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バーゲンプライス 超望遠 AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR 交換レンズデータベース

このページでは一眼カメラ用交換レンズ「AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR」の情報を収集しています。

更新履歴

  • 2018-10-31:Lenstipがレビューを掲載しました。
  • 2017.4.18:レビューにマップカメラタイムスを追加
  • 2017.2.20:レンズ特徴を追加
  • 2016.8.1:全体的にページを改定

データベース

レンズの特徴

解像力 フレーム全域で均質
望遠端での画質低下が少ない
解像力のピーク 中央 F8?F16
周辺 F11
軸上色収差 非常に良好
倍率色収差 望遠端の四隅でやや目立つ
その他良好
非点収差 ごく僅か
歪曲 全域で僅かな糸巻き型
周辺減光 400-500mmで目立つ
1段絞って半減
2段絞ってほぼ解消
備考 インナーフォーカス
SWM
手ぶれ補正4.5段
ズームリングの回転角が大きい

総評

解像力
表現力
機能性
携帯性
コスパ
総合評価

超望遠ズームレンズらしい重量とサイズ感は否めないものの、価格は純正らしからぬリーズナブルな設定。これがニコン純正とは恐れ入った。コーティングやズームレンジなど色々と不便さはあるものの、テレ端でF5.6であるため×1.4のテレコンを装着してもF8AFが利用可能。特にF8対応測距点の増えたD5やD500では利便性の高いレンズとなるに違いない。ズームリングの回転角が大きく、競合の社外製レンズと比べて耐候性のシーリングが無い点に注意。

おススメ度
85%

FXのみならず、DX機にもおススメのナイスなレンズ。

購入早見表

AF-S NIKKOR 200-500mm f/5.6E ED VR
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レンズキャップ95mm LC-95
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バヨネットフード HB-71
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レンズケース CL-1434
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フィルター購入早見表
プロテクト C-PL ND ソフト
X-CAP

レンズデータ

レンズ構成図

pic_03200-500

MTFチャート

200mm

200mm

500mm

500mm

レンズ仕様

型式 ニコンFマウントCPU内蔵Eタイプ、AF-Sレンズ
焦点距離 200mm-500mm
最大口径比 1:5.6
レンズ構成 12群19枚(EDレンズ3枚)
画角 12°20′-5°00′(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
8°00′-3°10′(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ)
焦点距離目盛 200、300、400、500mm
撮影距離情報 カメラへの撮影距離情報を出力可能
ズーミング ズームリングによる回転式
ピント合わせ IF(ニコン内焦)方式、
超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能
手ブレ補正 ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式
手ブレ補正効果:4.5段※(CIPA規格準拠)
VRモード:NORMAL/SPORT
三脚使用時ブレ補正:有り
撮影距離目盛 ∞?2.2m
最短撮影距離 2.2m(ズーム全域)
最大撮影倍率 0.22倍
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
絞り方式 電磁絞りによる自動絞り
最大絞り f/5.6
最小絞り f/32
測光方式 開放測光
フォーカス制限切り換えスイッチ FULL(∞?2.2m)と∞?6mの二段切り換え
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) 95mm(P=1.0mm)
マウントアダプターFT1適否 AF駆動可
寸法 約108mm(最大径)×267.5mm
(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)
質量 約2300g(三脚座を含む)
約2090g(三脚座なし)

競合レンズ

紹介:純正超望遠がこの価格

外装・機能性

外装

高品質な素材で構成されおり、三脚座を含めて2300gと超望遠の一般的な重量だがとてもコンパクト。そのため、長時間の手持ち撮影でも簡単に保持する事が出来る。手ぶれ補正の効き目が強いのも一役買っている。

携行性が良いので、ガンガン使える遠征用としても便利。ズーミングで鏡筒が伸びるものの、ガタつきは感じられない。ロック機構がある上に固めのフォーカスリングなので、自重で伸びることもない。

ズームリングの回転量が多く動く、広角端から望遠端にストロークさせる際にクイックな操作が出来ないのはややマイナス。

注意点は広角端が200mmと長いので、シーンによっては近すぎる場合も多い。特にDX フォーマット機で使う際は長さを考えてレンズをチョイスする必要がありそうだ。

機能性

VR IIは従来の手ぶれ補正と比べて、カメラの電源を入れた直後からファインダー像が安定するので、ブレを抑えた撮影が可能。

そして、4.5段分の効き目を持つ手ぶれ補正は「SPORTモード」を搭載。「止まる」「動く」を激しく繰り返す、スポーツ等の被写体を追従するときにファインダー像のブレを抑えて安定させることが出来る。露光前センタリングを行わないので、高速連続撮影時のファインダー像の安定にも寄与。

上位の高級レンズと比べると差は感じられるものの、十分に実用範囲にある。ただし、激しく不規則な動きをするスポーツなどではやや不満があるかもしれない。AFの精度はとても良好。

電磁絞り Eタイプ

最新レンズで実装されている電磁絞りが採用された「Eタイプ」のレンズ。

従来のボディから機械的な駆動を行うのではなく、電気信号でレンズ内の電磁絞り機構を制御する。この為、高精度な絞り制御が可能となり高速連続撮影時における露出の安定性が向上している。

テレコンバージョンレンズに対応

F8対応のカメラなら、AF-S TELECONVERTER TC-14 IIIを装着する事で700mmに焦点距離を拡大できる上に、AFが可能。

描写

解像力

ズームレンジ全域で安定した描写性能を誇っている。望遠端は広角端に比べると描写が甘くなるものの、絞り開放からフレーム全域で良好な解像力を発揮。

光学倍率を控えめにしている恩恵か描写性能は良好で、周辺部が気になる中間域でも絞ることでシャープさが立ち上がる。

描写のピーク

F8~F16の間で解像力が高まり、どのレンジでもF11まで絞る事で中央・周辺部ともにピークを迎える。

色収差

色収差を効果的に抑えるEDレンズを3枚採用しているので、解像力と同じくズームレンジ全域でフレーム全体が均一な性能を発揮。望遠端の絞り開放からしっかり使っていける性能を持っている。

とても良く抑えられているので、問題にすることはあまり無いだろう。

歪曲

全体的に糸巻き型の歪曲がみられるものの、その度合いは小さいものなので多くの被写体で問題無く撮影できる。

逆光耐性

上位レンズと違いナノクリスタルコートは採用されていないものの、レンズフレアの無い鮮明な描写を楽しめる。逆光耐性は良好でフレアやゴーストに悩まされる事も少ない。

総評

調べて頂くとわかると思うが、純正のニッコールレンズで焦点距離が500mm以上のレンズはかなり高い。と言うのも明るいレンズだったり、光学倍率高かったりと高くなる理由がある。このレンズは200-500mmの焦点距離をF5.6通しのF値を維持しながら実売価格が20万円を切る価格で発売を開始した稀なレンズだ。キヤノン純正では500mmを備えている10万円台のレンズは存在しない事を考えると、選択肢があるニコンは羨ましい。

上位レンズと比べると、ナノクリスタルコートやスーパーEDとレンズは無く、化粧もチープで「廉価版」と言えばそう言えてしまう。しかし、写りはそこまで 酷 いものではなく寧ろ良いと言う意見も。レビューを見ていても「価格なり」と言うネガティブなオススメ方ではなく、十分に満足しているユーザーが多い。

競合レンズと比べて

シグマ150-600タムロン150-600に比べると、そりゃあまだお高いが「純正」という安心感と「ニッコールレンズがいいのじゃあ!」って信念を貫くにはそう高く無いお値段だと思う。AF制度や手ぶれ補正の信頼度はやはり高い。

やや古いレンズだがシグマの50-500mmは標準域から500mmまでと、幅広いズームレンジをカバーしている。絞ると50-500mmもしっかり解像するが、同条件の場合は200-500mmの方が描写のバランスは良い。また、テレ端がやや暗い。

海外の評価

ePHOTOzine

  • やや重いが小型に作られているので、手持ち撮影でも長時間可能だ。
  • ズーム・フォーカスリング共に滑らかな動きをする。ズームリングに関してはロックスイッチが搭載されている。但し、広角端での固定のみとして機能する。
  • 最短撮影距離は2.2mとなっており、この手レンズとしては寄れる方だ。インナーフォーカスを採用しているので、鏡筒は伸びない。ズームでは鏡筒が伸びるものの、バランスは悪くない。
  • 逆光耐性は良好でコントラスト低下は少なく、フレアもよく抑えられている。
  • ズーム全域でのスウィートスポットはF8からF16。
  • 開放付近ではやや解像力が低下するも、とても良好な性能を維持している。
  • ボケは滑らかで美しい。玉ボケも9枚羽根による円形絞りで綺麗である。
  • 80-400mmの価格と比べると非常にリーズナブル。
  • コンパクトで手持ち撮影も可能な上に、光学性能も良好。

Imaging Resources

  • このレンズは決して小さいレンズでは無いが、焦点距離を考えると扱いやすいレンズだ。
  • 鏡筒が伸びるタイプのレンズだが、D800eとの組み合わせではバランスが取れていた(500mmに伸ばした時)
  • 他のレンズと違って、フォーカスリングがカメラ手前に配置されている。使い勝手は良好であり、これは良い判断だ。
  • 200mmから500mmまでをズームするのに180°の回転が必要とされるのでクイックな操作がし辛い。より短い回転角でズーム出来ると良かった。
  • フォーカスリングはよく回るが、やや操作が軽すぎる。
  • 三脚座は着脱可能でよくデザインされている。強度は200-500mmを支えるだけの強度を持っている。
  • レンズフードは大きく、その役割を十分に果たしている。搬送時はフードを逆さ付けする事が出来る。
  • ズームリングを200mmで固定する事が出来、搬送時にレンズが伸びない。
  • AFは全ての焦点距離において高速で作動する。さらに正確で信頼出来るパフォーマンスを発揮する。
  • 動きの速い被写体を撮影するには必ずしも理想的なF値では無いが、200-400mmF4は本レンズより大きく、重く、より高価である。変動F値の80-400mmでも本レンズより高価である。
  • 開放F値がF5.6であると言う事は、最新の一眼レフカメラではあまり考慮する問題では無い。高感度性能が良い為だ。
  • テレコンバージョンレンズを使用する場合、あまりAFは早くない。F8でAFを使うためにはx1.4で可能だが、それ以上のコンバージョンレンズの場合はマニュアルフォーカスの必要性がある。大部分の野生生物の撮影には使えない。
  • テレコンバージョンレンズを使わない時のAF性能はとても良好だ。70-200mmF2.8G VRIIと比較した場合、70-200mmの方がやや良好だ。200-500mmは大きく劣っている訳ではない。
  • フォーカス速度は500mmでやや落ちるが、フォーカスリミッターを使ってフォーカス範囲を狭めることが出来る。
  • 手ぶれ補正モード『スポーツ』を搭載した手ぶれ補正は非常に効果的だ。特に望遠端で手振れが発生してしまうと思われるシャッタースピードでもシャープなイメージで捕捉する事が出来た。この補正効果はF5.6というやや暗いレンズの問題を補うものとなる。
  • 開放F値で撮影する場合に、端の画質がやや低下するものの野生生物を撮影する時にこれはあまり問題にならない。
  • ナノクリスタルコートは不採用だが、私が使った限りではフレアは発生しなかった。
  • このレンズはとても楽しいレンズだが、ローライトなシーンでテレコンバージョンレンズを使うには暗いレンズである事が仇となる。しかし、収納性が高く、手堅い性能のこのレンズはとても良い選択肢だ。
  • 新しい望遠ズームレンズを探しているニコンカメラマンに、このレンズを強くオススメ出来る。

Lenstip

  • 同カテゴリのレンズでは最も重く大きい。しかし、光学設計は複雑ではないのが興味深い。
  • 後玉はマウントから1.5cmほど奥へ潜り込み、固定されている。
  • 製造国は中国だ。
  • 29mm幅のフォーカスリングは回転角180度である。滑らかな動作がわずかにアソビがある。
  • 200mmでズームリングをロックすることが出来るものの、必要性は感じないほどクリープ現象は無い。
  • ズームリングは99mm幅で滑らか、適切に潤滑されている。
  • 手振れ補正は3.8-4.0EVと公称値通りだ。とても良好で賞賛に値するパフォーマンスである。
  • 解像度
    ・中央:広角?中間域のパフォーマンスはとても似ている。絞り開放では36-37lpmmに達するとても良好なレベルで、絞ると40lpmmを大きく上回る。望遠端は伸びやむが、パフォーマンスが低い訳では無い。これはAF-S 80-400mmやSP150-600mmと誤差の範囲で同程度の結果である。
    ・DX四隅:望遠側以外はとても似たパフォーマンスだ。重要なことは欠点が無いという事実だ。F5.6でも30lpmmを僅かに上回る良像である。
    ・FX四隅:200?350mmの結果は似ている。絞り開放から完全に実用的な画質であり、絞ると35lpmm以上となる。500mmはやや問題があり、良像に達するためにはF11まで絞る必要がある。ただし、他の超望遠ズームでも同じ傾向を示している。
    ・この項目での評価は肯定的だ。弱点は望遠端の四隅のみだが、これはこのレンズだけの問題ではない。
  • 軸上色収差は完璧な補正ではなく、最悪の場合で中程度の収差が発生する。
  • 倍率色収差は200mmで0.03%未満と非常に低い数値だ。このパフォーマンスは中間域でも維持されているが、絞ると僅かに増加する。500mmは0.05?0.08%と中程度に近い数値だ。
  • 球面収差で特に大きな問題は無い。
  • 歪曲収差はDXで最大0.50%、FXで最大1.27%の糸巻き型だ。
  • コマ収差はうまく補正されている。どの焦点距離、絞り値でも問題とはならない。
  • 非点収差は3.5%と非常に良好な数値である。
  • ボケに関して何も批判すべきことは無い。
  • 周辺減光はDXで何の問題も無い。FXでも200mmでは全く問題無く、300mmで僅かに増加、400mmで気が付くレベルだが対処しやすい、500mmでも大きな問題とはならない。
  • 逆光耐性は明らかに問題がある。フレームに太陽があると多くのポジションでフレアが発生する。
  • オートフォーカスはD500に装着してもピント距離全域を移動するのに1秒ほどかかる。フォーカスリミッターを使用することで半分まで短縮可能だ。

長所:優れた中央画質・良好なDX画質・程よいFX四隅の画質・僅かな倍率色収差・穏やかな歪曲収差・完璧なコマ収差補正・無視できる非点収差・僅かな周辺減光・素晴らしいボケ・静かで正確なAF・とても効果的な手振れ補正

短所:逆光耐性

150-600mm系レンズと似た水準であり、シグマ150-600mm Sportsのみ少し優れている(sかしこれはさらに大きく重く高価なレンズだ)。

テストした200-500mm F5.6Eはとても優れたレンズであり、「エディターズチョイス」と評価したいところだ。ただし、細かな欠点(遅いAF、軸上色収差、僅かな球面収差、FX隅の解像性能)を考慮するとそこまでには届かない。

エディターズチョイスでは無いが全面的におススメできるレンズには違いない。

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