- 2017.11.24:参考サイトにOpticalLimits(旧Photozone)を追加しました。
- 2017.11.7:全体的にページを更新しました。
- 2016.10.09:参考リンクにdpreviewによるレンズレビューを追加
Index
データベース
レンズの特徴
中央解像力 | 絞ると非常に良好 ピーク F2.8-F8 |
周辺解像力 | 絞ると良好 ピーク F5.6-F11 |
軸上色収差 | ?目立つ F2.5でほぼ解消 |
倍率色収差 | 良好 |
球面収差 | 問題無し | コマ収差 | 非常に目立つ |
非点収差 | 良好 | 歪曲 | やや大きい樽型 |
周辺減光 | 非常に目立つ F4で解消 |
逆光耐性 | 比較的強い |
AF | 爆速では無い | 手ぶれ補正 | ー |
ボケ傾向 | 前ボケ…滑らか、後ボケ…前景よりはエッジが残る、 玉ボケ…滑らか | ||
備考 | プラスチック外装・MF回転角…約90° |
レビュー
購入早見表
楽天市場 | Amazon | カメラのキタムラ | Yahoo | |
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED | 新品・中古情報 |
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ソフトケース CL-1015 | 新品・中古情報 |
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レンズキャップ72mm LC-72(スプリング式) | 新品・中古情報 |
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バヨネットフード HB-76 | 新品・中古情報 |
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フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
型式 | ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ |
---|---|
焦点距離 | 24mm |
最大口径比 | 1:1.8 |
レンズ構成 | 9群12枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚、ナノクリスタルコートあり) |
画角 | 84°(35mm判一眼レフカメラ、FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) 61°(DXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) |
撮影距離情報 | カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
ピント合わせ | RF(リアフォーカス)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
撮影距離目盛 | ∞?0.23m |
最短撮影距離 | 0.23m |
最大撮影倍率 | 0.20倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞り方式 | 自動絞り |
最大絞り | f/1.8 |
最小絞り | f/16 |
測光方式 | 開放測光 |
アタッチメントサイズ(フィルターサイズ) | 72mm(P=0.75mm) |
マウントアダプターFT1適否 | AF駆動可 |
寸法 | 約77.5mm(最大径)×83.0mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 | 約355g |
紹介:使いやすい超広角の1.8Gシリーズ
描写
解像力
絞り開放(f/1.8)では全体的に柔らかくふわっとした描写で、解像力を求めるにはやや甘い。ピント面にシャープさを求めるには力不足な感じを受けるだろう。
しかし、それは絞るほどに劇的な変化を見せていく。
特にf/2.8からシャープさが研ぎ澄まされ、f/11をピークとして抜群の解像力を発揮する。その解像力はフレーム全体で安定したものであり、サードパーティ製を含めた競合レンズと見比べてもかなり良好なものだ。
FX機の中でも高画素機にあたるD810で使用した場合にも細部までしっかりと解像するので、その性能は現行のモデルのみならず将来出てくるモデルにも対応できる実力を持っている。
反面、ピークがf/11と遅いので、シャッタースピードや感度の調整が必要なケースが多いのは注意しよう。
色収差
全体的によく補正されている。しかし、画角が広いので必然的にハイコントラストな部分がフレームに入ると周辺部で僅かに目視できるかもしれない。絞り込むと周辺部では色収差が落ち着く反面、中央でやや発生する傾向がある。
カラーフリンジはマゼンダとグリーンの色づきを見ることがあるものの、f/5.6まで絞ることでスッキリ解消。
歪曲・周辺減光
樽型の歪曲で広角レンズとしてはよく抑えられているのでは?というもの。ただし、直線的な被写体を入れると歪みを確認できてしまうので、必要であればデジタル処理を施そう。
絞り開放では光量落ちが確認出来るものの、1段絞ればほぼ問題無いレベル。
逆光耐性
フレアやゴーストに対して良く補正されているので、大きく目立つ事が少ない。さらに、1.8Gシリーズの標準や中望遠単焦点では採用されていないナノクリスタルコートが採用されている。
外観・機能性
携帯性
高品質なプラスチックを採用している本レンズは広角の大口径単焦点ながら355gの軽量さが魅力的。2414Gと比べるとその軽さが1.8Gの特徴といって良いくらい。
フードは花形のバヨネット装着式で、広角らしい幅の広いフードで収納する際に引っかかりが多い。
フォーカシングはリアフォーカス式のため、ピント移動によるレンズ全長の変化はない点もグッド。
機能性
AF/MF
広角レンズであることと、超音波モーターを採用していることから、オートフォーカスは高速で静音性は高い。爆速というにはやや物足りものの、近距離の動体を撮影しない限り問題になることは無いくらいのもの。
M/Aモードが選択できるので、接写で絞り開放を使う時には重宝する。中景や遠景では被写界深度が深くなるのでマニュアルでのピント合わせは難しい。出来る事ならライブビューでしっかりと調整したいところだ。
手ぶれ補正は非搭載
残念ながら手ぶれ補正は搭載されていない。描写の傾向から、ローライトでもしっかりとしたシャープネスを発揮するには絞りこむ必要がある。必然的にシャッタースピードを落とす必要が出てくるので三脚をしっかりと使いたいところ。
フィルター枠
出目金レンズでは無いので72mmのフィルターを装着する事ができる。枠はフォーカシングで回転しないので、偏光フィルターもつかいやすい。
防塵防滴
ニコンは防塵防滴を強く謳っていないが、耐候性を向上させるシールがマウント周辺部に施されている。10万円台のレンズから多くみられる耐候性シールだが、7万円前後の本レンズに採用されているのは珍しい。
総評
ニコンFXフォーマット用の最新F1.8G単焦点レンズ群の一つ。
20mm・24mm・28mm・35mm・50mm・85mm(リンク先は個別の特設ページ)
他社に比べるとお高めだがどれも評価の高く魅力的。手の届かない価格でも無い絶妙なラインのシリーズ。広角単焦点は光源が入る事を考慮してかナノクリスタルコートが採用されている。(20?28mmの3本)
特にこのレンズは2013年に運用が開始された収差計測装置『OPTIA』の後、2015年に発売が開始された最新設計のモデル。
その性能は飛び抜けて高く、同クラス・格上クラスのレンズと比較しても解像度の良好さを見せつけてくれる。レンズの前後に配置された非球面レンズで諸収差の 補正も良好な上に、ナノクリスタルコートの採用で逆光耐性も上々。さらにRF方式を採用して近接撮影時の描写性能の低下も改善されている。0.23mまで寄ることが出来るので、最大撮影倍率は0.2倍と被写体を浮き上がらせる手法も使うことが出来る。
価格も手ごろで、使いやすい画角なので広角単焦点の入門レンズとしておススメ出来る一品。
競合レンズ
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
上記のように書いてしまうと、兄貴分であるこのレンズ「2414G」が霞んで見えてしまうかもしれない。しかし、同様に評価の高い描写性能で1段・2段絞るとサジタルコマフレアを解消出来る点から夜景・星空撮影と相性が1.8Gよりも良い。また、F1.4の明るさでしか表現出来ない立体感や表現は必ず存在するので、一概にF1.8Gを推すことは出来ない。
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
本レンズと同じく評価の高い1.8Gシリーズの単焦点レンズ。ナノクリスタルコートや描写傾向などは同じなので、自身の使う画角で28mmか24mmを選ぶと良いかもしれない。絞ったときの立ち上がりはこちらの方が僅かに早い。
レビューサイトによってはフォーカスシフトなどの問題があるそうだが、そこまで大きくクローズアップされている問題でもなさそうだ。
SIGMA 24mm F1.4 DG HSM|Art
シグマからサードパーティ製として発売されているf/1.4の大口径レンズ。解像力は本レンズと伯仲でさらにレンズが明るいので、よりボケを大きく求めるのであれば良い選択肢。
しかし、防塵防滴ではなかったり価格が「2418G」と比べてやや高かったりするので要検討。特に明るさにこだわりが無ければ純正の「2418G」が良いだろう。
海外の評価
OpticalLimits
- 外装は他のF1.8シリーズと同じく、金属マウントと高品質なプラスチックで構成されている。そのためサイズにしてはとても軽いと感じるものだ。
- 大きなゴム製のフォーカスリングは良く減衰されており、滑らかに動作する。ただし、回転角はとても小さい。さらに回転方向を切り替える際に僅かな(数ミリ)あそびがある。
- インナーフォーカス式なのでレンズ鏡筒は伸びないし回転しない。
- オートフォーカスはとても高速だ。
- 歪曲は1.5%程度の樽型である。これは典型的な大きさの歪曲で建築物ではとても目立つ可能性がある。
- 広角の大口径レンズは絞り開放で周辺減光が目立つのは一般的だ。このレンズも例外では無く、F1.8では驚くほど隅が暗くなる。
- 絞り開放から中央解像は優れている。端や隅についても非常に見事でフレーム全域で非常に良好な解像力を備えている。
- このレンズは絞ることで僅かなフォーカスシフトが発生するが無視できる程度だ。
- 色収差は良好に補正されている。
- 非球面レンズを用いる広角レンズは一般的にボケが騒がしくなるものだが、このレンズはとても満足のいく結果だ。ピント面前後のボケはどちらも驚くほど滑らかだ。玉ボケは滑らかだが縁に色づきがある。ボケの色づきは見られ、F4以降はほぼ解消される。
このレンズは絞り開放からフレーム全体で驚異的な解像性能を発揮する。さらに色収差は良好に補正され歪曲は中程度だ。加えて広角レンズとしてはボケ質が驚くほど高次元にまとまっている。
このレンズに欠点が無いわけではない。絞り開放で周辺減光が非常に目立ち、絞っても四隅は半段ほど暗いままである。
ビルドクオリティは他のF1.8シリーズと同程度であり、高級品としての印象は無いが軽量で頑丈だ。さらにオートフォーカスはとても静かで高速だ。
このように優れた性能と現在の小売価格を考慮すると良好なパフォーマンスだ。シグマがより明るい「24mm F1.4 DG HSM」を発売しているが大きくて重い。自分の用途に合わせて選択しよう。
光学品質…4?4.5・メカ的品質…4・コスパ…4
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