シグマ「20-60mm F2.8-4 DG|C」のレビュー第一回 外観・操作・AF編を公開しました。
簡易的なまとめ
実質F4のコンパクトな標準ズームレンズ。
このサイズで20mm F2.8と60mm F4を利用できるのは凄い。α7R Vに装着しましたが、α7C II や LUMIX S9と相性が良さそう。
AFはHLA駆動で非常に高速。外装は防塵防滴仕様でコンディションの変化に強く、20mm以外は最大撮影倍率が高めでハーフマクロも利用可能。さらにフォーカスブリージングは全体的に良く抑えられています。
小型軽量ながら機能的で、20mm F2.8も利用できる便利なレンズ。
A compact standard zoom lens with an effective maximum aperture of f/4.
It’s impressive that a lens this size offers a 20mm f/2.8 and a 60mm f/4. I mounted it on an α7R V, but it seems like it would pair well with the α7C II or the LUMIX S9.
The AF is driven by HLA and is extremely fast. The exterior is dust- and splash-resistant, making it resilient to changing conditions, and—except at 20mm—it offers a high maximum magnification, allowing for half-macro shooting. Furthermore, focus breathing is well-controlled overall.
It’s a convenient lens that’s compact and lightweight yet functional, and even offers a 20mm f/2.8 option.
20-60mm F2.8-4 DGのレビュー一覧
まえがき
- 発売日:2026年9月30日(水)
- 初値:118,800円
- 商品ページ
- データベース
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2026年9月30日発売の広角域を重視した新しい標準ズーム。
一般的な24-70mmや24-105mmより望遠側の焦点距離を短くする代わりに、20mmという広い画角を獲得。より広い範囲を一度に撮影できるのが大きな特徴。
20mmでF2.8の明るさを確保しているため、夜空の撮影にも利用可能。近接性能にも優れ、15枚13群のレンズ構成でズーム全域の高いシャープネス実現しています。
AFにはHLAを搭載し、高速かつ高精度なフォーカシングを利用可能。動画撮影を含むハイブリッド用途を想定した設計で、フォーカスブリージングも最小限に抑えられているとのこと。
広角20mmから標準域の60mmまでをカバーしながら小型・軽量にまとめたことで、旅行や風景、スナップ、ポートレートなど幅広い用途に対応。特に385gという軽量さは、携帯性を重視するユーザーにとって大きなメリットとなることでしょう。
主な仕様
| レンズマウント | E / L |
| 対応センサー | フルサイズ |
| 焦点距離 | 20-60mm |
| レンズ構成 | 13群15枚 |
| 開放絞り | F2.8-4 |
| 最小絞り | F22-32 |
| 絞り羽根 | 9枚(円形絞り) |
| 最短撮影距離 | 20-25cm |
| 最大撮影倍率 | :2.3(焦点距離35mm時) |
| フィルター径 | φ67mm |
| 手振れ補正 | - |
| テレコン | - |
| コーティング | 撥水防汚 |
| サイズ | L : φ72.2mm x 86.0mm E : φ72.2mm x 88.0mm |
| 重量 | L マウント: 385g ソニー E マウント: 375g |
| 防塵防滴 | 対応 |
| AF | HLA |
| 絞りリング | - |
| その他のコントロール | - |
| 付属品 | ポーチ レンズフード(LH706-04) フロントキャップ(LCF-67 IV) リアキャップ(LCR III) |

価格のチェック
売り出し価格は118,800円。
競合するF2.8-4ズームレンズが存在しないため、この価格が適切かどうか判断するのが難しい。少なくとも、ソニー20-70mm F4や24-50mm F2.8より安価で、パナソニック20-60mmやタムロン20-40mm F2.8よりも高価。
広角を重視した広いズーム域と、広角側のF2.8が必要な場合は価格を正当化できそうです。
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外観・操作性
箱・付属品

2025年2月、シグマは10年以上続いていたSGVシリーズ(Sigma Global Vision)のVI(ビジュアルアイデンティティ)を刷新しました。
これに伴い、箱も従来の白を基調としたデザインから一新。環境に配慮して簡素化した箱ですが、緑を少し加えたカラーリング。フォントも新しいものに置き換わっています。

箱の中の仕切りや梱包は紙素材が中心。紙素材ながら、購入体験を演出する凝った梱包となっています。

レンズ本体の他に、レンズフード、説明書、保証書が付属。ポーチが付属。
外観

箱のデザインは大幅に変わりましたが、レンズ筐体は従来通り。Contemporaryラインらしく、頑丈なプラスチック製の外装を採用。幅広いズームリングはゴム、先端のフォーカスリングはプラスチックで触感を区別している模様。
箱と同じく、レンズ名などロゴのフォントが切り替わっています。
I Seriesと異なり、意匠は必要最低限。ロゴの他には「Contemporary」を示すシルバーのバッジを備えているのみ。マウント付近には「2025」を示すエディションナンバーがプリントされています。

ズーム時に伸びる内筒は多段式ではなく、一つの鏡筒が伸びるタイプ。防塵防滴の観点から、(ゴミの侵入経路が増えてしまう)多段式より好み。
ハンズオン

フルサイズ用とは思えないほど小型軽量な標準ズームレンズです。
このサイズで「20-60mm F2.8-4」を実現しているのは凄い。ただし実質的にはF4ズームレンズです(後述)。
| サイズ | 重量 | |
| 20-60 DG | φ72.2mm x 88.0mm | 375g |
| Sony G | φ78.7×99mm | 488g |
| 20-40 VXD | φ74.4×86.5mm | 365g |
| S 20-60 | Φ77.4mm×87.2mm | 350g |

タムロンほど小型軽量ではないものの、20mmをカバーしつつ(比較的)小さく軽いレンズ。光学手振れ補正を搭載していない点を理解しておく必要があるものの、超広角をカバーする携帯性が強みのズームレンズと言えるでしょう。
ズーム時の変化
20mmから60mmにかけて、内筒が徐々に伸びます。
20mm時はコンパクトですが、60mmまで伸ばすと鏡筒の長さは倍近い。
各焦点距離における絞り開放F値の変動は以下の通り。
| 20mm | F2.8 |
| 21mm | F3.2 |
| 28mm | F3.5 |
| 37mm | F4.0 |
F2.8は20mmのみ。35mm付近で既にF4.0まで上昇。
コンパクトなF4標準ズームレンズに「20mm F2.8」が付属する感じ。
前玉・後玉

前玉には撥水防汚コートを採用しているので、水滴や軽い汚れであればメンテナンスしやすい。とは言え、傷や重めの汚れが想定される場合はプロテクトフィルターを装着しておくのがおススメ。
フィルター径は他のレンズと共有しやすい67mmを採用。

金属製マウント部は4本のネジで本体に固定。マウント部の周囲は防塵防滴用のシーリングが施されています。従来のContemporaryラインは「簡易防塵防滴構造」でしたが、本レンズは「防塵防滴構造」と記載。マウント部のみならず、可動部にシーリングが施されている模様。
最後尾のレンズはマウント付近にありますが、ズーム時は前方へ移動します。
フォーカスリング

マウント付近にプラスチック製の小さなフォーカスリングを搭載。軽めの抵抗感で滑らかに回転します。
フォーカスリングのレスポンスは回転速度に依存します。素早く回転した場合、ピント全域のストロークは約180度。ゆっくり回転した場合は約360度。広角端でも望遠端でもストロークはほぼ同じで、20-200mmと操作性がよく似ています。
ズームリング

幅広いゴム製ズームリングを搭載。20mmの広角端から60mmの望遠端まで約90度の角度で操作可能。手首をひねることで一度にズーム全域を操作することができます。
フォーカスリングと比べるとリングの操作が硬めですが、重いと表現するほどではありません。むしろ軽いほう。
スイッチ
鏡筒にスイッチ・ボタンはありません。フォーカスモードの操作などはカメラ側で実施する必要があります。
レンズフード
広角域をカバーするレンズらしく、浅めの花形フードに対応。遮光性は最低限。
装着例

α7R Vに装着。
この種の高倍率ズームレンズとしては一般的か、少し小さいくらいのサイズ感。特に筐体が細く、グリップのレンズの間の空間に余裕があります。
決して軽いと感じる組み合わせではありませんが、長時間の手持ち撮影で苦にならない程度。バランスは良好で、フロントヘビーとは感じません。
AF・MF
フォーカススピード
(参考動画は近いうちに公開予定)
HLA駆動で高速かつ静粛な動作。ステッピングモーターのレンズと比べると初速が速く、特にAF-Cモード時に電光石火の合焦速度。広い範囲で開放F値が「F6.3」の暗いレンズですが、低照度でもストレスを感じない速度で動作します。
ブリージング
ブリージングとはピント位置によって画角が変化することを指します。画角の変化が大きいと、フォーカシングで画角が広がったり狭くなったりするので気が散ったり、AFが不安定化する原因となります。出来ればフォーカシングブリージングは無い方が良い。今回はブリージングの影響を確認するために、レンズを最小絞りまで絞り、最短撮影距離・無限遠で撮影した結果が以下の通り。
全体的にピント位置による画角の変化は良く抑えられていますが、敢えて言えば20mm側で画角の変化が強め。
20mm
35mm
60mm
精度
α7R Vとの組み合わせで問題はありませんでした。
MF
前述したように、180-360度のストロークで操作可能。素早く、細かく調整できるストローク。
マクロ
以下は各焦点距離でAF-Cが動作する最短距離で撮影したもの。35mmで最も高い撮影倍率を利用可能。ハーフマクロに近い性能が得られ、28mmや50mmでも良好。24mmや60mmで最大撮影倍率が少し低下し、20mmで最も低下。
近距離でも像面湾曲の影響が少なく、快適に利用することが出来ます。
まとめ

実質F4のコンパクトな標準ズームレンズ。
このサイズで20mm F2.8と60mm F4を利用できるのは凄い。α7R Vに装着しましたが、α7C II や LUMIX S9と相性が良さそう。
AFはHLA駆動で非常に高速。外装は防塵防滴仕様でコンディションの変化に強く、20mm以外は最大撮影倍率が高めでハーフマクロも利用可能。さらにフォーカスブリージングは全体的に良く抑えられています。
小型軽量ながら機能的で、20mm F2.8も利用できる便利なレンズ。
購入早見表
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作例
関連レンズ
- FE 20-70mm F4 G
- FE 24-50mm F2.8 G
- LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
- LUMIX S 24-60mm F2.8
- 28-70mm F2.8 DG DN
- 20-200mm F3.5-6.3 DG
- 20-40mm F/2.8 Di III VXD
- AF 24-60mm F2.8
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