「XF27mmF2.8 R WR」のレビュー第六回 周辺減光・逆光編を公開しました。
簡易的なまとめ
小型軽量なパンケーキレンズですが、予想していたよりも周辺減光の影響は少なめ。競合するTTArtisanや7Artisansの27mmレンズよりも明らかに光量低下が抑えられています。
逆光耐性も非常に良好で、強めの光源をフレームに入れてもフレアやゴーストは発生させるのが難しいほど。影響がある場合は装着しているフィルターなどを疑ったほうが良いかもしれません。
残念だったのは光条の描写。絞っても先細りせず、パッとしない印象。この部分に関しては、TTArtisanの6枚偶数絞りや7Artisansの先細りする光条が優れています。
Although it’s a compact, lightweight pancake lens, the vignetting is less noticeable than I expected. The loss of light is clearly more contained than with competing 27mm lenses from TTArtisan and 7Artisans.
Its backlight performance is also excellent—it’s so good that it’s hard to induce flare or ghosting even when a strong light source is included in the frame. If you do notice any issues, you might want to check the filters you have attached.
The only disappointment was the rendering of sun rays. Even when stopped down, the rays do not taper to a point, leaving a somewhat lackluster impression. In this regard, the TTArtisan’s 6-blade aperture and the 7Artisans’ tapered sun rays are superior.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
XF27mmF2.8 R WRのレビュー一覧
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.6 周辺減光・逆光編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.5 ボケ編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.4 諸収差編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.3 遠景解像編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.2 解像チャート編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
周辺減光
周辺減光とは?
周辺減光とは、画面の中央に比べて四隅や周辺部分が暗く写る現象。英語では「ビネッティング(Vignetting)」とも呼ばれる。
本来は画面全体が同じ明るさで写るのが理想ですが、レンズの構造上、周辺部へ届く光の量が中央より少なくなることがあります。その結果、写真の四隅がわずかに暗くなり、特に青空や白い壁など均一な被写体を撮影すると目立ちやすい。
周辺減光は広角レンズや大口径レンズで発生しやすく、開放F値付近で最も強く現れることが多い。レンズを1〜2段ほど絞ると改善する場合が多く、近年のミラーレスカメラではソフトウェア補正によって自動的に軽減。
一般的には欠点として扱われるものの、必ずしも悪い現象とは限りません。画面の四隅が暗くなることで視線が中央へ集まりやすくなり、ポートレートやスナップ写真では雰囲気作りに役立つ場合もあります。そのため、あえて補正せずに利用する写真家もいるくらい。
- 良好
- 周辺減光
ソフトウェアで簡単に補正できる現象ですが、露出不足を後処理の補正(増感)で補うため、センサー由来のノイズが発生する原因となる点には注意。特に夜景や星空の撮影などで高感度ISOを使う場合はノイズが強く現れる可能性あり。
最短撮影距離
絞り開放でやや目立ちますが、F4.0まで絞るとほぼ解消します。
無限遠
最短撮影距離と同じ傾向ですが、四隅の減光効果が少し強め。
逆光耐性
逆光耐性とは
逆光耐性とは、太陽や強い照明が画面内、または画面のすぐ外にある状況で、画質をどれだけ維持できるかを示す性能。
逆光下では、レンズ内で光が反射・散乱することで「フレア」や「ゴースト」が発生。フレアは写真全体が白っぽくなってコントラストが低下する現象で、ゴーストは光源の形をした模様や色付きの像が画面内に現れる現象。
逆光耐性が高いレンズは、強い光源が画面内にあってもコントラストや色の再現性を維持しやすく、フレアやゴーストの発生も少ない。近年のレンズでは特殊コーティングの採用により大幅改善。
ただし、逆光耐性が優れていても完全にフレアやゴーストをなくすことは難しい。特に超広角レンズやズームレンズでは光学設計上の制約から発生しやすい場合があります。
レンズレビューで「逆光耐性が優秀」と評価される場合、太陽を画面に入れた撮影でも画質の低下が少なく、安定した描写が期待できることを意味しています。
中央
絞り全域でフレアとゴーストを良好に抑えています。強い光源を正面から受けて、ここまで影響が目立たないレンズは珍しい。本レンズの強みと言える部分。
隅
光源を隅に移動しても問題無し。
光条
光条とは
光条とは、太陽や街灯などの強い点光源から放射状に伸びる光の筋のこと。英語では「サンスター(Sunstar)」とも呼ばれる。
光条は主にレンズを絞ったときに発生しやすく、絞り羽根の枚数や形状によって見え方が変化。例えば、夜景の街灯が星のように見えるのは光条の効果によるもの。
光条がシャープで均一なレンズは、風景写真や夜景写真を好む撮影者から高く評価されます。一方、光条が太かったり不揃いだったりすると、見栄えがやや不自然。
一般的に開放F値では光条はほとんど目立たず、F8〜F16程度まで絞ると現れやすくなる。ただし、絞りすぎると回折の影響で解像感が低下するため、光条の強さと画質のバランスを考慮する必要があります。
レンズレビューで「美しい光条が得られる」と評価される場合、夜景やイルミネーション撮影で点光源を印象的に表現しやすいことを意味しています。逆に「光条が不規則」と評価される場合、光の筋の長さや形が揃わず、やや雑然とした印象になることを示しています。
実写で確認
F16まで絞ると明瞭な光条が発生しますが、先細りせず、分散するタイプの描写。このレンズで光条を入れたい場合、クロスフィルターを導入したほうが良いでしょう。
まとめ

小型軽量なパンケーキレンズですが、予想していたよりも周辺減光の影響は少なめ。競合するTTArtisanや7Artisansの27mmレンズよりも明らかに光量低下が抑えられています。
逆光耐性も非常に良好で、強めの光源をフレームに入れてもフレアやゴーストは発生させるのが難しいほど。影響がある場合は装着しているフィルターなどを疑ったほうが良いかもしれません。
残念だったのは光条の描写。絞っても先細りせず、パッとしない印象。この部分に関しては、TTArtisanの6枚偶数絞りや7Artisansの先細りする光条が優れています。
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作例
関連レンズ
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