このページではライカのスマートフォン「LeitzPhone powered by Xiaomi」のカメラについてレビューしています。
(現在は暫定公開中。レビュー内容は随時更新しています)
Index
簡易的なまとめ
- 望遠カメラの画質が良い
- Leica Lookの色合いが良い
- メインカメラが広すぎる
メインカメラの画角は好みが分かれるかもしれませんが、優れた望遠カメラとライカルックが特徴的なスマートフォン。PhotographyKItと組み合わせた際のカメラに近い撮影体験も強みの一つ。
数量限定のLeitzPhoneを今から入手するのは難しいかもしれませんが、基本的にXiaomi 17 Ultraをベースとしているので出来ることはほぼ同じ。ライカルックも「Leica LUX」アプリを使うことで寄せることが出来るのかなと。
Opinions may vary on the main camera’s field of view, but this smartphone is known for its excellent telephoto camera and distinctive Leica-style look. Another key strength is the shooting experience it offers when paired with PhotographyKit.
It might be difficult to get your hands on a limited-edition LeitzPhone at this point, but since it’s essentially based on the Xiaomi 17 Ultra, it can do almost everything that model can. I suspect you could achieve a similar Leica-style look by using the “Leica LUX” app.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
LeitzPhone Powered by Xiaomi レビュー
サンプル



箱・付属品
箱

外箱は黒一色の箱に白色にライカのレッドドットが描かれたカバーが巻かれたシンプルなデザイン。

上蓋を開けると、さらにレッドドットが強調されたカバーが現れます。日本メーカーであれば、説明書や保証書が入っているスペースに贅沢なデザイン。
付属品
本体のほか、付属品は以下の通り。
- 専用ケース(マグネット対応)
- 専用金属キャップ
- 汎用ストラップ
- 充電器 USB-A
- 充電用ケーブル USB A to C
- ピン
- ライカロゴ入りクロス
汎用ストラップと金属キャップはありがたいですが実使用では不便です。PD風充電器のデザインは思いのほかXiaomi。もう少しライカっぽいと良かったかなと。
PhotographyKIt

早期購入者特典としてPhotography Kitを無料でゲット。中身は以下の通り。
- 専用ケース(マグネット対応)
- フィルターアダプターリング
- バッテリー内蔵グリップ
- 汎用ストラップ
グリップを装着するのに専用ケースが必須ではありません。しかし、ケースとグリップを固定する場合は専用ケースが必須(後述)。アダプターリングや67mmフィルターを利用できることも考慮すると、専用ケースと合わせて使うのがおすすめです。
外観
外観
基本的なフォルムはXiaomi 17 Ultraと同じ。スマートフォンとしては少し大きめの筐体で、背面の広い範囲を占めるカメラユニットを搭載。
Xiaomi 17 Ultraとは外装の質感に違いあり。
ローレット加工を施したシルバーのアルミニウムフレーム、刻まれたライカのロゴ、回転式カメラリング、ファイバーグラス製バックカバーなど。カバーを装着するのが勿体ない質感。
Photography Kitのケース・グリップがプラスチック製なので、すべてを装着すると質感が低下します。


PhotographyKIt
プラスチック製と思われる筐体にグリップ部は硬質ゴムカバー、スマホ装着部はフェルト生地。サムレストは金属製のような質感。握ったときの感触に安っぽさはありません。
安っぽさはないものの、スマホ本体のデザインと比べると少し見劣りします。

対応するケースは樹脂製でリング部分のみ金属製。背面の一部にグリップを固定するための凹があります。
初期状態でリングは17 Ultra用の固定式ですが、左下のリリースボタンを押すことで67mmフィルターアダプター兼用リングに換装可能。

専用ケースと合わせてグリップを装着した場合、グリップ側面のスイッチで脱落防止ロックを利用することができます。

全てを装着した外観。
正直なところ、ストラップが非常に使い辛いので社外製の何かに切り替えることをおススメします。個人的にはPeakDesignのように着脱できるストラップを導入しました。
カメラ仕様の確認
カメラの種類
| メイン | 望遠 | 広角 | |
| センサー | 1.0型 Light Fusion 1050L |
1/1.4型 Samsung HPE |
1/2.76型 Samsung JN5 |
| 解像度 | 50MP | 200MP | 50MP |
| 焦点距離 35mm換算 | 23mm | 75-100mm | 14mm |
| F値 | F1.67 | F2.39-2.96 | F2.2 |
| 手振れ補正 | 光学式 | 光学式 | - |
3つのカメラユニットを総合して「VARIO-APO-SUMMILUX 1:1.67-2.9/14-100 ASPH.」とのこと。
焦点距離
換算14mmから100mmまでを光学的にカバーしていると錯覚しますが、14mm/23mm/75mmの間は広角・メインカメラのデジタルズームです。画質低下は否めないのでおススメしません。撮影後に任意のクロップを実施したほうが分かりやすいかなと。
解像度
センサー解像度は50/200MPですが、基本は12.5MPに統一され、RAW出力時も自動的に12.5MPに切り替わります。
F値
メインカメラと望遠・広角カメラでF値が大きく異なります。特に低照度で撮影する場合、大型センサーでF値の小さなメインカメラ(23mm)での撮影が基本となるでしょう。
コントロール
カメラリング

無段階で滑らかに回転するリングを搭載。
抵抗感は皆無に近いため、触れると回転します。当然ながら誤操作が多い。PhotographyKItのダイヤルくらい抵抗感があるとよかったです。
操作時はスマホ側のバイブレーションを連動させることでフィードバックを得ることができます。Leica looksの変更や焦点距離の変更、ズーム操作などに使うことができます。
前述の通り誤操作が多いので、誤操作による致命的なミスが発生しないような設定値を登録しておくのがおススメです。
PhotographyKIt

Photography Kitのグリップにはシャッターボタンとダイヤルを搭載。シャッターボタンは長押しによる連続撮影やカメラ起動などにも利用可能。私はカメラを素早く呼び出すことが出来るように「起動」を割り当てています。
ダイヤルはミラーレスカメラなどのダイヤル操作と感覚がほぼ同じ。スマホ本体のリングよりも直感的に使うことが可能。
カメラグリップはバッテリーを内蔵(おそらく2000mAh)。スマートフォンの持続時間を拡張することが可能です。本体を充電するタイミングは設定画面で変更可能。グリップを装着したままUSB-C経由での充電にも対応しています。

インターフェース

スマートフォンのカメラ機能ではお馴染みのレイアウト。PhotographyKItを装着して使うのであれば、基本は横向きでの使用になると思います。
この際、親指が画面右上に触れやすく「静止画/動画切替ボタン」を押してしまいがち。PhotographyKIt装着時は無効化するか場所を変えてほしかったところ。
撮影モード

初期設定でUI上から利用できる撮影モードは以下の通り。
- ライブ映画撮影:動画とスローモーション複合の撮影
- プロ:露出設定や色彩の微調整が可能(静止画/動画)
- ビデオ:かんたん動画撮影モード
- 写真:かんたん静止画撮影モード
- ポートレート:背景を綺麗にぼかせる(光学+画像処理でボケが綺麗)
- 200MP:望遠カメラ限定2億画素モード(プロモードでも利用可能)
- Leica Essential:特定の色・モノクロ固定のかんたん撮影モード
このブログを読んでいる人が多用するとしたらプロモードやLeica Essentialだと思います。簡単に撮影したい場合は「写真」「ポートレート」「200MP」でも良いでしょう。
DNG RAW出力に対応しているのはプロモードのみ。
コントロールパネル

画面上(または左)のスワイプボタンを押すことで、隠れているコントロールパネルを開くことができます。撮影画面では調整できない測光方法やアスペクト比、セルフタイマーなどを利用可能。撮影モードによって表示される項目が異なります。
プロモード
私が多用しているプロモードの機能について紹介。
焦点距離
カメラユニットの焦点距離のみ利用可能。デジタルズームには対応していません。
- 超広角:14mm
- メイン:23mm
- 望遠:75-100mm
超広角やメインカメラの画角が広すぎる場合は撮影後にクロップする必要があります。クロップ前提であれば、50MPモードを使っておくと良いでしょう。(RAW非対応ですが)
個人的にメインカメラの「23mm」は普段使いとして画角が広すぎて使い辛い。28-35mmを使いたいところですが、1型センサーからクロップした画像を使うことになります。悩ましい。
将来的に後継モデルが登場するのであれば、35-50mmあたりの焦点距離をカバーするカメラユニットを搭載してほしいところ。
露出設定

プロモードではミラーレスカメラのようにISO感度やシャッタースピード、Leica looksを利用することができます。絞りはカメラ固定ですが、シャッタースピードの調整で被写体を意図的に流したり、止めることが出来ます。
高速シャッターはミラーレスと比べて画質が不利となりますが、多少のISO感度上昇であれば許容範囲内だと思います。シャッタースピードかISOを固定した状態で露出補正(EV)を操作可能。
画質調整

プロモードではLeicalookの色彩を微調整することができます。調整できる項目は以下の通り。
- コントラスト
- 色温度(暖色・寒色)
- 色合い(シアン/マゼンダ)
- 彩度
- シャープネス
撮影後の画像編集ほど項目は多くないものの、デジタルカメラに近い設定項目を利用可能。
パラメータプリセット

デジタルカメラで言うところの「ユーザーモード」「カスタムモード」に近い機能です。使用カメラやルック、画質のカスタマイズなどを記憶し、プリセットとして保存することが出来ます。風景向けの低ISO設定や、スナップ向けにシャッタースピードを固定した設定などを素早く呼び出したい場合に便利。
初期でいくつかプリセットが用意されているので参考にしてみると良いでしょう。作ったプリセットをZIP形式で出力することもできます。

Leica LooksとRAW
スタイルの種類
- Standard:汎用性の高いバランスタイプ
- Vivid:彩度・コントラストを強化
- Natural:控え目な彩度と落ち着いた色調
- Chrome:低彩度で繊細なコントラストを強調
- Classic:アナログ映画のような風合いで明るく高コントラスト
- Contemporary:明るいシャドウ、自然な色調、赤みがかった色合い
- Eternal:高コントラストと彩度でマゼンダのニュアンスを帯びる
- Brass:ミディアムトーンとハイライトを最適化
- Teal:ティール調でクールな映画的トーン
- Monochrome Natural:柔らかな諧調と調和したトーンを再現
- Monochrome High Contrast:ドラマチックな光と影の対比
- I Model A:Leica I Model A モノクロフィルム
- Blue:青みのある独特の効果
どのルックも個性的で面白いと思います。ライカのルックが使える反面、撮影時にXiaomiのルックを選ぶことが出来ません。撮影後のXiaomi製画像アプリで編集する場合のみ選択可能。
RAW
汎用性の高いDNG形式で保存。そのままLeitzPhoneでRAW現像できるほか、Adobe Lightroom/Lightroom Classicなどで利用することも可能。ただし、注意点がいくつかあります。
- カメラ初期の画像アプリではモノクロRAWをカラーに戻せない
(Lightroomなどの社外製アプリであればカラーに戻っている) - Ultra RAWはノイズ処理適用済みで出力される
(自分でノイズ処理したい場合は「RAW(not Ultra RAW)を使う」) - Ultra RAWからRAWには戻せない
- 社外製RAW現像ではLeitzPhoneのフレームを利用できない
Leica スタイル

LeicaLook は2系統のスタイルからプロファイルを切り替えることができます。
- AUTHENTIC:美しく自然な色表現、ライカ伝統的な色合い
- VIBRANT:鮮やかでありながらリアルな色彩、スマホらしいチューニング
ライカの雰囲気を味わってみたいのであれば「AUTHENTIC」を選べば良いかなと。AUTHENTICのままで色鮮やかさが足りないと感じたら、VIBRANTを試してみると良いでしょう。
Leica Essential モード
ライカのクラシックなカメラをイメージしたカラー・モノクロモードです。色彩が固定され、変更できるのは焦点距離と露出補正のみ。何も考えずに気軽に撮影したい場合は面白い撮影モードとなります。
ただし、RAW出力非対応のため後からの修正が難しい点に注意。フレームを付ける場合も「M9」「M3」とはプリントされません。残念。
オートフォーカス

PhotographyKItのシャッターボタン半押しでAFが動作・固定します。基本は中央付近めがけてピント合わせ、何らかの被写体を検出した場合は優先的にピントを合わせるように動作します。
ミラーレスカメラのように所定の位置にAFエリアを設定して動作させることはできません。ただし、画面をタップして一時的にピント位置を指定することは可能。
カメラの使い勝手
超広角

センサーサイズが最も小さいカメラユニット。明るい環境であれば画質は十分で、50MPモードを利用することで多少の解像度拡張も可能。ただし、輝度差のあるシーンではフレーム周辺部に色収差(不自然な紫色の色ずれなど)が発生します。
基本は換算14mmの超広角。写真モードなどでは15-22mmのデジタルズームに対応していますが、画質は個人的に好みではありません。RAW現像で線を細く調整したいところ。
メイン

1型センサーの単焦点レンズと言うことで画質には余裕があります。超広角レンズほど色収差が発生せず、細部の描写もまずまず良好。
個人的に「換算23mm」は画角が広すぎてメインカメラ足りえない使い勝手。14mmの超広角カメラと使い勝手が被りがち。メインカメラを28/35mmにクロップして使うこともできますが、敢えて1型センサーを大幅にクロップしたカメラをメインで使うのもおかしな話。惜しい。ベースで28-35mmあたりが良かったなと。
F1.67と明るいレンズのため、暗い環境でも画質の低下を抑えることができます。
RAW現像時の柔軟性も十分にあり、UltraRAWを使えばノイズ処理の手間なく明部と暗部の調整が可能。ただ、極端な環境では暗部のノイズを補正するために過度の補正が適用されます。不自然な補正をさけたい場合は(Ultraではない)RAW出力がおススメです。
望遠
メインカメラよりもセンサーサイズが小さいものの、200MP・50MP・12.5MPという3つのモードで動作する「テトラスクエアド画素構造」を採用したISOCELL HP3イメージセンサーを使用。
ただし、50/200MPはJPEG/HEIFでのみ利用可能で、RAWの場合は12.5MP固定。RAWの場合はクロップの柔軟性が低下するものの、50/200MPモードでは十分な画質を維持しながら解像度を飛躍的に向上させることが可能。
ISOCELL HP3が凄いのか、低照度でも実用的な画質の結果が得られます。ミラーレス+明るい単焦点レンズほどではないものの、これで十分という人も多いのではないかなと。

一般的なスマートフォンの広角レンズでは難しい、圧縮効果が強い望遠カメラを使えるのは面白い。画質が犠牲となっていないので、快適に利用することができます。
個人的にメインカメラはコレ。
プリセット設定でカメラ起動と同時に望遠カメラを使うことも可能。ポケッタブルなスナップ望遠カメラとして重宝します。ミラーレスやコンパクトカメラで同じことをするのは難しい。
とはいえ、75-100mmの焦点距離を常用するには画角が狭い。やはり40-50mmあたりのカメラが欲しくなります。そのあたりをミラーレスで補うのも一つの手か…。
まとめ

良かったこと
- 望遠カメラの解像度
- 望遠カメラの低照度性能
- ディテールの表現
- LeitzPhone独自の色表現
- プリセットの追加や記憶
- PhotographyKIt
- ボタン押し込みで即時起動
- 画像編集機能
- シャッター音を消すことができる
色々と長所はありますが、基本的には「ISOCELL HP3の望遠カメラすごい」「Leica Lookたのしい」が組み合わさったスマートフォン。
UIは改善の余地を残しているものの、PhotographyKItにより撮影が楽しみやすくなっているのも大きなポイント。
悪かったこと
- 50mm相当のカメラがない
- リングの操作性
- 付属品のストラップ・キャップが使い辛い
- 静止画/動画切替ボタンの位置(誤操作しやすい)
- 超広角カメラのディテール
- 寄れない
- Leica Essential フレーム反映されない
- RAW撮影時 フレームに反映されない
- RAW出力時は12.5MP固定
特に気を付けたいのは「メインカメラに標準レンズがない」こと。プロモードで使う場合にカメラが「広すぎる」「狭すぎる」と感じる場面が多々あると思います。ここが気になる場合は「vivo X300 Ultra」を検討したほうが良いのかなと(メインカメラが35mm 200MP ソニーセンサー)。ただ、日本向けに販売されるかどうかは不明。
総評
メインカメラの画角は好みが分かれるかもしれませんが、優れた望遠カメラとライカルックが特徴的なスマートフォン。PhotographyKItと組み合わせた際のカメラに近い撮影体験も強みの一つ。
UIやカメラユニットの仕様に改善点があるものの、スマートフォンで写真撮影を楽しみたい人にとって面白い選択肢だと思います。
数量限定のLeitzPhoneを今から入手するのは難しいかもしれませんが、基本的にXiaomi 17 Ultraをベースとしているので出来ることはほぼ同じ。ライカルックも「Leica LUX」アプリを使うことで寄せることが出来るのかなと。
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