PetaPixelがシグマ「FP2」のレビューを公開。デザインや操作性の観点から指摘する部分があるものの、大幅に改善したAF性能やカスタマイズ性が特徴的と評価。レビュワーにとって、初めて使っていて楽しいと感じたシグマのカメラとのこと。
PetaPixel:Sigma FP2 Review: The Brick with a Heart of Gold
- 外観:直方体に近い独特なボディデザインを継承。メカニカルシャッターを搭載せず、フルサイズ24MPの部分積層型センサーを採用した。各所に1/4インチネジ穴を備え、アクセサリーを追加して用途に応じた構成にできる。
- 質感:ボタンやダイヤルはしっかりとした感触で、操作部の質感は良好。
- バッテリー:新しいバッテリーを採用し、CIPA基準で約370枚の撮影が可能。従来モデルと比べてバッテリー持続時間が大幅に改善。
- インターフェース:内蔵ストレージ70GBに加え、UHS-II SDカードスロットを搭載。外部SSDへの記録にも対応する。マイク端子とフルサイズHDMI端子を備える一方、ヘッドホン端子は非搭載。USB端子はEVFや外部SSDなどとの併用で不足しやすい。
- 携帯性:バッテリーとカード込みで約470g。小型軽量なボディだが、グリップやEVFなどのアクセサリーを追加すると、コンパクトさが損なわれる。
- グリップ:標準的なボディは角張っており、握りやすさに課題がある。別売りのグリップを装着するとホールド性は向上するものの、指がボディとの間に挟まることがあり、快適とは言い難い。
- 操作性:操作部のカスタマイズ性が高く、AF-ONボタンや絞り、露出補正などを好みに応じて設定できる。一方、上面のコマンドダイヤルは1つだけで、背面のダイヤル付き十字キーも誤操作しやすい。アクセサリーの取り付け方法も煩雑。
- 手ぶれ補正:ボディ内手ぶれ補正は非搭載。
- ファインダー:電子ビューファインダーは内蔵していない。別売りのEVF-21を装着できるが、側面に大きく張り出す形状で、携帯性や外観を損なう。
- モニター:約210万ドットの液晶モニターを搭載し、上下方向にチルトできる。ローアングルやハイアングル撮影に便利だが、晴天下では明るさがやや不足する。
- メニュー:従来のシグマ製カメラより直感的に操作できるよう改善されている。ただし、十字キーでの移動はやや遅く、コマンドダイヤルを活用した操作に慣れる必要がある。
- フォーカス:AF性能は大幅に向上。人物の瞳を正確に検出でき、鳥や動物の認識にも対応。被写体追従は静止物を含めて優秀で、自然かつ信頼性の高い動作を実現している。一方、動画撮影ではカメラに近づいたり遠ざかったりする被写体への追従に課題がある。
- 連写性能:部分積層型センサーにより、最高約20コマ/秒の連写に対応。バッファはRAWで約180枚まで連続撮影でき、ローリングシャッターの影響も抑えられている。ただし、ボディ形状はスポーツや野鳥撮影に最適とは言い難い。
- 解像性能:24MPのフルサイズセンサーを搭載。画質全般を高く評価。
- 高感度ISO:記載なし。
- ダイナミックレンジ:動画撮影時のダイナミックレンジは優秀。
- ホワイトバランス:記載なし。
- JPEG:複数のカラーモードを搭載。TEAL ORANGE、SUNSET RED、FOV CLASSIC YELLOW、WARM GLOW、モノクロなど、個性的な色調を楽しめる。コントラスト、シャドウ、ハイライト、霞などの調整に対応し、フィルター効果の強さも変更できる。
- 動画:4K 60pに対応し、クロップ時には120pでの撮影も可能。6Kオープンゲートでは最大30pに対応する。H.264、H.265に加え、ProRes RAW HQなど多彩な記録形式を備える。波形表示、水平器、シャッターアングルなどの撮影支援機能も充実している。一方、ProRes RAW HQの記録には外部SSDが必要。6Kオープンゲートでは約1時間30分の連続撮影ができたが、4K 60pでは約33分で熱による停止が発生した。動画AFも、被写体が前後に移動する状況では追従を失うことがある。
- 作例集:
- 総評:私が初めて使っていて楽しいと感じたシグマのカメラ。相変わらず奇妙なデザインや、ぎこちない部分がいくつかあるものの、カメラの中核となる画質とフォーカス性能は優れている。S9が大ヒットしたようになるかもしれないが、価格設定は高め。
- 競合製品:S1IIはハイブリッドなカメラとして最高の選択肢。EVF込みのFP2と同程度の価格。
とのこと。
SIGMA FP2
- 発売日:2026年11月11日
- 予約開始日:10月29日(木)10時
- 希望小売価格:オープンプライス
- シグマオンラインショップ:346,500円
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2019年に発表したフルサイズミラーレスカメラ「fp」の後継モデル。従来機のコンパクトな直方体デザインとモジュール式の設計思想を継承しつつ、写真と動画の両方に対応するハイブリッドカメラとして機能を強化。
約2450万画素の部分積層型フルサイズセンサーを採用。従来のfpに搭載されていたセンサーより読み出し速度が向上し、ローリングシャッター歪みの低減が期待できる。シャッターは電子式のみで、ボディ内手ぶれ補正は非搭載。AFは像面位相差AFとコントラストAFのハイブリッドタイプで、AIを活用した被写体追従に対応。
連写速度はRAW(DNG)およびJPEGで最高20コマ/秒、フル速度で最大180枚のDNGを連続記録できる。動画機能では6Kオープンゲート記録に最大60pで対応し、全幅での4K 60pやクロップ時の4K 120pも利用可能である。さらに、ProRes RAW HQやProRes RAWの内部記録に対応するなど、映像制作を意識した機能を備えている。
ボディサイズは112.8×69.9×41.8mmで、バッテリーとSDカードを含む重量は460g。背面液晶は約210万ドットの3.15型で、従来の固定式からチルト式へ変更。ローアングルやハイアングルでの撮影が容易になり、液晶を傾けると背面の放熱フィンが露出する構造。
USB-C端子を2基、フルサイズHDMI端子、タイムコード端子などを備え、用途に応じて機材を追加できる拡張性も特徴。FP2は内蔵ストレージ約70GBとUHS-II対応SDカードスロットを備え、新型バッテリーは従来機より約30%長い駆動時間を実現する。撮影可能枚数は約370枚、動画撮影時間は約130分とされる。
別売アクセサリーとして、576万ドットのOLED電子ビューファインダー「EVF-21」を用意し、最大90°のチルトに対応する。ホットシューも標準搭載せず、別売の「HU-21」を装着する方式。HU-21使用時には32bitフロート音声記録にも対応する。
アクセサリ
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| バッテリチャージャー BC-91 | |
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| LCDビューファインダー LVF-21 | |
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| 電子ビューファインダー EVF-21 | |
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