぶっ飛んでる半端ないチャートになっています:COSINA 25mm 解像力テスト

この結果は本レンズが解像力に重点を置いていないように見えます。このパフォーマンスと複雑な光学設計の目的は絞り開放におけるフレーム全体の良好な解像力にあることを示唆しているのかもしれません。

その目的は達成されていますが、テストされたレンズはベストスコアを破っていません。しかし、他の標準単焦点と違って弱点を持っていません。

色収差

絞り開放において軸上色収差はかろうじて確認できる程度だ。このカテゴリにおいては本レンズを称賛しなければならない。

倍率色収差は少し状況が異なる。絞り開放付近では0.14~0.15%に達する値であり、それは高すぎると考えられる範囲にある。幸いにもF2.0からは中程度に抑えられる。さらに絞り込むと中~低レベルの境界線まで減少しますがそれでもライバルのそれとは比べものになりません。

Leica 25mm F1.4は0.08%を僅かに上回り、フォクトレンダーは0.05%を上回る事はありません。

球面収差

球面収差を感じる事があり、デフォーカス部分において光の環の出現がこれを証明しています。前ボケにはあいまいなエッジがあり、中心から離れると光量が落ちます。後の玉ボケは軽めの縁取りがされています。

フォーカスシフトに関してはそれほど顕著ではありませんが、特にF1.2とF2.0からF2.8で得られた画像を比較した場合に気づくことが出来ます。

歪曲

本レンズにおける歪曲はRAWでもJPEGでも厄介なものではありません。前者の場合に-0.22%の僅かな樽型歪曲、後者の場合にはさらに低く抑えられています。

コマ・非点収差

本レンズはコマ収差を完璧には補正していません。深刻な問題ではないえですが、中程度のレベル。フォクトレンダーやLeicaよりも明らかに優れています。

非点収差は高い数値で、F2.8からF4.0までの絞り値でも収差が目立ちます。このレンズが解像力テストで80lpmmに達しなかった理由の一つです。

周辺減光

絞り開放時に38%(-1.38段)の光量落ちが発生する。レンズの明るさを考慮に入れると許容範囲です。Leica 25mm F1.4の光量落ちはより大きいものです(49%)。

F1.4に絞り込むと33%まで減少し、F2.0で中程度になり僅か19%(-0.62段)程度となります。実際にはF2.8~F4.0で13%~8%という結果を得ることが出来ます。

逆光耐性

構成枚数の多い本レンズはエンジニアと光学スペシャリストに敬意を感じるものだ。しかし、これは同時に構成枚数の増加によって光の透過に影響している。

この結果としてシンプルな構成枚数のレンズと比べてコントラストが低く、MTF値も低下する。このレンズのテストにおいて優れたパラメーターにも関わらず解像力の記録を破れなかった理由の一つです。

コントラスト損失とは別に、太陽をフレームにいれると多くのフレアやゴーストが発生する。特に絞り込むほど問題が顕著になります。

オートフォーカス

PL1とEM5に付けたかどうかに関わらず、フォーカスは静かでとても速く問題ありませんでした。近接から無限遠までの距離を0.4秒以上かからずに移動します。

我々はスタジオ、屋外の両方で撮影した際に少しの問題もありませんでした。そして、フォーカシングは正確です。

我々がテストで使った2台のボディでは僅かにフロントフォーカスの傾向を持っていました。それでも絞り開放時のみしか目立たず、そのレベルが小さいため、実際の撮影に影響があるのかどうか言及が難しいです。

総評

長所

  • 耐候性・堅牢性・防塵防滴
  • 中央の非常に良好な描写
  • 絞り開放からすでに良好な四隅の描写
  • 穏やかな軸上色収差
  • 歪曲はほとんどゼロ
  • ライバルよりも顕著に低い口径食
  • ライバルよりお顕著に低いコマ収差
  • 静かで速くて正確なAF

短所

  • ライバルよりも弱い倍率収差の補正
  • 球面収差が目立つ
  • あまりに高い非点収差
  • 明るい光に対するパフォーマンスの問題

我々がテストしたM.ZUIKO 25mm F1.2 PROはフレーム全体でパフォーマンスを保たれているレンズと明らかに示した。しかしその解像力は記録的なものではありません。

これはライバルが提供しなかった性能で、オリンパスは絞り開放からフレーム全体で許容範囲な画像を提供します。さらにコマ、ケラレ、歪曲を競合レンズよりも補正しています。

しかし、これは全てが完璧ではなく、複雑な光学設計からくる期待とは裏腹に非点収差と色収差補正で私を失望させました。また、明るい光に照らされた場合に、レンズの構成枚数は負担です。

価格設定はもう一つの問題で、オリンパスはおよそ1,199ドルの価格タグをつけてLeica 25/1.4よりも600ドル高く、フォクトレンダー25/0.95よりも400ドル高い。

もしキヤノンがEF50mm F1.2 USMを低い光学性能でぼやけたレンズとして1300ドルで提示したらオリンパスには予約が入らなかっただろう。

低価格のレンズがより大きいシェアを取るという結論に変わりはありません。

IMAGING RESOURCE:対価を支払う価値のあるレンズ

解像力

絞り開放から非常にシャープで、F2まで絞れば隅から隅まで際立ってシャープになる。

それ以上は必要に応じて絞る事になるが、解像力は向上しない(F2で既に解像力のピークを迎えているため)このオリンパスが提案する大口径レンズはあなたがそれだけの金額を支払う価値のあるレンズだ。

色収差

わずかな量ではあるが高コントラストな部分において、四隅にマゼンダのカラーフリンジが発生する。

周辺減光

絞り開放時には四隅に2/3段の減光が確認できる。F2からさらに絞ると減光が徐々に解消される。

歪曲収差

糸巻き型の歪曲収差が僅かにある。

AF

MSC技術を使用した高速で静音のAFを使用してる。1秒未満で近接から無限遠までの間を移動するので、ほぼ瞬間的な変化だ。

フォーカシングは電子フライバイワイヤ方式(訳注:オリンパスでは一般的な方式)を使用しており、いつでもフォーカスリングを回すことが出来る。

品質

洗練された金属による堅牢な鏡筒であり、他のPROレンズ同様に完全な防塵防滴仕様という造りを感じる。レンズマウント部にはガスケットシールを備えている。

マイクロフォーサーズレンズであるにも関わらず、それはかなり大きくやや重いです。これはE-M1 Mark IIのような大き目のボディで自然にフィットしますが、小さめのボディには少し重いです。

結論

これはプレミアム価格でプレミアムレンズです。幸いにも価格なりの光学性能を提供し、対価を支払うべき価値のあるレンズです。

あなたがもし大口径のレンズを必要としているのならば、このレンズを見過ごすことはできないでしょう。

Flickr作例

胡迪是你|OYLMPUS Experience

E-M1 Mark II|Olympus 25mm f/1.2 PRO

Broad St

洛陽停車場|Olympus 25mm f/1.2 PRO

Aubrey|洛陽停車場 Taipei

Trojan Blue

レンズデータ

レンズ仕様

焦点距離 25mm(35mm判換算50mm相当)
レンズ構成 14群19枚(スーパーEDレンズ 1枚、EDレンズ 2枚、E-HRレンズ 1枚、HRレンズ 3枚、非球面レンズ 1枚)
防滴処理 防塵防滴機構
フォーカシング方式 ハイスピードイメージャAF(MSC)
画角 47°
最短撮影距離 0.3m
最大撮影倍率 0.11倍(35mm判換算0.22倍相当)
最近接撮影範囲 157 x 118mm
絞り羽枚数 9枚
最大口径比 F1.2
最小口径比 F16
フィルターサイズ Ø62mm
大きさ 最大径×全長 Ø70 x 87mm
質量 410g
同梱品 レンズフード(LH-66B)、レンズキャップ(LC-62F)、レンズリアキャップ(LR-2)、レンズケース(LSC-0811)、取扱説明書、保証書

MTFチャート

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レンズ構成図

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競合レンズ紹介

M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8

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25PROと比べると明るさは控えめだが、サイズも価格もかなりコンパクト。

デザイン的にPENシリーズに似合っており、お手軽スナップとして使うのならばこちらで十分。

光学性能も申し分なく、大きなボケを求めさえしなければパフォーマンスは高いと感じるだろう。しかし、そのボケを追求してしまうと、このレンズでは明るさがイマイチと感じるかもしれない。ボケ用に45mmF1.8も買っちゃうという手も大いにアリ。

LEICA DG SUMMILUX 25mm/F1.4 ASPH. H-X025

summilux-25

ライカ銘にしては安価に手に入れる事ができる標準大口径。

絞り開放付近での周辺描写は25 PROの後塵を拝すものの、絞り込むことでその差がほとんどなくなってしまう。25PROの価格を考えると、レンズの明るさと堅牢性に妥協すれば説得力の高いレンズ。

LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH. H-H025-K

LUMIX G 25mmF1.7 ASPH.

競合レンズの中では最も安価なレンズがコチラ。

場合によっては2万円を切る価格とわずか125gと言う軽量な鏡筒が魅力的。解像力はライカ25mmより見劣りし、逆光耐性・色収差が目に付く部分があるのは確か。

とは言え、全体的なバランスで言えばかなり良好でコストパフォーマンスは十分高い。

フォクトレンダー NOKTON 25mm F0.95 Type II

nokton-25mm-f0-95-typeii

F1.2の上をゆく、F0.95という突き抜けた性能を持つフルマニュアルなレンズ。

明るいレンズである事は良いことだが、絞り開放ではかなり柔らかい(球面収差)描写でフレアでヴェールがかかったような写りをする。現代的なヌケのある大ボケをF0.95から楽しめるレンズと言うわけではない。

ところが、ちょっと絞ると収差が落ち着て急激に解像力が立ち上がる。ただし、その解像力は四隅が置いて行かれているので、どこまで行ってもちょっと甘い描写。

25PROとは傾向が全く異なるので、悩むくらいであれば両方手に入れる事で心やすらかになるのがおススメ。

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