「XF27mmF2.8 R WR」のレビュー第三回 遠景解像編を公開しました。
簡易的なまとめ
細かいことを言わなければ、F2.8の絞り開放から全体的に良好な結果が得られるレンズです。1200万画素や1600万画素が主流の時代であれば、特に不満なく使えたことでしょう。
2026年現在、Xシリーズ現行モデルの半分くらいが4000万画素センサーを搭載しています。このセンサーで使用する場合、今まで見えにくかった「粗」が目立つようになります。「4000万画素を活かせるレンズ」とは言いにくい。少なくとも、フレーム全域でまで良好な結果を得るにはかなり絞る必要があります。
画質の安定感で言えば、最新設計の「XF23mmF2.8 R WR」がより良好。X-E5などと組み合わせるのなら、XF23mmF2.8がおススメです。
If you don’t get too nitpicky, this lens delivers generally good results even at its maximum aperture of f/2.8. Back when 12-megapixel and 16-megapixel sensors were the norm, you likely would have been able to use it without any particular complaints.
As of 2026, about half of the current X Series models are equipped with 40-megapixel sensors. When using this lens with such sensors, “grain” that was previously hard to see becomes more noticeable. It’s hard to call this a “lens that takes full advantage of 40-megapixel sensors.” At the very least, you’ll need to stop down the aperture significantly to achieve good results across the entire frame.
In terms of consistent image quality, the newly designed “XF23mmF2.8 R WR” performs better. If you’re pairing it with a camera like the X-E5, I recommend the XF23mmF2.8.
*当ブログのレビューは冒頭に断りが無い限り、自費購入となっています。
XF27mmF2.8 R WRのレビュー一覧
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.3 遠景解像編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.2 解像チャート編
- XF27mmF2.8 R WR レンズレビューVol.1 外観・操作・AF編
遠景解像力
テスト環境

- 撮影日:2026.7.10 晴れ 微風
- カメラ:FUJIFILM X-E5
- 三脚:SIRUI AM324
- 雲台:アルカスイスZ1+
- 露出:ISO 160
- RAW:Adobe Camera RAW 現像
- シャープネスオフ
- ノイズリダクションオフ
- レンズ補正オフ
中央
チャートテストと同じく、絞り開放から良好な解像性能を発揮。軸上色収差の影響が残存していますが、F4.0まで絞ると解消します。絞りによる大きな変化は無く、4000万画素に「なんとか」耐えうる性能のように見えます。

周辺
中央と比べるとF2.8の細部がややソフト。絞りにより徐々に改善しますが、ピークの結果が得られるのはF8付近と遅め。これは像面湾曲が影響しているので、ピント位置によってはF2.8から良好の場合あり。

四隅
周辺よりも像面湾曲の影響は抑えられているように見えますが、絞りによる改善は遅め。ベストを尽くす場合は、やはりF8くらいまで絞りたいところ。

像面湾曲
像面湾曲とは?
像面湾曲とは、本来は平らなはずのピント面が、レンズの特性によって曲面になってしまう収差。
理想的なレンズでは、平らな被写体を撮影した際に画面全体へ同じようにピントが合う。しかし、像面湾曲があると、中央にピントを合わせたときに周辺がぼやけたり、逆に周辺へピントを合わせると中央がぼやけたり。
例えば、壁や新聞、建物の正面など平面的な被写体を撮影すると、中央はシャープなのに四隅だけ甘く見えることがあります。この場合、レンズの解像性能が低いのではなく、ピント面が湾曲していることが原因の可能性あり。また、像面湾曲には内側へ曲がるものと外側へ曲がるものがあり、レンズによって傾向が異なる。
像面湾曲は画面の隅に向かうほど影響が大きくなるため、風景や建築写真では重要な性能項目の一つ。一方、ポートレートや近接撮影では必ずしも欠点とは限らず、被写体の立体感や独特の描写に寄与することも。
なお、像面湾曲はピント位置の問題であり、色収差や歪曲収差とは異なります。また、レンズを絞ると被写界深度が深くなるため影響が目立ちにくくなる。レンズレビューで「像面湾曲が少ない」と評価される場合、画面中央から周辺まで均一なピント面を維持しやすく、風景や建築物をシャープに撮影しやすいことを意味する。

ピント面が分かりやすいように加工しています。
実写で確認
中央と隅でピントを合わせて撮影した結果をそれぞれ左右に掲載。影響は一目瞭然で、ピント位置によって結果が大きく異なります。
公式では「像面湾曲を抑えた」という表現がありますが、2013年当時の基準なのかもしれません。4000万画素のXシリーズ用としては補正不足に見えます。
まとめ

細かいことを言わなければ、F2.8の絞り開放から全体的に良好な結果が得られるレンズです。1200万画素や1600万画素が主流の時代であれば、特に不満なく使えたことでしょう。
2026年現在、Xシリーズ現行モデルの半分くらいが4000万画素センサーを搭載しています。このセンサーで使用する場合、今まで見えにくかった「粗」が目立つようになります。「4000万画素を活かせるレンズ」とは言いにくい。少なくとも、フレーム全域でまで良好な結果を得るにはかなり絞る必要があります。
画質の安定感で言えば、最新設計の「XF23mmF2.8 R WR」がより良好。X-E5などと組み合わせるのなら、XF23mmF2.8がおススメです。
とはいえ、これは画像を拡大して粗探しをした場合の結果。1枚の写真として、適切なサイズで鑑賞するぶんには何も問題ありません。F2.8から極端に画質が低下する領域は無く、快適に利用できると思います。(ただ、ピント位置によっては像面湾曲の影響が目立つ可能性あり)
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作例
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