「M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 II」のレビュー第二弾 解像チャート編を公開。前モデルと同じく、絞り開放から広い範囲で良好な結果が得られるレンズでした。
本日のまとめ
前モデルと同じく、広い範囲で絞り開放から良好な結果。隅でベストな結果を得るには数段絞る必要があるものの、近距離でフレーム隅に主要な被写体を配置することは少ないはず。大部分の撮影ではF1.8からシャープな結果を得ることができると思います。
As with the previous model, you can get good results across a wide range of apertures. Although you need to stop down a few stops to get the best results in the corners, you will rarely place the main subject in the corners of the frame at close range. I think you can get sharp results from F1.8 in most shooting situations.
M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8 IIのレビュー一覧
解像力チャート
撮影環境
テスト環境
- カメラボディ:LUMIX DC-G9M2
- 交換レンズ:M.ZUIKO DIITAL 25mm F1.8 II
- パール光学工業株式会社
「【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)」
- オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
- 屋内で照明環境が一定
- 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
- RAW出力
- ISO 100 固定
- Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
・シャープネス オフ
・ノイズリダクション オフ
・色収差補正オフ
・格納されたレンズプロファイル(外せない) - 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
(像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック) - 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)
補足
今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。
テスト結果
通常撮影
ハイレゾ
中央
絞り開放からピークに近い良好な解像性能を発揮。F1.8はコントラストがわずかに低下しているものの、F2まで少し絞ると改善します。改善するのはコントラストで、解像性能はF1.8から回折の影響が始まるF8までほぼ一定。F8以降は回折の影響でパフォーマンスが急速に低下するので、被写界深度が必要な場合を除いて小絞りは避けるのがおすすめ。
周辺
基本的に中央とほぼ同じパフォーマンス・傾向。わずかに解像性能が低下するものの、絞り開放から良好な性能を発揮し、回折が始まるF8まで一定。非常に安定感のある絞り開放の画質であり、面白みは無いかもしれませんが、使いやすい画質であるのは確か。
四隅
F1.8は中央や周辺と比べて少しソフトですが、性能が極端に低下することはありません。ハイレゾモードで中央や周辺の水準に達するのはF5.6まで絞ったとき。以降はF8で回折の影響が始まるまでピークの性能を維持しています。
数値確認
通常
Center | Mid | Corner | |
F1.8 | 3215 | 3082 | 2463 |
F2.0 | 3647 | 2962 | 2389 |
F2.8 | 4254 | 3163 | 2585 |
F4.0 | 3821 | 3284 | 2658 |
F5.6 | 3918 | 3392 | 3173 |
F8.0 | 3238 | 3345 | 2704 |
F11 | 3026 | 2652 | 2732 |
F16 | 2457 | 2247 | 2463 |
F22 | 1903 | 1863 | 1949 |
ハイレゾ
Center | Mid | Corner | |
F1.8 | 4643 | 3825 | 2030 |
F2.0 | 4615 | 4190 | 2860 |
F2.8 | 4649 | 4288 | 3214 |
F4.0 | 4668 | 4749 | 3645 |
F5.6 | 4721 | 4494 | 4089 |
F8.0 | 4668 | 4336 | 3990 |
前モデルとの比較
テスト機が異なるので参考までに。全体的な傾向は前モデルと大きく変わりません。光学系を継承しているので、これは当然の結果。II型の改善点に魅力を感じない場合、安い前モデルを購入するのも一つの手。
まとめ
前モデルと同じく、広い範囲で絞り開放から良好な結果。隅でベストな結果を得るには数段絞る必要があるものの、近距離でフレーム隅に主要な被写体を配置することは少ないはず。大部分の撮影ではF1.8からシャープな結果を得ることができると思います。
光学系は前モデルと同じであり、この点で進化は見られません。防塵防滴や金属製の鏡筒などに魅力を感じなければ、前モデルを検討するのも一つの手。
購入早見表
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作例
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