画質と利便性を両立させた優れたレンズ｜AF 16mm F2.8 P

Digital Camera WorldがLKサムヤン「AF 16mm F2.8 P」ソニーEマウントのレビューを公開。超広角でありながら非常にコンパクトかつ軽量で、旅行や街歩きなど幅広い撮影に適していると評価。

Digital Camera World：LK Samyang AF 16mm f/2.8 P FE review: this new ‘Prima’ prime packs an expansive perspective into a small build

外観：シンプルかつ効果的なデザイン、Viltroxやソニーの16mmとは異なる印象。本レンズは必要最低限の構造でコンパクトかつミニマル。花形のバヨネット式レンズフードが付属。

構造：自社開発の軽量で強靭なエンジニアリングプラスチックを鏡筒に採用、マウントプレートは金属製。複数の防滴シールを備え、防塵防滴構造。マウント部にはUSB-Cポート、ファームウェアアップデートに対応。

携帯性：非常にコンパクトかつ軽量、207gと同社の35mm F1.4レンズの半分以下の重さ。前面のフィルター径は62mmと小さく、他の小型レンズとの親和性も高い。

操作性：動画ユーザーには絞りリングがない点が気になる可能性がある。AF/MFスイッチが搭載されており、直感的に操作できる。

AF：最大0.33倍のマクロ倍率を備え、APS-C機では有効0.5倍の近接撮影が可能。静止画撮影時は高速で、動画撮影時は滑らかかつ静音。

MF：質感のあるフォーカスリングを備え、リニアステッピングモーターと電子制御により滑らかで精密な操作が可能である。ソニー機のピーキングや拡大表示にも対応しており、快適に操作。

手ぶれ補正：記載なし。

解像性能：F2.8開放から中心部は非常にシャープ。周辺部はやや劣るが、これは超広角ゆえテスト条件が厳しいことが要因である。実際の撮影環境では隅々まで優れたシャープネスを発揮。

像面湾曲：記載なし。

ボケ：記載なし。

軸上色収差：最小限。

倍率色収差：画像の隅でも色ずれはごくわずか。

球面収差：記載なし。

歪曲収差：樽型歪曲が見られるが、カメラ内補正に大きく依存しており、近年のミラーレス用設計では標準的な対応。コンパクトさを優先した設計のため、一定の歪曲を許容。

周辺減光：周辺減光もカメラ内補正に依存。

コマ収差：記載なし。

逆光耐性：独自コーティングを採用し、ゴーストやフレアの発生を効果的に抑制。

光条：記載なし。

作例集：

総評：超広角でありながら非常にコンパクトかつ軽量で、旅行や街歩きなど幅広い撮影に適している。特にVlog、天体、建築、風景撮影に理想的。操作性には若干の不満もあるが、全体としては画質と利便性を両立させた優れたレンズ。価格と性能のバランスに優れる。

競合について：

備考：

2025年に登場したLKサムヤン製の超広角単焦点レンズ。AF 35mm F1.4 P から始まる新シリーズ「Prima」ラインに属しており、小型軽量ながらTinyシリーズよりも高品位な製品となっています。7群8枚のレンズ構成中に3枚のEDガラスを使用し、1枚の非球面レンズと高屈折率レンズを1枚ずつ採用。

Digital Camera Worldのレビューでは、F2.8から中央は良好な解像性能としつつも、四隅で低下が見られると指摘。これはDustin AbbottやSony Alpha Blogのレビューと同じ傾向であり、隅まで一貫性のある結果を期待する場合は他の選択肢を検討する必要がありそうです。いずれも近距離でテストを実施しており、中景や遠景ではより良好な結果が期待できる可能性あり。

とは言え、メーカーが公開しているMTF通りなので驚くことではなく、接写性能を活かしたダイナミックな構図や、小型軽量なレンズであることを活かした撮影が得意となるようです。

AF 16mm F2.8 P 最新情報まとめ

AF 16mm F2.8 P FE
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レンズの仕様

レンズマウント	E
対応センサー	フルサイズ
焦点距離	16mm
レンズ構成	7群8枚
開放絞り	F2.8
最小絞り	F22
絞り羽根	7枚
最短撮影距離	0.12m
最大撮影倍率	0.33倍
フィルター径	62mm
手振れ補正	-
テレコン	-
コーティング	UMC
サイズ	φ69.8×70.5mm
重量	207g
防塵防滴	対応
AF	リニアSTM
絞りリング	-
その他のコントロール	AF/MF