「LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開。
簡易的なまとめ
この時期のLEICA DGらしいレンズです。アルミ削り出しの金属外装とレンズフード、使いやすい絞りリング、適度なAF性能など。期待通りのLEICA DG。
大きく重いのが欠点ですが、それでも手振れ補正まで搭載してF1.2のAFレンズがこのサイズであれば許容範囲内。小型ボディと組み合わせるとアンバランスですが、手振れ補正を利用できるF1.2レンズの有用性は高い。
This lens is quintessentially LEICA DG for this season. It features an aluminium-machined metal exterior and lens hood, a user-friendly aperture ring, and adequate autofocus performance. It delivers exactly what one expects from LEICA DG.
Its size and weight are drawbacks, yet for an F1.2 autofocus lens incorporating image stabilisation, this size is acceptable. While it appears unbalanced when paired with a compact camera body, the utility of an F1.2 lens with image stabilisation is considerable.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S.のレビュー一覧
Index
まえがき
2014年に発売したLEICA DGシリーズの大口径単焦点レンズ。
当時としてはまだ珍しかった「F1.2」の開放F値を実現したAFレンズとして話題になりました。大口径であると同時に光学手振れ補正「POWER O.I.S.」を搭載しており、低照度の撮影でも手振れやISOを抑えた撮影が可能となっています。ボディ内手振れ補正を搭載していないコンパクトなカメラボディと組み合わせても安定した撮影ができるのも強みの一つ。
光学系は11群14枚と複雑な設計を採用し、そのうち非球面レンズ2枚、EDレンズ1枚、UHRレンズ1枚を採用。解像性能とボケ味を両立させる気合いの入った光学設計であり、贅沢な仕様となっています。構成枚数だけで言えば、より高価な「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」をはじめ、他社の最新フルサイズ用85mm F1.4と同程度。
当時としては異色のポートレートレンズだったと思われます。
- 発売日:2014年 2月13日
- 初値:151,199
- 商品ページ
- データベース
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主な仕様
| レンズマウント | マイクロフォーサーズ |
| 対応センサー | 4/3 |
| 焦点距離 | 42.5mm |
| レンズ構成 | 11群14枚 |
| 開放絞り | F1.2 |
| 最小絞り | F16 |
| 絞り羽根 | 9枚羽根 円形虹彩絞り |
| 最短撮影距離 | 0.5m |
| 最大撮影倍率 | 0.1倍 (35mm判換算:0.2倍) |
| フィルター径 | φ67mm |
| 手振れ補正 | POWER O.I.S. |
| テレコン | - |
| コーティング | ナノサーフェス |
| サイズ | φ74mm×約76.8mm |
| 重量 | 約425g |
| 防塵防滴 | - |
| AF | ステッピングモーター |
| 絞りリング | 搭載 |
| その他のコントロール | AF/MF |
| 付属品 | レンズフード |
価格のチェック
売り出し価格は151,199円。現在は13万円台で購入可能。マイクロフォーサーズ用の中望遠レンズとしては非常に高価な部類です。とはいえ、F1.2の中望遠AFレンズはより高価な「M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO」と本製品のみ。決して高すぎる値付けとは言えません。
| LEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.S. | |||
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外観・操作性
箱・付属品

他のLEICA DGシリーズと同じく黒を基調としたデザイン。
そこにブランドカラーとなるイエローをアクセントにしています。
「Panasonic」「LUMIX」「LEICA DG」「マイクロフォーサーズ」4つのブランドが1面にごちゃっとプリントされている印象。

レンズ本体のほか、レンズキャップと金属製フード、収納ポーチが付属します。
外観

外装はアルミ削り出しの金属製で、光沢を残したブラックの塗装。鏡筒の文字は大部分がプリントですが、42.5mmの焦点距離のみエッチングされ、ブランドカラーのイエローを配色。箱のデザインとよく似ています。
コントロールは金属製の絞りリングとフォーカスリングをはじめ、側面にAF/MFスイッチやOISスイッチを搭載。レンズフードはネジ固定式のため、先端分の形状がスッキリとしています。
全体的に装飾は最小限。
カメラ装着時の底部に製造国(日本)や型番などがプリントされています。
防塵防滴には非対応のため、悪天候下での撮影は避けたほうが良いでしょう。
ハンズオン

| サイズ | φ74mm×76.8mm |
| 重量 | 約425g |
最近登場したLEICA DGの中には鏡筒がプラスチック製の製品もありますが、本レンズは全体的に金属製のパーツを使用。質感は良好ですが、そのぶん重くなっています。OM SYSTEMの45mm F1.2(410g)よりも重く、同社の42.5mm F1.7と比べると3倍以上も重い。
最近のLUMIXカメラであれば問題ないものの、昔の小型ボディと組み合わせると「レンズのほうが重い」となる場合も多いはず。アンバランス感は否めませんが、F1.2のOIS搭載AFレンズと考えると許容範囲内でしょうか。
前玉・後玉

フィルター径は67mm。マイクロフォーサーズ用レンズは数あれど、67mm径に対応する製品は多くありません。しかし、8-18mmや50-200mmなど他のLEICA DGでも採用しているフィルター径でもあります。
前玉がフッ素コーティング処理されている記述はないので、何らかのダメージが想定されるシーンでは保護フィルターの装着を推奨。

金属製のレンズマウントは4本のネジで本体に固定。周囲に防塵防滴用のゴムリングはありません。
最後尾のレンズはマウント付近に固定。周囲は不必要な反射を防ぐために黒塗りされています。
フォーカスリング

本体と同じ金属製のフォーカスリングを搭載。滑らかで、適度な抵抗感を持っています。
ピント全域を操作するためのストロークはカメラ側の設定で調整可能。回転速度に依存する「ノンリニア」設定の場合、素早く回転しても360度程度の操作量が必要となります。ゆっくり回転した場合は720度近い。
回転量に依存する「リニア」設定の場合、カメラで設定した操作量で動作します。精度は良好。
絞りリング

AポジションとF1.2からF16まで1/3段刻みで操作できる絞りリングを搭載。1/3段ごとにクリック感があり、これを解除することはできません。
(F1.2-F2.0の間は3クリックあります)
回転時のクリック感は適度な抵抗ですが、ソニーや富士フイルムと比べるとやや軽め。小さな力で操作しやすい。前方に配置されているので、自然と左手で操作できる位置にあります。
レンズフード
本体と同じく、アルミ削り出しの金属製。少し重めですが質感は良好。内側には反射を防止するためのフェルト生地が張り付けられています。本体と同じくらいの長さがあり、装着することで全長が大幅に増加します。
本体への取り付けはネジによる固定式。通常はしっかりと固定されていますが、強い力がかかると脱落する可能性があります。レンズフードのみを掴んでレンズを運搬することは避けたほうがいいでしょう。
レンズフードは逆さ付けに対応していますが、この際は本体の大部分がフードに覆われてしまいます(それだけ遮光性の高い大型フード)。
装着例

物撮りをDC-G9M2で行っているため、レンズはOM SYSTEM OM-3に装着しました。個人的な見解ですが、LEICA DGはG9M2よりOM-3のほうが似合っているように見えます。
「F1.2」の大口径レンズらしく、中望遠レンズとしてはかなり大きく重い。カメラ装着時も重量を感じます。とはいえ、日常的に持ち運びが難しい重量でもなく、気軽に持ち出せるサイズに抑えられています。
AF・MF
フォーカススピード
AFはステッピングモーターで動作。電光石火のAFとは言えませんが、適度な速度で近距離から遠距離まで動作します。AF-Cの追従も十分良好。
ブリージング
ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。
撮影距離による画角の変化は皆無と言えず、素早いフォーカスで少し気になるかもしれません。ただし、中望遠レンズは同程度のフォーカスブリージングが発生する傾向があり、特にこのレンズだけの問題ではありません。
精度
LUMIX DC-G9M2やOM-3との組み合わせで大きな問題はありませんでした。
MF
前述した通り、カメラ側の設定でフォーカスリングの操作量や応答性を変えることができます。好みに合わせて調整でき、リング操作時の応答性や精度に問題はありませんでした。
まとめ

この時期のLEICA DGらしいレンズです。アルミ削り出しの金属外装とレンズフード、使いやすい絞りリング、適度なAF性能など。期待通りのLEICA DG。
大きく重いのが欠点ですが、それでも手振れ補正まで搭載してF1.2のAFレンズがこのサイズであれば許容範囲内。小型ボディと組み合わせるとアンバランスですが、手振れ補正を利用できるF1.2レンズの有用性は高い。

実際の光学性能はというと、シャープさと上品なボケを両立した高級レンズらしい描写。比較的古いレンズだったので期待はしていなかったのですが、良い意味で裏切られました。もう少し早めに買えば良かったと後悔するくらい。
購入早見表
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作例
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