OpticalLimitsが「VILTROX AF 28mm F4.5」のレビューを公開。小型軽量で高速AFに対応、少なくとも中央は驚くほど高解像と評価。ただし、周辺に向かって性能は急激に低下し、絞りによる改善は出来ないと指摘。撮影スタイルを選ぶレンズと言及しています。
OpticalLimits:Viltrox 28mm f/4.5 VCM Review
- 外観:良好な作りだが価格なりでもある。外装はプラスチック製でマウントが金属製。フードやフィルターには非対応。
- 構造:パンケーキレンズだがAFに対応している。絞り固定だが円形ではない。スライド式レンズキャップを内蔵。
- 携帯性:記載なし。
- 操作性:レンズキャップをスライドするためのレバーのみ。
- AF:STMではなくVCMを搭載。非常に高速で静かに動作する。
- MF:フォーカスリングが無いのでMF操作不可。
- 手ぶれ補正:記載なし。
- 解像性能:中央は驚くほど高解像。中央から隅に向かって急激に低下し、隅はソフト。絞ることが出来ないのは残念だ。
- 像面湾曲:記載なし。
- ボケ:広角レンズとしては問題ない。
- 軸上色収差:記載なし。
- 倍率色収差:きちんと補正されているが、隅で増加する。
- 球面収差:記載なし。
- 歪曲収差:僅かな陣笠状だが大きな歪みではない。
- 周辺減光:2.8EVの減光。プロファイルの内蔵により50%低減可能。
- コマ収差:記載なし。
- 逆光耐性:状況によってフレアが問題になる。
- 光条:記載なし。
- 作例集:高解像データあり。
- 総評:最大の疑問はこのレンズがどのような購買層に向けて作られたかということ。28mm F4.5の固定絞りはかなり珍しい。ドローンや動画用の小型レンズ、ストリートフォトやSNS向けであれば適しているように思う。撮影スタイルに適合するかどうか検討したほうが良いだろう。
- 競合について:記載なし。
- 備考:
フルサイズ対応の非常にコンパクトで軽量な広角レンズ。ソニーEマウント用のパンケーキレンズとしては珍しく電子接点やAFに対応しており、手頃な価格もあって使い勝手の良いレンズに仕上がっています。注意点は固定された絞りで、さらに絞ることにより画質を改善することが出来ません。汎用性のある深い被写界深度で撮影することが可能となっているものの、パンフォーカスを得たい場合は被写体前後の距離に注意する必要があります。
OpticalLimitsのレビューによると、低価格ながら良好ビルドクオリティでAFはきちんと動作するようです。解像性能は少なくとも中央がとても良好のようですが、隅に向かって急激に低下する模様。絞りによる改善が出来ないため、風景撮影のように隅までシャープな結果を求める撮影には適していません。ただし、APS-Cクロップで使うとソフトな隅の画質をトリミングできそう。
固定絞りですが、特殊な形状の絞りとなっているので光条を発生させることが出来るようです。ただし、撮影者の意図と関係なく光条が発生するため、状況によっては目障りと感じるかもしれません。このあたりは各所のレビューや作例を確認しておいたほうが良さそうです。
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