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VILTROX AF 50mm F1.4 Pro レンズレビューVol.5 ボケ編

「VILTROX AF 50mm F1.4 Pro」のレビュー第五回 ボケ編を公開。

製品提供について

このレビューは映像嵐株式会社より無償提供(1か月)された製品を使用しています。
金銭の授受やレビュー内容の指示は一切ないことを最初に明言しておきます。購入した製品ではないことに対する無意識のバイアスは否定できませんが、できるだけ客観的な評価を心がけています。

簡易的なまとめ

高性能の一辺倒ではない、適度な柔らかさを残したボケが得られます。ソニーGMやシグマArtは高性能ですが、比較してボケが少し硬め(綺麗ではある)。VILTROXは背景をより滑らかで自然なボケが得られるレンズとなっています。

感覚としてはシグマ「50mm F1.4 EX DG」に近い。50mm F1.4に求めるものが「ボケ」であるならば、きっと面白いレンズと感じることでしょう。

The bokeh isn’t purely high-performance; it retains a pleasant softness. Whilst the Sony GM and Sigma Art lenses are high-performance, their bokeh is slightly harder by comparison (though still beautiful). The VILTROX, on the other hand, produces a smoother, more natural bokeh in the background.
It feels quite similar to the Sigma ‘50mm F1.4 EX DG’. If what you’re looking for in a 50mm F1.4 lens is ‘bokeh’, you’ll surely find this an interesting lens.

*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。

VILTROX AF 50mm F1.4 Pro のレビュー一覧

前後ボケ

綺麗なボケ・騒がしいボケとは?

ボケの評価は主観的となりがちですが、個人的には「滲むように柔らかくボケる」描写が綺麗と評価し、逆に「急にボケ始めたり、ボケの輪郭が硬い」描写は好ましくない(もしくは個性的な描写)と定義しています。ただし、感じ方は人それぞれなので、ひょっとしたら逆のほうが好ましいという人もいることでしょう。参考までに「滲むボケ」「輪郭の硬いボケ」のサンプルが以下のとおり。描写傾向の違いは主に球面収差の補正状態によるもの、前後どちらかのボケが柔らかい場合はもう片方のボケが硬くなる傾向があります。

後ボケ

球面収差の影響か、ごく僅かに滲みを伴う柔らかい描写。

前ボケ

後ボケとは反対に、球面収差の影響で縁取りの硬い2線ボケの兆候が見られます。前ボケがフレームに入るシーンでは少し絞ったほうが良いかもしれません。

玉ボケ

口径食・球面収差の影響

口径食が強いと、フレーム四隅のボケが楕円状に変形したり、部分的に欠けてしまいます。この問題を解消するには絞りを閉じるしか方法がありません。しかし、絞るとボケが小さくなったり、絞り羽根の形状が見えてしまう場合もあるので状況に応じて口径食を妥協する必要あり。

口径食の影響が少ないと、絞り開放から四隅まで円形に近いボケを得ることが可能。できれば口径食の小さいレンズが好ましいものの、解消するには根本的にレンズサイズを大きくする必要があります。携帯性やコストとのバランスを取る必要があり、どこかで妥協が必要。

球面収差の補正が完璧では無い場合、前後のボケ描写に差が発生します(前後ボケのレビューで示した通り)。この場合はどちらかが滲みを伴う滑らかな描写になり、反対側で2線ボケのような硬い描写となってしまいます。

実写で確認

非球面レンズの研磨ムラが少ない滑らかな描写。口径食の影響は穏やかですが、色収差の影響でボケに色付きが発生しています。コントラストの高いシーンで微ボケが少し騒がしくなるかもしれません。F2.0まで絞ると大幅に改善します。

ボケ実写

至近距離

接写時はボケ質を評価できないほど浅い被写界深度です。敢えて言えば、ピント面が少し滲むくらいには球面収差が残存しています。ピント後方が複雑だったとしても、柔らかくぼかしてくれることでしょう。

近距離

撮影距離が少し離れると、球面収差の影響が緩和。ニュートラルなボケ質に変化します。それでも被写界深度がまだ浅く、ボケは質感を議論するほどでもない程に大きい。

中距離

引き続きニュートラルな描写。テストシーンでは色収差などの悪影響が目立たず、滑らかで綺麗なボケに見えます。

ポートレート

全高170cmの三脚を人物に見立て、絞り開放(F1.4)で距離を変えながら撮影した結果が以下の通り。

全身をフレームに入れる撮影距離でも背景ボケは滑らかで綺麗。フレーム端や隅におけるボケ質の乱れも目立ちません。かなり使いやすいレンズだと思います。

まとめ

高性能の一辺倒ではない、適度な柔らかさを残したボケが得られます。ソニーGMやシグマArtは高性能ですが、比較してボケが少し硬め(綺麗ではある)。VILTROXは背景をより滑らかで自然なボケが得られるレンズとなっています。

感覚としてはシグマ「50mm F1.4 EX DG」に近い。50mm F1.4に求めるものが「ボケ」であるならば、きっと面白いレンズと感じることでしょう。

購入早見表

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作例

オリジナルデータはFlickrにて公開

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