【評価･作例】強力IS搭載のニーニーレンズ『EF200mm F2L IS USM』

現行EF望遠レンズにおいて最も明るく、200mmの画角で溶けるようなボケとローライトなシーンでの高速シャッターを可能にするレンズだ。

前玉に巨大な蛍石1枚とUDレンズ2枚を贅沢に使用して諸収差を徹底的に補正。5.0段分という強力な手ぶれ補正は効果抜群。通常の200mmによるシャッター限界を1/200秒と考えると、5段分と言えば1/4秒。少し余裕を持って1/10秒や1/15秒あれば成功率も高く撮れてしまう。

F2の明るさと高性能なISがあれば撮影出来るシーンは幅広く、使い勝手の悪い長玉よりも撮影枚数をこなせるだろう。ニコンの競合クラスと比べて、手ぶれ補正の効き目は2段分ほど差がある。この差を活かしたポジショニングやロケーションをチョイス出来ればライバルに差をつける事が出来るだろう。

EFサンニッパと比べると、やや高いもののその差はハッキリと感じる事が出来る。画角が広い分応用性があり、F2の開放でボケを大きく演出出来る。

さらに、x1.4テレコンを装着すればサンニッパに近い性能で使用する事も出来るので、ニーニーとサンニッパを使い分けることが出来ると考えるとお買い得だったりする。

金属製で防塵防滴仕様のタフな鏡筒はハードなロケーションや急なコンディションの変化に強く、プロフェッショナルが担いで持ち歩くに相応しいレベルの造りをしている。最新レンズで採用されているフッ素コーティングによる前玉保護はされていないので、使用中やメンテナンスには気をつけよう。