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シグマの”世界初”が止まらない14mm F1.8 DG HSM | Art 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「14mm F1.8 DG HSM」の情報を収集しています。

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更新情報

  • 2020-01-13:シグマがLマウント版を1月24日に発売すると告知しました。
  • 2019-01-09:KASYAPAがE-mount版のレビューを掲載しています。
  • 2018-08-20:IMAGING RESOURCEがレビューを掲載しています。
  • 2018-07-07:ソニーEマウント用の発売日が決定しました。SonyE版の商品コードに対応した購入早見表を追加。
  • 2017.11.21:レビューにThe PhoblographerとDustin Abbottを追加しました。
  • 2017.10.12:作例にKASYAPA ニコンマウントを追加しました。
  • 2017.9.19:参考サイトにPhotographyBlogを追加しました。

レンズデータ

購入早見表

14mm F1.8 DG HSM | Art Canon
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14mm F1.8 DG HSM | Art Nikon
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14mm F1.8 DG HSM | Art SonyE
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14mm F1.8 DG HSM| Art L Leica L
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14mm F1.8 DG HSM | Art SIGMA
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リアフィルターホルダー FHR-11 Canon
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SIGMA USB DOCK Canon
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SIGMA USB DOCK Nikon
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SIGMA Mount Converter MC-11 Canon EF
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レンズデータ

レンズ仕様

レンズ構成 11群16枚
最小絞り F16
画角(35mm) 114.2°
最短撮影距離 27cm
最大径 × 全長 φ95.4? × 126?
絞り羽根枚数 9枚 (円形絞り)
最大倍率 1:9.8
重さ 1,170g
電磁絞り対応
簡易防塵・防滴
撥水・防汚コート
MC-11対応
USB Dock対応

MTFチャート

レンズ構成図

歪曲

レンズの特徴

  • フルサイズ超広角レンズとしては異次元の明るさ
  • このクラスのレンズとしては非常に歪曲が抑えられている
  • マウント部に簡易防塵防滴用のゴムシーリング
  • 前玉にメンテナンス性を高める撥水・防汚コート
  • MC-11によるソニーEマウントへの対応
  • USB DcokによるAFなどの微調整対応

フルサイズ一眼カメラ用の超広角レンズとしては初であり、唯一となるF1.8の非常にあかるい単焦点レンズが登場。キヤノンやニコンでもリニューアルが進まないカテゴリのレンズにシグマがざっくりとメスを入れてきました。

さらにMC-11アダプタを介してソニーEマウントでも使用可能。α7シリーズにおいても明るい超広角レンズの選択肢は少なく、有力な選択肢となる事でしょう。

memo

天体撮影好きのスタッフが設計したとあって非点収差やコマ収差にはかなり力が入っているようですね。

この画角をカバーするフルサイズ対応のF1.8レンズが存在しないので価格が適正かどうかは判断できません。しかし、純正レンズは1段暗い上により高価なレンズだったり。シグマレンズとしては高価な部類ですが、実は結構安かったりする。

前玉は出目金レンズですので一般的なフィルターは装着不可。しかし、撥水・防汚コートが前玉に施されているのでメンテナンス性は高いと言えるでしょう。

1?超のヘビー級レンズですのでポータブル赤道儀の積載重量を超えてしまう場合がありますので要確認。

海外の評価

OpticalLimits:万人向けでは無い

  • このレンズは価格の他に1.12?という煉瓦のような重さをリスクとして考慮しなければならない。巨大な電球のような前玉は鏡筒を太くしている。プロのフォトグラファーならばそれほど驚かないかもしれないが、ビギナーには驚異的に写るだろう。
  • シグマのArtシリーズのレンズとしてはビルドクオリティは本当に素晴らしいものだ。
  • フォーカスリングはスムーズに回転する。
  • オートフォーカスは高速で静かに動作するが、フォーカシングの正確さは感心しなかった。個体の問題かは不明だが、暗所ではややミスショットとなる場合があるのでマニュアルフォーカスがオススメだ。
  • 歪曲は樽型3.4%だ。これはズームレンズとしては一般的なことかもしれないが、単焦点レンズに期待する数値よりも少し高い。比較すると、キヤノン14mm F2.8L II USMは1.7%だ。
  • 14mmのレンズは周辺減光が大きくなることが普通だが、巨大な前玉によりとても良好だ。もちろんF1.8~F2.6ではとても目立つが、F2.2で大きく減少しF2.8でほぼ1EVに収まる。F4まで絞れば不満は無くなるはずだ。
  • EOS 5Ds Rを使った解像テストではF1.8から中央解像は非常に高い。中央付近も絞り開放から高く、F4~F5.6で特に優れている。
  • しかし、フレーム周辺の解像は苦戦している。端や隅はF1.8でソフトな描写でF2.2で僅かに改善される。F2.8まで絞るとかなり良好となり、スウィートスポットはF4-F8の間だ。
  • 偏芯性能はテストした個体でとても良好だった。
  • 2100万画素のカメラで解像性能をテストするとF1.8から全体的にとても良好だ。さらに絞るほどに性能は向上する。
  • 倍率色収差は比較的低く抑えられている。解像度を考慮するととても見事な結果だ。
  • 超広角レンズとしてはボケ質がとても良好だ。玉ボケは完璧とは言えないものの、予想よりはるかに優れていた。

14mm f/1.8 DG HSM ARTは創造性の点からも物理的なクオリティの点からも良好なレンズだ。

この焦点距離としては凄まじいレンズ口径。しかし、「F1.8である」と言う点を抜きにして絞り開放の四隅はソフトである。5000万画素クラスのカメラを使う天体写真家ならばより良好な性能を期待していたかもしれない。絞れば画質は改善し、中程度まで絞れば本当に良好だ。周辺減光は目立つが14mmの明るいレンズとしてはおかしなことではない。

AFは我々を複雑な心境に貶めている。良光で問題ないものの、低照度の環境では感心しない精度である(これはキヤノンのカメラ側にも問題はあるのだろうが…)

全体としてはこのレンズは万人に勧めることができるレンズでは無い。おそらくオーバースペックであり、より小口径でシャープなレンズが良い選択肢となるはずだ。

もしも超大口径を必要としているのならば、ベストショットを撮る手助けとなるかもしれない。

PhotographyBlog:F1.8である恩恵がとても大きいレンズ

  • このレンズは1.17?であり、小型レンズでは断じて無い。
  • デザインは間違いなくシグマのArtシリーズに一貫しているものである。
  • フォーカスリングはゴム付のグリップで滑らかに動作する。
  • リアフィルターホルダーが別売りされているが、ニコンやシグマ用を販売する予定はないそうなので注意が必要だ。
  • かぶせ式のレンズキャップは滑り落ちる心配がないものだった。
  • オートフォーカスはとても静かだ。
  • 他の競合他社と比べてAF対応である点はメリットだが、最も魅力的なポイントはF1.8の明るいレンズであることだ。
  • 色収差はLaowa 12mmよりも良好に補正されている。全体的に色収差の補正は良好だが、さらにソフトウェアで処理することもできる。
  • 周辺減光は絞り開放でとても目立ち、フレームの中央部にも影響を及ぼしている。F4まで絞ると実質的に、F5.6で完全に解消する。他社のレンズではF4まで絞ってもまだ目立つものが多い。この点はシグマ14mmの大きなメリットと言う事が出来るものだ。
  • 歪曲補正は非常に良く補正されている。
  • 非点収差は絞り開放で他社レンズと似た性能を示すが、同じ絞り値では優位性を示す。F1.8であるメリットが再び明らかとなるカテゴリだ。
  • 14mmの周辺解像力はピントをしっかり合わせるとF1.8から見事な性能を発揮する。ベストな絞り値であるF4.0~F5.6と同等では無いが、確かにシャープな画質だ。
  • シャープネスはF11まで非常に良好で、最大絞り値であるF16で回折の影響を受け低下する。つまり大きく絞って使う場合、NDフィルターホルダーを追加して対応した方が良いだろう。

このレンズはF1.8という絞り値のお陰で本当に良いレンズに仕上がっている。

頑丈でとても重たいレンズだが、鮮やかでシャープな画質を手に入れることが出来る。他社と比べてF4まで絞れば周辺減光・非点収差・色収差がほとんど解消できる点は特筆すべきものがある。

決して安価なレンズでは無く、マニュアルフォーカスレンズならば「XP14mm F2.4」と言ったより小さく、安価な選択肢が存在する。

とは言え、シグマ14mmの画質は素晴らしいものであり、F1.8であるメリットは際立っている。価格と重量が問題無いのであれば、このレンズを購入して後悔することは無いだろう。

DPREVIEW:天体撮影では14-24Gから乗り換える価値がある

https://vimeo.com/224741088

  • F2.8よりも1.3段明るい本レンズは、当然ながらその恩恵を受ける。
  • 予想通り、周辺減光は絞り開放で強くなるが、落ち込み方はとても柔らかくて好きだ。F2.8まで絞った場合はF1.8のケラレた場合よりも27%明るい。
  • 月をフレームから外した場合にも月明りによってレンズフレアが発生する。それは僅かだがNIKKORよりも影響を受けやすい。
  • このようなレンズにおいてコマ収差が抑えられているポイントはとても重要だ。本レンズは大口径レンズとしてはコマ収差がとても抑えられている。F1.8におけるコマ収差は明るい星のみで発生し、F2.8まで絞るとコマ収差は完全に消える。星がとても明るくない限りは絞る必要は無いだろう。
  • 明るい星(木星)はF2.8でもかなり量のコマ収差が発生しているものの、このように明るい星をフレームの隅に配置する確率は高くないため私は気にしていない。フレームの隅から離れるほどにコマ収差の量は減少する。

私の天体撮影用の広角レンズは「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」だったが、レンズ1本だけを選択するとしたら「14mm F1.8 DG HSM | Art」と答えるだろう。建築物にはズームレンズであるNIKKORを使うことが良くあるものの、空を撮影する場合に14mm以外を使うことは滅多にないからだ。

天体撮影において1.3段の明るさの違いは撮影時間を短縮するものであり、様々な構図や角度にチャレンジすることが出来る。タイムラプスでは恩恵を受けにくいが、それでもより低感度・短時間露出の組み合わせを獲得する事が可能だ。

例えばオーロラのタイムラプス撮影ではその恩恵を強く受けることが出来るだろう。私は9月にオーロラ撮影をこのレンズで試す予定だが、それまで待つことが出来ない。

Lenstip:ケチを付けようにもライバルが存在しない

  • レンズには防滴用のゴム製ガスケットが備わっているが、テストした個体は一か所緩い部分があった。装着に影響は無かったが耐候性には問題が出るかもしれない。
  • 29mm幅の大きなフォーカスリングは滑らかに動作し良好に減衰されてる。回転角はおよそ100°だ。
  • 中央解像力は他のArtシリーズの結果と似ている。絞り開放からすでに42lpmmに達し、絞るとF4.0で47lpmmのピークに達する。これは実質的に他のArtシリーズ(20mm、35mm、50mm)と同じレベルだ。これは同じカテゴリのIrix 15mm F2.4やSamyang 14mm F2.8よりも少し高い。
  • APS-Cフレームにおける隅の解像力は非の打ち所がないものだ。このような極端なパラメーターのレンズが絞り開放から良好な画質を持っている。
  • しかしながら、競合レンズも強烈な性能だ。F1.8と明るいシグマは1段絞ることが出来る分、F2.8付近では収差が抑えられ他社を抑えてベストな結果を得ることが出来る。しかし、さらに絞るとIrix 15mm F2.4やSamyang 14mm F2.8は40lpmmを超える解像力を発揮する(シグマは最高で39lpmmと僅差で誤算の範囲だが劣っている)
  • フルフレームの隅における解像力ではSamyangが手ごわい競合レンズとなる。Samyangは絞り開放からすでに実用的なレベルの解像力を発揮し、シグマ14mmのF4に相当する。その反面、シグマは絞り込むことでさらに解像力が増すものの、SamyangやIrixはあまり向上しない。
  • 特筆すべきはこのカテゴリで最も高価な「EF14mm F2.8L II USM」が最も隅の解像力が甘い。
  • 解像力を総括すると、シグマ14mmは「Artラインのレンズとして高品質なものである」と躊躇うことなく書くことが出来る。絞り開放から中央はセンセーショナルな画質だ。これはとても難しい事だったと思うが、シグマはそれをやってのけている。もちろん、フルフレームにおける隅の画質はもう少し改善されていると良いのだが、直接比較できるライバルが存在しない。
  • 軸上色収差については僅かな問題も存在しない。しかし、ボケに若干の色づきがあることは確認できる。
  • このような画角、かつF1.8というレンズで倍率色収差の補正は大きな挑戦だっただろう。シグマがどのように倍率色収差を抑えたのか気になって仕方がない。このカテゴリではIrixがシグマに善戦し、Samyangは少し弱い。そして再度キヤノンが最も悪い結果だ。
  • 歪曲収差はSamyangより良好で、Irixの結果とかなり似ている。フルフレームではIrixより良好だが誤差の範囲だ。
  • コマ収差はAPS-Cフレームの場合は気にする必要が無い。フルフレームの場合は1段絞っても変形しているのは明らかだ。この結果はIrixと同様で、Samyangと比べると僅かに劣る。キヤノンは最も悪い。
  • 非点収差は3.8%%と低いレベルで賞賛すべきものだ。この結果はIrixと同等でSamyangはより良い。キヤノンは17%だ。
  • APS-Cフレームにおける周辺減光は絞り開放でも厄介では無い量だ。F2.8まで絞ると完璧に解消する。
  • フルフレームにおける周辺減光は一見すると大きく見えるが、競合レンズと比較すると拍手を送りたくなるはずだ。1段明るいレンズにも関わらず、減光量はほぼドッコイだ。Irixが最も悪く、キヤノンが少し悪く、Samyangと互角だ。さらにライバルと同等の絞り値にまで絞ると減光量に差が開く。
  • このレンズの逆光耐性は良好では無いが、それはライバルも同様だ。しかし、最も悪いのはシグマである。
  • オートフォーカスは実に良好だ。ノイズレスでピント距離全域を0.3?0.4秒で移動する。
  • テストした個体は僅かな後ピンの傾向があった。

長所:しっかりとした耐候性のあるレンズ鏡筒、絞り開放からセンセーショナルな中央画質、良好なAPS-Cフレームの隅の画質、軸上色収差の問題が無い、僅かな倍率色収差、実用的な歪曲収差の量、僅かな非点収差、APS-Cフレームで周辺減光が少ない、このカテゴリのフルフレームで周辺減光が最も抑えられている、静かで高速なAF

短所:隅の解像力はもう少し良好でもよかった、逆光耐性、やや大きすぎるコマ収差、一般的なフィルターが使用不可

これは個々の性能でレコードを叩き出すようなレンズでは無いが、称賛すべきレンズだ。第一にライバルよりも1段明るいレンズであること。第二に中央解像力は数年前のレコードを破る数値であり、他のArtラインに比肩する性能だ。これ以上となると50?135mmのシグマかツアイスくらいだろう。

そしてこのレンズの歪曲収差と周辺減光に対する性能はこのカテゴリで自慢できるものだ。特に広い画角のレンズでは厄介となる問題だ。この性能を過小評価するべきでは無い。天体撮影で周辺減光を解消する(絞り込む)必要が少ないこのレンズはアストログラファーの良い相棒となるだろう。

歪曲が小さいと言う事は、建築や風景撮影で歪曲補正による画角の損失を抑える点で有利となる。

残念ながら、コマ収差が少し大きくフレーム隅の解像力が甘いため完璧では無い。しかし、これらの弱点かどうかを見極めるためのライバルが存在しない。このレンズの性能にケチを付けるためには、他のメーカーにこのレンズと同スペックのライバルを作るよう働きかけるしかないだろう。

参考:競合レンズのLenstipレビュー

Lensrentals:ユニークで優れた性能のレンズ

  • ベンチマークテストのために10本の14mm F1.8を入手してチェックした。
  • 絞り開放のパフォーマンスは見事だ。絞り開放からフレームの隅でさえ解像力が高い。
  • 私は通常絞った場合のテストを実施しない。しかし、今回はF1.8では競合するレンズが存在しないためF2.8まで絞ってチェックした。
  • F2.8の結果で気が付くことは2点ある。まず一つ目は中央が恐ろしいほど良好なこと。二つ目は絞ってもあまり改善しないこと。(実際には収差が僅かに改善するが、絞った場合のテストは普段しないので今回は数値を端折る)
  • キヤノン「EF14mm F2.8L II USM」とは焦点距離が被るので明確な比較対象だ。このキヤノンレンズはとても古いレンズであり、シグマがどこをとっても優れているのは明確だ。
  • ニコン「AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED」は長い間、定番の広角ズームとして鎮座しているため良い比較対象だ。シグマはより新しく、そして単焦点レンズなのでニコンのズームより良好であることは予想でき、そしてそれは事実だった。とは言え、ニコンのズームもまたとても見事なレンズだ。
  • キヤノン「EF16-35mm F2.8L III USM」との比較は公平では無い。しかし、キヤノン広角のチャンピオンであるこのズームと比較することに価値はあるはずだ。結果はシグマが高周波で優れている以外はとても似た性能となる。キヤノンユーザーは素晴らしいF2.8ズーム、もしくはより広画角で明るい単焦点レンズを選択することができる。どちらも専門性があり、いずれを選択肢しても間違いないだろう。
  • 多くの人にとって14mmと言う画角で撮影するこが無ければ、このレンズの存在に気が付くことも無いだろう。しかし、刺さる人には本当に気になるレンズであり、価格は適切で従来に無いとてもユニークで優れたレンズだ。

Focus Numerique

  • このレンズはとても重い。重量は1.2?であり、EOS 5D Mark IVとの組み合わせでも不釣り合いだ。
  • Artシリーズらしく、控えめで上品なデザインだ。
  • 中央の解像力はF1.8の絞り開放からとても良好だ。しかし、周辺解像力との差が大きい。
  • 周辺画質はF4まで絞る必要があり、F8でピークを迎える。
  • Samyang XP 24mm F2.4はシグマよりも僅かに劣るが、画質の均一性では勝っている。
  • 周辺減光はF2.8まで顕著なものだ。F1.8の絞り開放では、ほぼフレーム全体に影響する減光が発生する。
  • 歪曲はとてもよく補正されている。
  • ボケはとてもソフトで滑らかだ。

このレンズは単焦点 F1.8シリーズとして135mmに続く2番目のレンズだ。レンズの造り、デザイン、グリップの質感はパーフェクト。ただし、長時間の手持ち撮影には注意した方が良い。

主に風景のために設計されたこのレンズは歪曲が少なく、建築やポートレート撮影でも快適に使うことが出来る。

このレンズの光学性能は優れているが、ここ最近の135mmArtや85mm Artなど「完璧すぎるレンズ」程ではない。

絞り開放からとても良好な中央画質。そしてF5.6~F8まで絞った時の周辺画質はとても良好だ。回折現象が始まるF16でもなお優れた画質。

しかし、絞り開放では中央画質から周辺画質への均一性に欠けている。最も均一な画質を得るためにはF8まで絞る必要がある。

しかし、我々はためらうことなくこのレンズをお勧めする。

長所:F1.8の大口径、デザインと操作性、堅牢性とレンズの造り、絞り開放から良好な中央画質、とても良好な歪曲

短所:とても目立つ周辺減光、中央と周辺の画質に差が大きい

Sony Alpha Blog

  • ビルドクオリティは優れている。
  • オートフォーカスは高速だがとても効果的と言う訳では無い。
    ・遠距離の被写体をAF-Cで狙うとハンチングする場合がある。
    ・中距離の被写体ではAF-Sが動作せずAF-Sに切り替える必要があった。
    ・動画AFはF5.6よりも明るいときに旅行に動作する。明るい場面でF8-F11まで絞るとハンチングする傾向があった。
    ・シグマのレンズはシャープで素敵だがAFにはしばしば問題があるので残念だ。
    ・風景撮影ではAF-Sは信頼でき、AF-Cは信頼でいない。
  • シャープネス:
    ・中央:F1.8でとても良好、F2.8~F11は優れており、F16で回折による低下。
    ・四隅:F1.8-F2.8で良好、F2.8-F5.6でとても良好、F8-F11で優れ、F16で回折による低下。
    ・絞り開放付近では像面湾曲により四隅が中央よりも遥かに甘くなる。しかし、四隅にピントを合わせると良好な水準となる。
    ・屋外では四隅まで本当にシャープだ。
  • 周辺減光は目立つがF4では解消している。
  • 歪曲は小さいが目に見えるレベルだ。
  • 色収差はとても小さい。
  • 逆光耐性はコントラストを損なっておらず良好だ。
  • 天体撮影をしていないのでコマ収差については評価していない。
  • 超広角レンズとしてはボケがとても良好だ。玉ボケに年輪ボケの傾向は無い完璧な円形だ。
  • 発色はとても良好だ。

14mm F1.8 DG HSM Artは14mmとしては最も明るく、優れた超広角レンズだ。問題は気まぐれなAFと価格帯くらいだろう。

競合レンズ

今のところオンリーワンな存在。

EF14mm F2.8L II USM

EF14mm F2.8L II USMの特設ページはコチラ

 

EF14mmL 14mm Art
レンズ構成 11群 14枚 11群16枚
絞り羽根枚数 6枚 9枚 (円形絞り)
最小絞り 22 F16
最短撮影距離 0.2m 27cm
最大撮影倍率 0.15倍 1:9.8
フィルター径 挟み込み
最大径×長さ φ80mm×94mm φ95.4? × 126?
質量 645g 1,170g
電磁絞り対応
簡易防塵・防滴
撥水・防汚コート
MC-11対応
USB Dock対応

明るい超広角レンズとしてはコンパクトで防塵防滴と汎用性の高さが魅力的。ただし、スペックを考慮すると価格設定が高く、16-35Lも見えてきてしまう。

さらに絞り開放におけるコマ収差や非点収差の補正が甘く、明るさを活かした星景撮影やイルミネーションには不向きな一面も存在する。

AI AF Nikkor 14mm f/2.8D ED

 

14mm D 14mm Art
レンズ構成 12群14枚 11群16枚
絞り羽根枚数 7枚 9枚 (円形絞り)
最小絞り f/22 F16
最短撮影距離 0.2m 27cm
最大撮影倍率 0.15倍 1:9.8
フィルター径
最大径×長さ 87×86.5mm φ95.4? × 126?
質量 約670g 1,170g
電磁絞り対応
簡易防塵・防滴
撥水・防汚コート
MC-11対応
USB Dock対応

キヤノン EF14mm同様、非常に高価である上に周辺描写はF8?F11まで絞らないと安定しない。絞った際の描写は中々良好ですが、無難な選択肢は14-24mm G。

14mm F2.8 IF ED UMC Aspherical

14mm F2.8 IF ED UMC Asphericalの特設ページはコチラ

14mm USM 14mm Art
レンズ構成 10群14枚 11群16枚
絞り羽根枚数 6枚 9枚 (円形絞り)
最小絞り F22 F16
最短撮影距離 0.28m 27cm
最大撮影倍率 1:9.8
フィルター径
最大径×長さ Φ87×96.1mm EFマウント φ95.4? × 126?
質量 550g 1,170g
電磁絞り対応
簡易防塵・防滴
撥水・防汚コート
MC-11対応
USB Dock対応

Samyangのマニュアルフォーカス限定レンズ。非常に安価。国内ではケンコーが代理店として販売中。

安価な割にコマ収差や非点収差がとても良好に補正されており、解像力も至って良好。非常に大きい歪曲と周辺減光が気にならないような撮影シーンであればコストパフォーマンスは抜群。

ただし、「無限遠が出ない」などの致命的な初期不良もソコソコあったりするので、新品を購入したら即チェックが必要。その辺のリスクを踏まえても、コストパフォーマンスは魅力的だったりする。

更新履歴

  • 2017.9.10:9月22日にリアフィルターホルダーの販売を開始すると正式アナウンスがありました。
  • 2017.8.29:The Digital Pictureがレビューを公開しました。
  • 2017.8.7:デジカメwatch レビューを参考サイトに追加しました。
  • 2017.7.28:フジヤカメラブログをレビューに追加しました。
  • 2017.7.25:DPREVIEWの街撮り作例を追加しました。
  • 2017.7.13:LensrentalsのMTFテストを参考サイトに追加しました。
  • 2017.7.9:PHOTOHITO・Flickr・フォトヨドバシの作例を追加しました。
  • 2017.7.5:Lenstip・KASYAPAの作例を追加しました。
  • 2017.6.23:予約販売が開始されました。キタムラでの出品を確認しています。
  • 2017.6.22:明日から予約開始、発売は7月7日とのこと。16?19万円程度となりそうです。
  • 2017.6.20:国内の情報サイト曰く23日に予約開始(かもしれない)とのことです。
  • 2017.6.16:6月22日予約開始されると海外の情報サイトが発信しています。
  • 2017.4.20:シグマが公式サイトに試作機の試写画像を公開しましたので作例に追加しました。
  • 2017.2.28:作例にDPREVIEWを追加しました。
  • 2017.2.23:参考サイトにDPREVIEW Hands onを追加。実際に手のひらにのるとデカさがひしひしと伝わってきますなあ
  • 2017.2.21:公式発表、参考サイトに公式サイトへのリンク、レンズデータに仕様とMTFを追加
  • 2017.2.18:ページを作成。2017 CP+にて発表後にレンズ情報を追加していきます。

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