DPReviewが「EOS R8 Mark II」のレビューを公開。バッテリーライフの短さやキットレンズ以外の選択肢が少ない点などを指摘しつつ、手振れ補正やAFジョイスティックなどの改善点は価格に見合うものとなっていると評価。
DPReview:Canon EOS R8 II review: new design, major fixes but frustrations remain
- 外観:1980年代のEOS T80などからデザイン上の着想を得た、控えめでシンプルな外観。プレス資料にはEOS 650と並べており、650との関連性は明白。低いファインダー部と小さく間隔を空けたボタンが特徴。グリップの素材も含め、外観は好印象。
- 質感:プラスチック製で軽量感がある。ラバーグリップとサムレストにより握りやすく、剛性感も十分。頑丈さを強く感じさせる造りではないが、脆弱な印象もない。
- バッテリー:LP-E17を継続採用。CIPA基準の撮影可能枚数は背面モニター使用時270枚、EVF使用時150枚。省電力モードではそれぞれ340枚、220枚となる。特にEVF使用時は予備バッテリーやUSB PD対応モバイルバッテリーの携行が望ましい。
- インターフェース:マイク・ヘッドホン端子、micro HDMI、USB-Cを搭載。USB-Cは最大10Gbpsのデータ転送に対応。UHS-II対応SDカードスロットはバッテリー室内からグリップ側面へ移設され、三脚使用時もアクセスしやすくなった。
- 携帯性:ボディは従来機よりやや大きく重くなったものの、比較的小型・軽量。重量は546g。
- グリップ:ラバーグリップとサムレストにより、手に収まりやすい。大きな手では小指が余る可能性があるが、拡張グリップは必須ではない。
- 操作性:背面にAFジョイスティックを新設し、タッチ操作や十字キーに頼らずAFポイントを移動できるようになった。上面にカスタマイズ可能な2つのダイヤルを備える一方、背面ダイヤルはない。操作部が右側に集約され、片手で扱いやすい。電源・静止画・動画の切り替えは3ポジション式スイッチに統合されたが、電源投入時に静止画から動画モードへ誤って切り替わりやすい。
- 手ぶれ補正:ボディ内手ぶれ補正を新搭載。レンズ協調時、中央最大7.5段、周辺最大7段分の補正効果。被写体が動いていない低照度環境で、よりシャープな撮影が期待できる。
- ファインダー:236万ドットのOLED EVFを搭載。倍率は0.7倍で、コンパクトさを重視したカメラとして概ね使いやすい。背面モニターを展開するとアイセンサーが無効になり、モニターが不用意に暗転するのを防ぐ。
- モニター:3型・162万ドットのバリアングル式液晶モニターを搭載。ヘッドホンやマイクのケーブルがモニターの可動を妨げる場合がある。
- メニュー:カスタマイズ可能なQメニューやM-Fnメニューを備え、ダイヤル・十字キー・タッチ操作を組み合わせて操作できる。初心者向けのレイアウトで、慣れれば細かなカスタマイズも可能。一方、静止画・動画切り替えスイッチの操作性や、一部メニューで特定の操作方法しか使えない点、メニューキーで確定操作を求められる場面などに不便さがある。
- フォーカス:AFアルゴリズムを更新し、人物・動物・乗り物認識に加え、特定人物を優先するモードに対応。AFエリアはスポットから全域まで8種類を備え、追尾や被写体認識を組み合わせて使える。実写では静止画・動画ともに素早く扱いやすく、AFは概ね効果的。ただし追尾時、選択したAFエリアより大きな枠で対象を自動選択する場合があり、花の一部などを厳密に指定したい場面では注意が必要。また、一部のSTMレンズは合焦が遅く、動作が粗い場合がある。
- 連写性能:電子シャッターで最大40コマ/秒、メカシャッターで最大6コマ/秒。連写速度自体は従来機と同じだが、バッファーが拡大し、RAWで約30%、JPEGで約58%長く連写できる。実測ではRAW+JPEG約78枚、JPEGのみ約175枚。最大0.5秒のプリ撮影に対応し、従来のRawバースト方式は廃止された。
- 解像性能:記載なし。
- 高感度ISO:記載なし。
- ダイナミックレンジ:記載なし。
- ホワイトバランス:動画向けに細かなオートホワイトバランス調整が可能。カスタムWB設定時に撮影して別メニューへ移動する必要がなくなった。
- JPEG:カラーフィルターは奇妙なほど連携がとれていない。RAW出力を別メニューでオフにしなければカラーフィルターを利用不可。
- 動画:6Kからオーバーサンプリングした全幅4K/60pに対応。10bit、Log、HDR記録も可能。スロー・クイック撮影や動画シーンモードを追加し、初心者向け機能を拡充している。ボタン操作でレンズを設定速度で最短撮影距離までデフォーカスさせる機能も搭載。AFは静止画モードと同様の被写体認識に対応し、ローリングシャッターも良好に抑えられている。
- 作例集:作例ギャラリーは53枚。
- 総評:新デザインは控えめながら非常に洗練されており、何世代にもわたり磨き上げた操作系は損なわれていない。販売価格は上昇しているが、ボディ内手ぶれ補正とAFジョイスティックの追加により価格に見合うものとなっている。バッテリーライフは懸念だが、それ以上にキットレンズ以外の選択肢が少ない点に注意が必要である。
(安価な純正レンズは存在するがAFが遅い場合がある)
DPReviewの初期レビューによると、バッテリー性能や適したレンズの選択肢について注意点があるものの、操作性の向上や連写性能の強化、手振れ補正の追加などを評価。新デザインは賛否両論ありますが、DPReviewは「控えめながら洗練」とのこと。
販売価格は高くなりましたが、キャッシュバックキャンペーンなどを組み合わせると驚く程の価格差ではないかもしれませんね。
EOS R8 Mark II について
- 発売日:2026年10月29日
- 予約開始日:2026年9月18日(金)AM10:00
- キヤノンオンラインショップ:275,000円
- B&H:1899ドル
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初心者から経験豊富な写真家までを対象とし、使いやすい撮影モードと高度な機能を両立。2,420万画素のフルサイズセンサーとDIGIC Xプロセッサーを搭載し、AIによる被写体認識・追尾に対応。電子シャッターでは最大40コマ/秒の連写とプリ連続撮影を継承しつつ、初代R8と比べて連続RAW撮影枚数は30%、JPEG撮影枚数は58%増加。
大きな変更点はボディ内手ぶれ補正搭載と外観の変更。手振れ補正は中央で最大7.5段、周辺で最大7段の補正を実現。従来のEOS R8から大きくデザインを変更し、角張ったスクエアな外観を採用。背面には新たに専用のAFジョイスティックを搭載し、高度な操作にも対応しています。
初代R8からやや大型化・重量化していますが、手振れ補正搭載のフルサイズEOSとして最軽量のモデル。依然として比較的コンパクトで軽量。別売りのEG-E2エクステンショングリップを装着すれば、大型・重量級レンズ使用時のホールド性向上が可能。
動画機能も強化され、クロップなしの4K 60p記録に対応。6Kオーバーサンプリングによる4K動画に加え、フルHDでは最大180fpsのハイフレームレート撮影が可能。さらに、カラーグレーディングに対応するCanon Log 3も搭載。
主な仕様
| イメージセンサー | タイプ:DP CMOS 有効画素:約2420万画素 |
| 処理エンジン | DIGIC X |
| 手振れ補正 | センサーシフト式 |
| ISO | 100-102400 |
| ストレージ | SD UHS-II |
| AF | 検出方式:デュアルピクセルCMOS AF 測距点:最大1053分割 測距輝度範囲:EV−7.5~21 (F1.2レンズ) |
| 被写体検出 | 対応 |
| シャッター | メカニカル:- 電子先幕:1/4000~30 秒 電子:1/16000~30 秒 (AvとPは1/8000~30 秒) |
| フラッシュ同調速度 | 1/200秒 FF 1/250秒 APS-C |
| 連続撮影速度 | 最高約6.0コマ/秒(電子先幕) 最高約40コマ/秒(電子シャッター) |
| 連続撮影枚数 | RAW:約73枚 |
| ファインダー | サイズ:0.39型 解像度:約236万ドット 倍率:約0.70倍 |
| モニター | サイズ:3.0型 解像度:約162万ドット 可動方式:バリアングル |
| 動画フレームレート | 4K 60p |
| 動画出力 | XF-HEVC S 4:2:2 10-Bit |
| USB | USB Type-C USB 10Gbps |
| マイク/ヘッドホン | マイク:3.5 mm ヘッドホン:3.5 mm |
| HDMI | micro HDMI |
| Wi-Fi | 2.4GHz / 5GHz Wi-Fi Wi-Fi 6E |
| Bluetooth | Bluetooth 5.3 |
| その他ポート類 | E3タイプ端子 |
| バッテリー | タイプ:LP-E17 撮影可能枚数: 約220枚(ファインダー撮影時) 約340枚(モニター撮影時) |
| サイズ | 約131.4(幅)×90.0(高さ)×79.7(奥行)mm |
| 重量 | 本体のみ:約499g バッテリー含:約546 g |
| 防塵防滴 | 対応 |
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