このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED」の情報を収集しています。
更新履歴
- 2017.10.3:Photo by Richardをレビューに追加しました。
- 2017.8.4:Backscatterによる水中写真を作例に追加しました。
データベース
レビュー
- 価格.com
レビュー/口コミ - 楽天市場レビュー
- Amazonレビュー
- Photo by Richard
作例
購入早見表
AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
ソフトケース CL-1218 | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
かぶせ式レンズキャップ LC-K102 | |||
楽天市場 | Amazon | キタムラ | Yahoo |
バヨネットフード HB-80 | |||
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レンズデータ
レンズ仕様
型式 | ニコンFマウントCPU内蔵Eタイプ、AF-Sレンズ |
---|---|
焦点距離 | 8mm-15mm |
最大口径比 | 1:3.5-4.5 |
レンズ構成 | 13群15枚(EDレンズ3枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり、フッ素コートあり) |
画角 | 180°00′-175°00′(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) 180°00′-110°00′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) |
焦点距離目盛 | 8、10、12、14、15mm(DX指標:約11mm) |
射影方式 | 等立体角射影方式 |
ズーミング | ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ | IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
撮影距離目盛 | ∞?0.16m |
最短撮影距離 | 0.16m(ズーム全域) |
最大撮影倍率 | 0.34倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞り方式 | 電磁絞りによる自動絞り |
最大絞り | ・焦点距離8mm時:f/3.5 ・焦点距離15mm時:f/4.5 |
最小絞り | ・焦点距離8mm時:f/22 ・焦点距離15mm時:f/29 |
測光方式 | 開放測光 |
フィルター枠 | レンズ後部に装備 |
マウントアダプターFT1適否 | AF駆動可 |
寸法 | 約77.5mm(最大径)×83.0mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約485g |
付属品 | ・かぶせ式レンズキャップ LC-K102 ・裏ぶた LF-4 ・バヨネットフード HB-80 ・レンズケース CL-1218 |
海外の評価
PhotographyBlog:魚眼としては最良の選択肢
- サイズはかなり大きいが、比較的軽量だ。D810と組み合わせると全体のサイズはかなり大きいが、やはり驚くほど重くない。
- オートフォーカスは高速で正確だ。
- 色収差は非常に良く補正されている。
- 周辺減光は絞り開放から目立たない。
- 8mmシャープネス…絞り開放から非常に良好だ。最良の結果を得るにはF5.6~F11まで絞ると良いだろう。四隅はF16~F22までかなり良好だ。
- 12mmシャープネス…絞り開放から非常に良好だが、最良の結果はF5.6~F11の間だ。四隅はF5.6~F16まで最も鮮明だ。
- 15mmシャープネス…絞り開放から非常に良好だが、F5.6~F11が最良だ。F16では少しソフトとなる。
他の広角ズームと比べて重くなく、レンズの造りは非常に良好だ。魚眼レンズ愛好家ならば、最良の選択肢となるものだろう。
CAMERA LABS
- オートフォーカスは40ショット中にミスショットが無いとても良好な結果だ。無限遠から大きくピント距離が移動する場合にも性能のバラつきは僅かだ。
- 無限遠から0.27mまでおよそ0.3秒と高速でハンチングのないフォーカシング。作動音はとても静かだが、動画撮影時に内部マイクを使うと作動音を僅かに拾う。
- フォーカスリングにはアソビが無く、55°の回転角を持っている。リングの幅は10mmで指一本で操作することができる。
- ズームリングは14mmの幅で60°の回転角だ。こちらも指一本で回すことが出来る。
- 大きくピント距離が移動する場合、画角が僅かに変化する。
- 軸上色収差は心配する必要は無い。
- フォーカスシフトは確認できない。
- ズームレンジ全域で絞り開放から中央はとてもシャープだ。周辺部は8mmでとても良好だが、ズームインするとややソフトとなる。フレーム端の画像はとても目立つ非点収差に悩まされている。
- 8mmの場合、F8まで絞るとフレーム隅までかなり改善されるが、回折によって中央がややソフトとなる。
- 11mmの場合、中央は絞り開放からとても良好だが、周辺部はF5.6で安定する。しかし、フレームの隅まで安定させるにはF11まで絞る必要がある。
- 無限遠の8mmはフレーム全体でとても良好な性能だ。何も文句を言う事が無い。
- 無限遠の11mmは競合レンズよりも良好な解像力だ。F5.6まで絞ると周辺減光が改善し、フレーム隅のシャープネスが向上する。
- 無限遠の15mmは競合レンズよりも明らかに優れている。
ePHOTOzine:一石二鳥の優れた性能を持つレンズ
- このレンズは最も一般的な等面積投影方式が採用されている。
- 15mmではレンズフードを使用だが、それよりも短い焦点距離ではレンズフードを外さなければならない。普段フードを使わないときはレンズキャップと一体化させることが出来る。
- 出目金レンズのため前玉にはフィルターを装着できない。しかし、マウント側にゼラチンフィルター用のスロットが備わっている。
- 8mmの中央解像力はF3.5~F16まで優れている。F22では非常に良好だ。四隅は中央と似た性能だが、実際にはF5.6~F8まで卓越した性能を発揮している。
- 10mmの中央解像力はF3.8?F16まで素晴らしい性能、F22で非常に良好だ。四隅はF3.8~F8まで非常に良好、F11まで絞ると素晴らしい性能を発揮し、F16~F22まではとても良好だ。
- 12mmの中央解像力はF4.2~F16まで素晴らしい性能を発揮し、F22で非常に良好だ。四隅はF4.2で良好、F5.6?F8で非常に良好、F11で素晴らし性能を発揮し、F16?F22で非常に良好な性能だ。
- 15mmの中央解像力はF4.5~F16まで素晴らしい性能、F22で非常に良好だ。四隅はF4.5で良好、F5.6~F8で非常に良好、F11で素晴らしい性能、F16で非常に良好、F22のみわずかにソフトだ。
- 色収差は全体的に良好な補正だ。中央ではゼロに近く、四隅でも半ピクセル以下を維持している。これ以上のデジタル補正はほとんど必要ない。
- フレア耐性は優れている。最も厳しい状況では問題が発生する可能性があるものの、基本的にはレンズフードなしでも楽しく使うことが出来るだろう。コントラストの低下は実質皆無だ。
このレンズは優れた性能を持ち異なる種類の魚眼レンズを一つにまとめることが出来る。非常に汎用性の高いシステムとなるだろう。オススメできるレンズだ
長所:優れたシャープネス・良好な色収差の補正・優れたフレア耐性・エルゴノミクスに基づいた設計・防塵防滴・一石二鳥
短所:専門的なレンズであるため万人向けではない
Lenstip
- 同じような焦点距離を持つキヤノン「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」とはサイズや重量がとても似ている。
- レンズマウントは金属製だ。後玉は焦点距離により前後に移動し、8mm時はマウントと同じレベルにあり、15mm時は内部へ2cmほど移動する。レンズ内部はマットな黒塗りだが隙間から緑色の電子回路が見える。つまり完全には密閉されていない。
- 製造国はタイだ。
- 12mm幅のフォーカスリングは適切に潤滑され滑らかに動作し、正確なフォーカシングが可能だ。ピント距離全域の回転角は約90度だ。
- 23mm幅のズームリングは8mm、10mm、12mm、14mm、15mmの焦点距離表示がある。ズームレンジ全域で動作は均質だ。
- 解像度:
・中央:最も良好なポイントは8mmの絞り開放からF5.6までだ。75-76lpmmの優れた結果を得ることが出来る。中間域の焦点距離は僅かに悪いが、F5.6で74lpmmに達する。15mmが最も悪いが絞ると67lpmmとなり依然として非常に良好だ。中央のパフォーマンスに弱点は存在しない。
・隅:8mmにけるパフォーマンスはただただ凄いとしか言いようがない。絞り開放かあ50lpmmと良像にとても近い結果を得ることが出来、絞ると60lpmmまで向上する。しかし、12?15mmは絞り開放は比較して明らかに悪い。絞り開放はなんとか使える水準となり、絞ると50lpmmとなるがこれは良像の基準値ギリギリだ。
・キヤノンの競合レンズとはテストしたカメラのセンサーが違うためハッキリとは言えないが、ニコンは中央と隅の画質に差が無い傾向を示している。 - 軸上色収差に関して目立った問題は無い。絞り開放でも僅かに色づく程度だ。
- 倍率色収差は8mmで0.15%近い高いレベルを示している。望遠側へいくほど収差量は小さくなる。このカテゴリはキヤノンよりも少し良好だ。
- 球面収差に関する影響は極僅かだ。
- 歪曲収差は魚眼レンズのため言及はしない。8mmで-45%の樽型だ。
- コマ収差はほぼ問題とはならない。コマ収差による点光源の変形はキヤノンよりも小さいように見える。
- 魚眼レンズの非点収差測定は難しくいつも誤差が発生する。今回の測定ではキヤノンの3.5%よりも顕著に高い9.9%となった。
- 特殊レンズの周辺減光測定は難しいが絞り開放で約1.5EVと思われる。
- 魚眼レンズのような広い視野を持つレンズにとって逆光耐性は重要だ。このレンズはとても良好な結果を示しており、ゴーストはほとんど無い。
- Nikon D3xとの組み合わせでオートフォーカスはノイズレスで高速だ。ピント距離全域を約0.6秒で移動する。D500と組み合わせることで0.4秒まで短縮する。精度は正確だ。
長所:FX,DX共用のユニバーサル魚眼レンズ・頑丈な鏡筒、高画質な中央フレーム、良好な画質のフレーム隅、僅かな軸上色収差、球面収差に大きな問題がない、良好なコマ収差補正、穏やかな非点収差、良好な逆光耐性、静かで高速正確なオートフォーカス
短所:8mmで倍率色収差が高すぎる
このレンズはとても個性的で良好な光学性能だ。倍率色収差のみ注意が必要だが、頑丈なレンズの造りで間違いなくおススメできる。
競合レンズ
AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E EDの強み
広角レンズでは重要となってくる逆光耐性についてナノクリスタルコートを採用して補強しています。保護フィルターを装着できない出目金レンズですが、フッ素コーティングによる撥水・撥油性の高い前玉ですのでメンテナンス性に優れています。
この2点はニコンFマウントに装着できる魚眼レンズとしてはとても貴重な性能と言えるでしょう。さらに防塵防滴による耐候性も考慮すると唯一無二の存在。10万円超えの魚眼レンズに抵抗がなければとてもオススメできる一品です。
Ai AF Fisheye-Nikkor 16mm f/2.8D
焦点距離 | 16mm |
---|---|
最大口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 5群8枚 |
画角 | 180°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) 107°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) |
撮影距離情報 | カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
撮影距離目盛 | ∞?0.25m、1ft(併記) |
最短撮影距離 | 0.25m |
最大撮影倍率 | 0.09倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
絞り方式 | 自動絞り |
最大絞り | f/2.8 |
最小絞り | f/22 |
測光方式 | 開放測光 |
フィルター枠 | L37C、O56、A2、B2(後部バヨネット交換式) |
マウント | ニコンFマウント |
マウントアダプターFT1適否 | MF |
寸法 | 約63mm(最大径)×57mm(長さ:バヨネット基準面からレンズ先端まで)、全長約68mm |
質量 | 約290g |
Good
- 小型・軽量
- 魚眼の割には逆光に強い
- 後部バヨネットフィルター搭載
- 昆虫写真家も使ってる
Bad
- D型のためカメラボディを選ぶ
- 古いレンズにしては高価
後部バヨネットフィルターという独自のリアフィルターを搭載できるFX対応の貴重な魚眼レンズですね。昆虫写真家の海野氏もこの魚眼レンズを使っているとブログで述べています。
8mm F3.5 EX DG CIRCULAR FISHEYE
レンズ構成枚数 | 6群11枚 |
---|---|
画角 | 180° |
絞り羽根枚数 | 6枚 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 13.5cm |
最大撮影倍率 | 1:4.6 |
フィルターサイズ | リア(ゼラチン) |
最大径×長さ | ?73.5mm×68.6mm |
質量 | 400g |
魚眼レンズのラインナップが凄まじいシグマのフルサイズ対応円周魚眼レンズです。単焦点レンズらしく、比較的小型・軽量ですので携帯性に優れている点は良いポイント。とは言え円周魚眼オンリーというニッチな世界のレンズです。比較して円周も対角魚眼も使えるズームレンズの利便性は計り知れません。
デジカメwatchにて面白い使い方が紹介されています。
15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE
レンズ構成 | 6群7枚 |
画角 | 180° |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
最小絞り | F22 |
最短撮影距離 | 15cm |
最大倍率 | 1:3.8 |
フィルター径 | リア(ゼラチン) |
最大径 × 全長 | Ø73.5mm×65mm |
質量 | 370g |
シグマが提案するもう一つの魚眼単焦点。8mmが円周魚眼であるのに対して、こちらは明るい対角魚眼レンズ。ニコン純正の魚眼単よりも画角が広いので、パースペクティブや歪曲を楽しみたいのであればこちらがベスト。一方で新しいニコンの魚眼ズームがカバーする焦点距離ですのでサイズと明るさに妥協できるのであれば、魚眼ズームを選択した方が良さそうですね。
更新履歴
- 2017.8.1:DPREVIEWの作例を新たに追加しました。
- 2017.7.22:フォトヨドバシを作例に追加しました。
- 2017.7.13:作例にPHOTOHITO・Flickrを追加しました。
- 2017.7.6:CAMERA LABSを参考サイトに追加しました。一部抄訳しましたが、まだレビューの執筆中と言った感じですね。
- 2017.6.30:KASYAPAの作例を追加しました。
- 2017.6.29:デジカメwatchレビューを追加しました。
- 2017.6.23:作例にPhotographyBlogを追加しました。
- 2017.6.22:作例にePHOTOzineを追加しました。
- 2017.6.14:作例にDPREVIEWを追加しました。拡大で確認すると色収差が良好に補正されているのが分かります。お値段もお手頃でなかなか良さそうなレンズです。
- 2017.5.31:画像リークが国内の情報サイトにて発信されています。どうやらナノクリスタルコートは採用されているみたいですね。
(更新)公式発表がありました。購入債はすでにJANコードに修正済み、キタムラではすでに金額を確認できます。ニコンのレンズとしては珍しく防塵防滴を強調しているレンズのようです。 - 2017.5.30:そろそろ登場しそうな気配となってきたのでページを作成しました。このレンズに関する情報などはこのページに集約してゆきます。
サイト案内情報
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