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M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II レンズレビュー完全版

このページでは「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II」のレビューを掲載しています。

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II のレビュー一覧

管理人の評価

ポイント 評価 コメント
価格 機能的だが少し高くなった
サイズ 防塵防滴かつ小型
重量 防塵防滴かつ軽量
操作性 フォーカスリングのみ
AF性能 軽快なAF
解像性能 中央は非常に良好
ボケ 接写時に滑らかな後ボケ
色収差 軸上色収差がやや目立つ
歪曲収差 未補正は魚眼ライク
コマ収差・非点収差 穏やかなコマ収差
周辺減光 MFTとしてはやや目立つ
逆光耐性 良好だが光条が個性的
満足度 小型軽量かつ防塵防滴で汎用性の高い広角単焦点。

評価:

ポイント

小型軽量かつ防塵防滴で汎用性の高い広角単焦点。

万能とは言えないものの、細かい点を気にしなければシチュエーションや天候を選ばず使うことが可能。携帯性や開放F値を犠牲にできるならF2.8やF4のズームレンズをおススメしますが、そうでなければ貴重な広角レンズの選択肢。

A compact, lightweight, dustproof and splashproof wide-angle prime lens offering high versatility.
While not universally applicable, it can be used regardless of situation or weather if minor details are overlooked. If you can compromise on portability or maximum aperture, I would recommend an F2.8 or F4 zoom lens; however, for those seeking both portability and dustproof/splashproof capabilities, this should prove a valuable option.

まえがき

OM SYSTEM OM-3と共に発表された2本のレンズのうちの一つ。「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8」と同じ光学系を採用しつつ、デザインを変更した金属外装、防塵防滴仕様が特徴。残念ながらスナップショットフォーカスは省略されてしまいましたが、汎用性が高まるIPx1の耐候性がOM SYSTEMのコンセプトらしい仕様と言えるでしょう。

主な仕様

レンズマウント MFT
対応センサー 4/3
焦点距離 17mm
レンズ構成 6群9枚
開放絞り F1.8
最小絞り F22
絞り羽根 7枚
最短撮影距離 0.25m
最大撮影倍率 0.08倍
フィルター径 46mm
手振れ補正 -
テレコン -
コーティング ZERO
サイズ Ø57.6×37.6mm
重量 112g
防塵防滴 IPX1相当
AF MSC
絞りリング -
付属品 レンズフード (LH-49B),
レンズキャップ (LC-46)
レンズリアキャップ (LR-2)
取扱説明書, 保証書

価格のチェック

売り出し価格は5.1万円。前モデルが4.5万円だったことを考慮すると5千円ほど値上がりしています。防塵防滴仕様を考慮すると妥当な値上げ幅。競合する「LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.」との価格差はそう大きくありません。

OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II
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レンズレビュー

外観・操作性

箱・付属品

ここ最近の新製品と同じく、エコパッケージ化したデザインを採用。他社も同じような路線を採用する場合があるものの、ここまでそぎ落としたメーカーはありません。

レンズ本体のほか、レンズフードとキャップ、書類が付属。前モデルはレンズフード別売りだったことを考えると、価格差は正当化されています。

外観

外装は前モデルと同じく金属鏡筒で、デザインは最新のM.ZUIKOレンズと統一。シルバーモデルはありません。

外装は頑丈で質感のよい触り心地。前モデルはネジ固定式のレンズフードでしたが、本製品はバヨネットタイプに対応。フード無しの外観は少し野暮に見えます。

引き続きコントロールはフォーカスリングのみ。前モデルにあったスナップショットフォーカス構造は非搭載。

ハンズオン

サイズ
(前モデル)
Ø57.6×37.6mm
(Ø57.5mm x 35.5mm)
重量
(前モデル)
112g
(120g)

従来通り小型軽量な標準単焦点レンズ。前モデルとの差は僅か。

マイクロフォーサーズの携帯性を活かすことができ、さらに防塵防滴仕様により使用できる環境が幅広くなっています。

前玉・後玉

引き続き46mmフィルターに対応。防塵防滴仕様ですが、前面のフッ素コーティング処理はされていません。水や油汚れなどの付着が予想されるシーンでは、保護フィルターを装着しておいたほうが後々のメンテナンスが楽。

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金属製レンズマウントは4本のビスで本体に固定。周囲には防塵防滴用のゴムリングがあります。

後玉付近には「Made in Vietnam」と記載。OM SYSTEMの生産工場はベトナムにあるので、メーカー謹製のレンズと思われます。

フォーカスリング

鏡筒と同じく金属製のフォーカスリング。適度な抵抗感で滑らかに回転。
応答性はノンリニアで、回転速度によってピント移動速度が変化。素早く回転した際にピント全域のストロークは135度程度。ゆっくり回転すると720度ほどのストロークが必要となります。

レンズフード

内側にマットな塗装が施された円筒形のプラスチック製フードが付属。25mm F1.8で使用するフードと同じ型番。

装着例

OM-3に装着。グリップレスのOM-3と携帯性の良い17mm F1.8は小さなカメラバッグに収納しやすい。同時発表されただけあって、金属ボディと金属鏡筒の相性が良好。悪くない外観だと思いますが、レンズのデコレーションリングにある「ブルーライン」が少し浮いているように見えます。

AF・MF

フォーカススピード

フォーカスレンズの駆動にはステッピングモーターを使用。高速かつ静かで滑らかに動作します。一部のPROレンズほど電光石火のAF速度ではありませんが、F1.8レンズのAF速度としては十分以上。非常に快適。全体的に性能は前モデルと同じで、特に大きな変化はないように見えます。

ブリージング

ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。

本レンズは最短撮影距離と無限遠で画角が僅かに異なるものの、影響は軽微で実使用で問題と感じることは少ない。

精度

レンズ側のAF性能に大きな問題はありません。あるとすればカメラ側の問題であり、特に被写体検出が迷いやすい状況、前後に遮蔽物や騒がしい背景がある場合にAFが引っ張られる可能性があります。

MF

応答性が良く、滑らかに動作します。ゆっくり操作した際のピント移動も滑らかですが、回転速度の変化に敏感で、操作がずれると僅かに段階的な移動になる。遠景でのピント合わせに大きな問題はありません。

解像力チャート

撮影環境

テスト環境

  • カメラボディ:LUMIX DC-G9M2
  • 交換レンズ:M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II
  • パール光学工業株式会社
    【HR23348】ISO12233準拠 8K解像力テストチャート(スチルカメラ用)
  • オリンパス HYRes 3.1 解析ソフト
  • 屋内で照明環境が一定
  • 三脚・セルフタイマー10秒・電子シャッター
  • RAW出力
  • ISO 100 固定
  • Adobe Lightroom Classic CCでRAW現像
    ・シャープネス オフ
    ・ノイズリダクション オフ
    ・色収差補正オフ
  • 解析するポイントごとにピントを合わせて撮影
    (像面湾曲は近接で測定が難しいので無限遠時にチェック)
  • 近接でのテストであることに注意(無限遠側はさらに良好となる可能性あり)

補足

今回はRAW出力を元にしてシャープネスをオフの状態で検証。ボディ出力のJPEGやRAW現像でシャープネスを整えるとより数値が向上する可能性あり。今回の数値はあくまでも「最低値」とお考え下さい。

テスト結果

中央は絞り開放から良好な性能を発揮しますが、周辺や隅は細部が甘かったり、歪曲収差の影響で数値が伸び悩むようです。

ハイレゾモードの場合も中央は優れた結果が得られました。ただし、周辺は絞り開放の結果がソフトで、絞っても中央ほどシャープにはなりません。隅はさらにソフトで(画質が大きく低下するわけではないものの)絞り開放付近は検出ソフトでの測定ができませんでした。

フレーム全体で満足のいく結果を得るにはF8くらいまで絞りたいところ。

中央

色収差の影響はあるものの、絞り開放から細部まで良く解像しています。絞っても大きな変化はありません。

周辺

中央と比べると細部の描写が甘く、絞っても中央に追い付く気配は無し。

四隅

周辺から大きな画質低下はないものの、絞り開放付近はソフトな画質。ベストを尽くすのであればF8くらまで絞りたいところ。

遠景解像力

テスト環境

  • 撮影日:2025.07.31:晴れ 無風
  • カメラ:LUMIX DC-G9M2
  • 三脚:SIRUI AM324
  • 雲台:アルカスイスZ1+
  • 露出:ISO100 絞り優先AE
  • RAW:Adobe Camera RAW
    ・シャープネスオフ
    ・ノイズリダクションオフ
    ・レンズ補正オフ

中央

絞り開放から良好な結果が得られていますが、絞った時と比べるとコントラストが僅かに低い。F2.8まで絞るとベストな結果が得られ、F5.6付近まで同程度のピークが続きます。F8で回折の影響が強くなるものの、結果はまだ許容範囲内。

周辺

絞り開放から極端な画質低下はありませんが、細部は若干ソフト。F2.8までしぼると良好な結果を得ることが出来ました。ベストはF5.6付近ですが、F2.8-4でも十分良好。

四隅

フレーム隅でも大きな画質低下はありません。ただし、細部までベストの結果を得るためにはF5.6-8くらいまで絞りたいところ。2000万画素で不満は感じないと思いますが、80MPや96MPのハイレゾモードでは少し気になるかもしれません。

像面湾曲

像面湾曲とは?

ピント面が分かりやすいように加工しています。

中央から四隅かけて、ピントが合う撮影距離が異なることを指しています。例えば、1mの撮影距離において、中央にピントが合っていたとしてもフレームの端では1mの前後に移動している場合に像面湾曲の可能性あり。

最近のレンズで目立つ像面湾曲を残したレンズは少ないものの、近距離では収差が増大して目立つ場合があります。と言っても、近距離でフラット平面の被写体を撮影する機会は少ないと思われ、像面湾曲が残っていたとしても心配する必要はありません。

ただし、無限遠でも影響がある場合は注意が必要。風景など、パンフォーカスを狙いたい場合に、意図せずピンボケが発生してしまう可能性あり。この収差は改善する方法が無いため、F値を大きくして被写界深度を広げるしか問題の回避手段がありません。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

  • 左:フレーム中央でピント合わせ
  • 右:フレーム隅でピント合わせ
  • 露出の違いはカメラ側の設定ミス

ピントを合わせる位置に関わらず、絞り開放から遠景のパンフォーカスが可能です。

倍率色収差

倍率色収差とは?

主にフレームの周辺部から隅に現れる色ずれ。軸上色収差と異なり、絞りによる改善効果が小さいので、光学設計の段階で補正する必要があります。ただし、カメラ本体に内蔵された画像処理エンジンを使用して、色収差をデジタル補正することが可能。これにより、光学的な補正だけでは難しい色収差の補正が可能で、最近では色収差補正の優先度を下げ、他の収差を重点的に補正するレンズも登場しています。特にミラーレスシステムでは後処理に依存する傾向あり。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

Lightroomの補正をオフにした状態で、絞り値に関わらず色収差は良好に補正されています。しかし、海外レビューサイトの評価では「目立つ場合がある」と言ったコメントが多い。ソフト的に補正されているのかもしれませんが、少なくともカメラ出力のJPEGや純正・Lightroomなどのメジャーな現像ソフトで心配する必要はなさそうです。

軸上色収差

軸上色収差とは?

軸上色収差とはピント面の前後に発生する色ずれ。ピントの手前側は主にパープルフリンジとして、ピントの奥側でボケにグリーンの不自然な色付きがあれば、その主な原因が軸上色収差と考えられます。F1.4やF1.8のような大口径レンズで発生しやすく、そのような場合は絞りを閉じて改善する必要があります。現像ソフトによる補正は可能ですが、倍率色収差と比べると処理が難しく、できれば光学的に収差を抑えておきたいところ。ただし、大口径レンズで軸上色収差を抑える場合は製品価格が高くなる傾向があります。軸上色収差を完璧に補正しているレンズは絞り開放からピント面のコントラストが高く、パンチのある解像感を期待できます。

参考:ニコン 収差とは

実写で確認

絞り開放付近は(過度ではないものの)色収差が目立ちます。絞ると徐々に改善しますが、F1.8-2.0付近は水面・金属面の照り返し等で目立つ可能性あり。

歪曲収差

歪曲収差とは?

歪曲収差とは、平面上で直線的に写るはずが直線とならずに歪んでしまうこと。特に直線が多い人工物や水平線が見えるような場合に目立ちやすく、魚眼効果のような「樽型歪曲」と中央がしぼんで見えてしまう「糸巻き型歪曲」に分かれています。

参考:ニコン 収差とは

比較的補正が簡単な収差ですが、「陣笠状」など特殊な歪みかたをする歪曲は手動での補正が難しい。この場合はレンズに合わせた補正用プロファイルが必要となります。

実写で確認

未補正RAWを確認すると、非常に目立つ樽型歪曲があります。補正することで綺麗な直線となりますが、フレーム端や隅がトリミングされてしまいます。

かなり目立つ収差ですが、ミラーレス用の広角レンズではソフト補正に依存する設計が多い。このレンズ特有の問題ではありません。

コマ収差

コマ収差・非点収差とは?

コマ収差・非点収差とは主にフレーム四隅で点像が点像として写らないこと。例えば、夜景の人工灯や星、イルミネーションなど。日中でも木漏れ日など、明るい点光源で影響を受ける場合あり。この問題は後処理が出来ないため、光学的に補正する必要あり。

参考:ニコン 収差とは

絞ることで改善するものの、夜景や天体撮影など、シャッタースピードが重要となる状況では絞ることが出来ず、光学的な補正が重要となる場合もあります。

実写で確認

絞り開放付近で点光源の変形があります。全体像からすると目立たない程度ですが、気になる場合はF2.8まで絞ると収束。換算35mm相当の準広角レンズとしてはまずまず良好。

球面収差

前後の玉ボケで質感に大きな違いはありません。フォーカスシフトの影響もなく、良好に補正されているように見えます。

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

球面収差が綺麗に補正されており、前後ボケの質感に違いのないニュートラルな描写。滲みを伴う柔らかい表現は苦手ですが、様々な撮影シーンに適応しやすい質感です。軸上色収差による色づきが発生している点が惜しい。

前ボケ

前述の通り、ニュートラルな描写。後ボケと比べて質感に大きな違いはありません。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

玉ねぎボケは目立ちませんが、少しざらついた質感の玉ボケ。口径食の影響も少なく、大きな問題点はありません。

フレーム隅の玉ボケに色収差と思われる色ずれが発生しています。

ボケ実写

至近距離

フレーム隅に騒がしくなる兆候が見られますが、この撮影距離では全体的に滑らかで綺麗。

近距離

やや硬めのボケ質ですが、フレーム隅も許容範囲内に見えます。細部を拡大すると、ボケの縁取りが強調され、色収差が目立ちます。

中距離

硬めの描写で、縁どりの強調も目立ちます。フルサイズの「35mm F1.8」ほどコマ収差の影響が大きくなく、フレーム隅の悪目立ちは抑えられている印象。完璧からは程遠いものの、許容範囲内には収まっているように見えます。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

全身をフレームに入れる撮影距離で大きなボケは得られません。上半身やバストアップまで近寄ると、なんとか背景から分離可能。

全体的に、ポートレートの被写体サイズで質感を語るほどボケが大きくなる機会は少ないです。

周辺減光

周辺減光とは?

フレーム周辺部で発生する不自然な光量落ち。
中央領域と比べて光量が少なく、フレーム四隅で露出不足となります。主に大口径レンズや広角レンズで強めの減光が発生。

ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)でカバーするため、ノイズ発生の原因となる点には注意が必要。特に夜景や星空の撮影などで高感度を使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。

最短撮影距離

絞り開放付近で適度な影響の減光が発生します。これはF2.8まで絞るとほぼ改善。

無限遠

最短撮影距離も目立つ周辺減光が発生します。マイクロフォーサーズ用レンズとしては目立つほうですが、コンパクトなF1.8準広角レンズと考えると許容範囲内でしょうか。やはりF2.8くらいまで絞るとほぼ改善します。

逆光耐性・光条

中央

強い光源をフレームに入れてもフレア・ゴーストが良く抑えられています。小絞りでもゴーストが良く抑えられていますが、光条の主張が激しい独特な描写。

光源をフレーム隅に入れてもフレアやゴーストが良く抑えらています。LUMIX G 20mm F1.7 IIよりも良好。

光条

強い光源(スポットライトや太陽)では伸び方が不均一ですが、豆電球のような光源では一般的で綺麗な光条が発生します。ただし、綺麗な描写はF11以降なので、解像性能は回折の影響を強く受けるようになります。

まとめ

良かったところ

ココがおすすめ

  • 金属鏡筒
  • 防塵防滴
  • 小型軽量
  • 快適なフォーカス性能
  • 優れた中央解像
  • 像面湾曲が目立たない
  • コマ収差が穏やか
  • 球面収差の問題無し
  • 近距離で滑らかなボケ
  • 逆光耐性

小型軽量できちんと使える準広角レンズ。このクラスで防塵防滴仕様の小型レンズは選択肢が少なく、日常的に天候を選ばず使えるレンズとして便利。

光学性能は万能と言えないものの、細かい点に目を瞑れば扱いやすい特性のレンズに仕上がっています。AF性能や逆光耐性も汎用性を高める一つのポイントとなることでしょう。

悪かったところ

ココに注意

  • スナップショットフォーカス非搭載
  • 前モデルよりも少し高価
  • 周辺や隅の解像性能が中央に及ばない(やや不均一)
  • 軸上色収差がやや目立つ
  • 周辺減光が少し強い
  • 強い樽型歪曲
  • 強い光源で光条が個性的

単焦点レンズにズームレンズ以上の解像性能を期待すると当てが外れる可能性あり。この場合、F2.8やF4.0 PROズームレンズを検討したほうが良いでしょう。絞れば十分に解像しますが、均一性やF2.8-4.0における性能はズームレンズのほうが良好。

結論

小型軽量かつ防塵防滴で汎用性の高い広角単焦点。

万能とは言えないものの、細かい点を気にしなければシチュエーションや天候を選ばず使うことが可能。携帯性や開放F値を犠牲にできるならF2.8やF4のズームレンズをおススメしますが、携帯性と防塵防滴を両立させたい場合には貴重な選択肢。

OM SYSTEM M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 II
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競合製品について

M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8

リニューアル前のレンズですが、光学系は同じ。防塵防滴は非対応となるものの、スナップショットフォーカスに対応。II型には存在しないシルバーモデルがあり、カメラによってはII型より外観の相性が良い場合もあります。(古いカメラであれば、スナップショットフォーカスが役に立つ場面も多いはず)

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M.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8 シルバー
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LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.

フルサイズ換算で30mmとなる珍しい焦点距離のレンズ。
性質は17mm F1.8 IIとよく似ていますが、こちらは防塵防滴に非対応。ただし、絞りリングを搭載しており、LUMIXカメラとの相性が良好。また、絞った際に周辺や隅の立ち上がりが早く、使い勝手は17mm F1.8 IIよりも良い。

LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH.? ブラック
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LEICA DG SUMMILUX 15mm/F1.7 ASPH. シルバー
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VILTROX AF 25mm F1.7

参考までにAPS-C用の準広角レンズ。
防塵防滴には非対応ですが、手ごろな価格で光学性能は17mm F1.8 IIよりも良好。欠点が少なく、APS-Cシステムであればおススメしやすい一本。

とは言え、マイクロフォーサーズのコンパクトボディ・レンズと比べるとシステムサイズが大きめ。携帯性を重視する場合は選択肢となり得ないかもしれません。

VILTROX AF 25mm F1.7(ワード検索)
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購入早見表

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