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NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR レンズレビューVol.5 ボケ編

「NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VR」のレビュー第五弾 ボケ編を公開。

簡易的なまとめ

少なくとも、同時発売の単焦点レンズ「NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7」より滑らかで綺麗なボケが得られる大口径ズームレンズです。少し見苦しいと感じる場合もありますが、ボケが必要なシーンでは十分な質感の描写が得られる可能性が高い。

解像性能では負けず劣らずのキットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」も、ボケの質感や量に関してはF2.8ズームレンズが圧倒的。価格差を正当化するパフォーマンスを備えています。

At the very least, it's a large-aperture zoom lens that delivers smoother and more beautiful bokeh than the simultaneously released prime lens, the NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7. While it may occasionally appear slightly unattractive, it's highly likely to provide sufficient texture in scenes requiring bokeh.

While the kit lens “NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR” holds its own in resolution performance, the f/2.8 zoom lens is overwhelmingly superior in terms of bokeh quality and quantity. It delivers performance that justifies the price difference.

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NIKKOR Z DX 16-50mm f/2.8 VRのレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

ニュートラル寄りの描写ですが、縁どりが弱く滑らかなボケ質。軸上色収差による色づきも少なく、悪目立ちしにくいボケです。

前ボケ

後ボケと比べると縁取りがやや硬め。複雑な前景で少し目障りと感じるかもしれませんが、50mm F2.8で問題を感じることは少ないはず。軽微な問題。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

16mm

口径食が強く現れますが、玉ボケは滑らかで綺麗。縁取りは目立たず、軸上色収差・倍率色収差の影響は軽微。口径食が気になる場合はF4まで絞ると軽減します。

24mm

16mmで問題となっていた口径食は目立ちません。玉ボケは滑らかで綺麗。

35mm

24mmと同程度。焦点距離が長いのでボケを大きくしやすい。

50mm

ズーム中間域よりも口径食の影響が強くなるものの、ボケを大きくしやすいので結果的に目立ちにくい。引き続きボケは滑らかで綺麗。ズームレンズとしては十分。キットレンズ「16-50mm F3.5-6.3」と比べて強みとなる部分。

ボケ実写

16mm

中央から広い範囲は滑らかな描写。フレーム端や隅は口径食や縁取りが少し強くなりますが許容範囲内。ただし、撮影距離が長くなると見苦しい場合があります。

人物撮影の場合、全身では背景をぼかすことが出来ません。少なくともバストアップ程度まで近寄って撮影する必要があります。

35mm

傾向は広角側と同じですが、ボケが大きいぶん見苦しさが緩和しています。ボケが必要なシーンで、ある程度のボケ量で撮影する限り、悪目立ちすることは少ないと思います。少なくとも「Z MC DX 35mm f/1.7」より滑らかな描写。

人物撮影の場合、フレームに上半身を入れるくらいまで近寄ると、十分な量と質感のボケが得られます。

50mm

引きの撮影で少し騒がしくなるものの、35mmと同じ傾向。

まとめ

少なくとも、同時発売の単焦点レンズ「NIKKOR Z DX MC 35mm f/1.7」より滑らかで綺麗なボケが得られる大口径ズームレンズです。少し見苦しいと感じる場合もありますが、ボケが必要なシーンでは十分な質感の描写が得られる可能性が高い。

解像性能では負けず劣らずのキットレンズ「NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR」も、ボケの質感や量に関してはF2.8ズームレンズが圧倒的。価格差を正当化するパフォーマンスを備えています。

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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