リコーイメージング「PENTAX K-3 Mark III」と「PENTAX K-3 Mark II」の外観・スペックを見比べるページを公開しました。
「K-3 Mark III」vs「K-3 Mark II」
基本情報
K-3 IIの登場から5年以上が経過しており、PENTAX K-70やPENTAX KPを買い控えて後継モデルを待っていた人には「ようやく」と言ったところでしょうか。
価格設定は大幅に高くなり、現行のフルサイズ一眼レフ「PENTAX K-1 Mark II」よりも高価な機種となる模様。悩ましい価格設定ですが、他社を見てもシェアの低いメーカーのフラッグシップモデルが高価となるのは避けられないように感じます。その分、レンズは比較的安いので良しと出来るかどうか…。(最新レンズはやはり高価ですが)
PENTAX K-3 Mark III
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外観比較
正面

背面

上面

側面

スペック比較
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| センサー形式 | 不明 | 表面照射型 |
| 有効画素数(万画素) | 約2573万画素 | 約2435万画素 |
| 最大記録画素 | 6192x4128 | 6016×4000 |
| ローパスフィルター | ー セレクター対応 |
ー セレクター対応 |
| 手振れ補正(補正段数) | 5.5 | 4.5 |
| 除塵機能 | 超音波 | 超音波 |
| 画像処理エンジン | PRIME V アクセラレータユニット |
PRIME III |
| RAW出力形式 | 14bit PEF/DNG |
14bit PEF/DNG |
| 記録メディア | SDXC UHS-I/II | SDXC UHS-I |
| メディアスロット | 2 | 2 |
イメージセンサーは新しく2573万画素のAPS-C CMOSセンサーを採用。画素数を考慮すると、富士フイルムXシリーズで使われている2600万画素センサーと似た性能となるかもしれませんね。PENTAXお馴染みのアクセラレータユニットを搭載するのかどうかは不明。
(追記:新しいアクセラレータユニットを搭載するとスペシャルサイトで言及していました。)
プロセッサは今のところ明らかとなっていませんが、PENTAX K-1 Mark IIで「PRIME IV」を採用しているので、少なくともK-3 IIと同じということは無いはず…。タッチインターフェースも導入していることから「PRIME V」となる可能性あり。
(追記:新しい処理エンジンを搭載するとスペシャルサイトで言及していました。)
(追記2:正式発表で「PRIME V」と判明しました)
SDカードスロットは「スロット1」のみUHS-IIに対応しています。それでもバッファはRAW 32コマと伸び悩んでいるのが惜しい。バッファクリア速度に期待。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| 測光方式 | 30.7万画素RGBIrセンサー | 8.6万画素RGBセンサー |
| 測光範囲 | マルチ 中央重点 スポット ハイライト重点 |
マルチ 中央重点 スポット |
| 露出モード | オート P/Tv/Av/M Sv B X カスタム5枠 |
オート P/Tv/Av/M Sv B X カスタム3枠 |
| 常用ISO感度 | ?100?1600000 | 100?51200 |
| 拡張ISO感度 | - | |
| 露出補正 | ±5 | ±5 |
測光センサーはK-3やK-1で使用していた8.6万RGBセンサーから大幅に高解像化。ニコン「D6」や「D500」が18万画素RGBセンサーを搭載していることを考えると、良いセンサーを搭載しているのだと思います。あとは処理エンジンでのアルゴリズム次第と言ったところでしょうか。
ISO感度は驚きの1,600,000を達成。これが実用的な感度とは思えませんが、K-3 IIと比べて4段分も高いことを考えると、高感度画質に期待したいところ。ちなみにPENTAX KPと比べると1段分の改善。そう考えるとアクセラレータユニットは搭載しているかもしれませんね。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| ファインダーAF方式 | TTL位相差検出 SAFOX 13 |
TTL位相差検出 SAFOX 11 |
| ライブビューAF方式 | コントラスト | コントラスト |
| 測距点(位相差) | 101点 | 27点 |
| 測距点(コントラスト) | 不明 | 不明 |
| クロスセンサー | 25点 | 25点 |
| 測距輝度範囲 ファインダー | EV-4?18 | EV-3?18 |
| 測距輝度範囲 ライブビュー | 不明 | 不明 |
| フォーカスモード | AF-S AF-C |
AF-S AF-C AF-A |
| 測距エリアモード ファインダー |
スポット セレクト (S/通常) セレクト拡大 (S/M/L) ゾーン 101点オート |
スポット セレクト セレクト拡大 (S/M/L) ゾーン 27点オート |
| 測距エリアモード ライブビュー |
スポット セレクト (S/M/L) ゾーン オート |
スポット セレクト 追尾 オート 顔検出 |
| 顔検出 | 対応 | 対応 |
| 瞳検出 | - | - |
測光センサーと同じように、新しく「SAFOX 13」を使用しています。PENTAXの一眼レフとしては非常に珍しい「101点」の測距点を備えている模様。従来まで27点や33点だったことを考えると凄い。とは言え、クロスセンサーは従来通りの25点。どのような測距センサーを使用しているのか気になるところ。
- K-3 III
- K-3 II
ライブビューは引き続きコントラスト検出を使用し、像面位相差AFには対応していない模様。もともとニコンのライブビューよりは速いので、動体を追いかけない限りストレスは溜まらないはず。タッチ操作にも対応することから比較的使いやすくなっているのではないかなと。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| シャッター速度 | 1/8000秒?30秒 | 1/8000秒?30秒 |
| フラッシュ同調 | 1/200秒 | 1/180秒 |
| 高速連続撮影 | 最高約12コマ/秒 | 最高約8.3コマ/秒 |
| 連続撮影枚数 | RAW:32コマ | RAW:23コマ |
| プリ連写機能 | - | - |
| セルフタイマー | 2/12秒 | 2/12秒 |

なんとAPS-C一眼レフとしてはキヤノン「EOS 7D Mark II」やニコン「D500」を上回る12コマ秒連写を実現。ミラーレスが台頭する現在、この連写速度にどれほどの意味があるのか不明ですが、少なくともAPS-C一眼レフとしては最速と言えるでしょう。AF-Cで12コマ秒を発揮するのか不明ですが、従来の仕様書形式であれば12コマ秒出るはず。(更新:AF-C時は11コマ秒となります)
バッファはK-3 II比で約1.5倍。これを多いと見るか、少ないと見るかは人によって違いがあると思います。おそらくメディアカードがボトルネックとなり、12コマ秒連写でRAW32枚は少ないと感じるかも。XQDを採用するD500のような鬼バッファではありません。
(参考:X-T4 11コマ秒 非圧縮RAW 36枚・α6600 RAW 11コマ秒 44枚・D500 10コマ秒 非圧縮RAW 200コマ)
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| ファインダー方式 | プリズム | プリズム |
| 視野率 | 約100% | 約100% |
| アイポイント(mm) | 約20.5mm | 約20.5mm |
| 最大ファインダー倍率 | 約1.05× | 約0.95× |
| 視度調整範囲 | 約-4?+1m-1 | 約-2.5?+1.5m-1 |
| モニター形式 | TFTカラーLCD | TFTカラーLCD |
| モニター解像度(ドット) | 約162万ドット | 約103.7万ドット |
| モニターサイズ | 3.2型 | 3.2型 |
| 可動方式 | 固定 | 固定 |
| タッチパネル | 対応 | - |
| 備考 | アウトドアモニター 赤色画面表示 透過液晶ファインダ |

ファインダー倍率はなんと1.0倍超え。ニコン「D500」などよりも大きく、力を入れていることが分かります(実際、ペンタプリズムの開発には苦労した模様)。アイセンサーを搭載しており、ファインダーを覗くと自動的に背面液晶が消灯する仕組みとなっています。ファインダーにはおそらく透過液晶を搭載するはず。
モニタはAPS-Cモデルとしては比較的高解像な162万ドットのパネルを使用。価格設定を考慮すると210万や236万ドットでも良かったと思うのですが、少なくともK-3 IIやK-1よりも良くなっていると感じると思います。何より、タッチパネルに対応する初めてのPENTAXとなるので、インターフェースに期待大。GR IIIのタッチレスポンスが非常に良かったので、K-3 Mark IIIもかなり期待できるのではないでしょうか。

アウトドアモニタや赤色画面など、最新のPENTAXに実装している機能も利用可能です。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| 映像記録方式 | MPEG-4 AVC/H.264 | MPEG-4 AVC/H.264 |
| 記録形式 | MOV | MOV |
| 4K | ?30p | - |
| FHD | ?60p | ~60i |
| ハイスピード | - | - |
| 連続撮影制限 | 約25分 | 約25分 |
動画機能はついに4K 30pを実装。それまでがFull HD 30p(+60i)だったことを考えると飛躍的に改善する模様。他社と見比べるとパッとしないかもしれませんが、PENTAXのカスタムイメージを使って動画撮影が出来るのは面白いかもしれませんね。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| HDR撮影 | 対応 AHDR |
対応 |
| 多重露光 | 加算平均 比較明合成 |
2?2000回加算 加算平均 比較明合成 |
| インターバル撮影 | 2?2000回 | |
| 高解像撮影 | 対応 | 対応 |
| ブラケット | AE/絞り/SS | |
| その他特殊撮影 | D-RANGE設定 自動水平補正 構図微調整 |
D-RANGE設定 自動水平補正 構図微調整 |
| ボディ内RAW現像 | 対応 | 対応 |
| レンズ補正 | 周辺減光 色収差 歪曲収差 回折補正 |
周辺減光 色収差 歪曲収差 回折補正 |
| 仕上がり設定 | 13種 | 11種 |
| プロファイル調整機能 | 明瞭度 肌色補正 |
明瞭度 |
| ホワイトバランス | AWB MAWB 太陽光 日陰 蛍光灯4 白熱灯 フラッシュ CTE マニュアル 色温度 |
AWB MAWB 太陽光 日陰 蛍光灯4 白熱灯 フラッシュ CTE マニュアル 色温度 |
| デジタルフィルター | 11種 | 8種 |
カスタムイメージに「オートセレクト」「フラット」が追加されています。K-1に実装している肌色補正なども利用できる模様。フィルターは「色の置き換え」「ドラマチックアート」「粒状感モノクローム」が追加されています。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| デジタル端子 | USB 3.2 Gen1 USB-C |
USB3.0(micro B) |
| 特殊端子 | - | - |
| シンクロ端子 | あり | あり |
| HDMI端子 | D | D |
| 外部マイク端子 | 3.5mm | 3.5mm |
| ヘッドフォン端子 | 3.5mm | 3.5mm |
| リモコン端子 | 2.5mm | 2.5mm |
| ワイヤレスリモコン | O-RC1 | O-RC1 |
| WiFi | IEEE 802.11b/g/n | - |
| Bluetooth | 4.2 | - |
| NFC | - | - |
| GPS | - O-GPS1対応 |
対応 |
| 環境センサー | - | - |
| フラッシュ | 非搭載 | 非搭載 |
| 電子水準器 | 2軸 | 2軸 |
GR IIIと同じくUSB-C端子に対応、Wi-FiやBluetoothなど今どきの通信機能を備えています。その反面、K-3 IIで利用できた内蔵GPSが無くなっています。アストロトレーサー機能はO-GPS-1が必要となります。
| K-3III | K-3II | |
|---|---|---|
| バッテリー | D-LI90P | D-LI90P |
| 縦位置グリップ | D-BG8 | D-BG5 |
| USB充電 | 対応 | - |
| USB給電 | - | - |
| 撮影可能枚数ファインダー | 約800枚 | 約720枚 |
| ボディ材質 | マグネシウム合金 | マグネシウム合金 |
| ボディサイズ 幅 | 134.5 | 131.5 |
| ボディサイズ 高 | 103.5 | 102.5 |
| ボディサイズ 奥 | 73.5 | 77.5 |
| 質量(メディア・バッテリー含) | 約820g | 約785g |
| 質量(ボディのみ) | 約735g | 約700g |
| 防塵防滴 | 対応 | 対応 |
バッテリーは同じD-LI90Pを使用するものの、省電力化に成功したのか撮影可能枚数が増加しています。PENTAX一眼レフとしては初めてUSB充電に対応しているのは注目ポイント。ただし、外付け充電器が付属しなくなった点には注意が必要です。
PENTAX APS-C 最上位モデル 最新情報まとめページ
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