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- 2018-03-23:Dustin Abbottをレビューに追加しました。
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AF50mm F1.4 FE | |||
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フィルター購入早見表
プロテクト | C-PL | ND | ソフト |
X-CAP |
レンズデータ
レンズ仕様
焦点距離 | 50mm |
---|---|
明るさ | F1.4 - F16 |
フォーマットサイズ | 35mmフルサイズ |
画角 | フルサイズ:47°(対角) APS-C:31.4°(対角) |
最短撮影距離 | 0.45m |
最大撮影倍率 | 0.15倍 |
レンズ構成 | 8群9枚 |
フィルターサイズ | 67mm |
大きさ | 97.7×Φ73.5mm |
重量 | 585g |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズフード | 付属 |
JANコード | ソニーE : 8809298880187 |
海外の評価
OpticalLimits
開放の周辺部が甘い
- サムヤンが最初にリリースしたソニーEマウント用AFレンズのうちの一つだ。僅か500ドルでソニーFE50mm F1.4 ZAの1/3である。
- ビルドクオリティはとても優れている。本体は防塵防滴仕様でこそないが、フォーカスリングを含めて金属製だ。
- フォーカスリングは滑らかに動作する。
- AFは爆速では無いがとても高速だ。そしてほぼ無音で動作する。
- 歪曲収差はRAWでとても小さな樽型歪曲だ。自動補正を有効にすると解消する。
- 大口径らしく周辺減光は問題となる。F1.4で2EVと非常に大きく、F2まで絞っても目に付く。しかし、自動補正されるので心配することは無い。
- AF35mm F1.4が素晴らしい解像性能を持つので期待していたが、このレンズはそうならなかった。中央はF1.4からとても良好だが、四隅に向かって劇的に低下する。F2まで絞ると中央は大きく改善するが、依然として四隅はソフトだ。F2.8でもあまり改善せず、F4まで絞ることで大きく改善する。F5.6まで絞ると非常にシャープとなる。
- 像面湾曲は小さく、テストした個体の偏心は良好だ。
- 倍率色収差は小さく平均で1ピクセル未満だ。ただし、四隅の端では大きく増加する。
- 玉ボケは僅かに非球面レンズの影響を受けるがほとんど目立たない。綺麗な玉ボケだが軸上色収差による色ずれが見られる。口径食による影響は明らかで絞ると改善するがF2ではあまり心地よい描写では無い。
- 後ボケは騒がしいが前ボケは比較的滑らかである。
- 軸上色収差は目立ちやすく、F4まで絞っても目に付く。
AF50mm F1.4 FEには少々がっかりだ。小さいレンズでは無く、サムヤンが精力的に設計したレンズであることは明らかだが、パフォーマンスは高解像センサーでは不十分である。全体的に見て、このクラスのレンズの基準に達しているとは思えない。
もちろんFE50mm F1.4 ZAとの価格差を考慮すると検討する余地は残されているかもしれないが、もう少し予算を積み立てレンズサイズを許容できるのであればシグマ50mm F1.4 DG HSMを、F1.8でも良いのならFE55mm F1.8 ZAを選択すると良いだろう。
Dustin Abbott:美しいボケだが解像性能やAFシステムがネック
このレンズは評価することが難しい。美しいデザインと造り、そして合理的なサイズと重量に加えて素晴らしい値付けだ。
しかし、オートフォーカスはソニーの精巧なシステムと比べて少し原始的である。動画撮影にはおススメ出来ないが、静止画ならうまく動作するだろう。
画質はソニーやツアイスの選択肢と比べて解像性能やコントラストが遥かに劣っている。F4まで絞ると競争力が出てくるだけだ。しかし、ピクセルピーパー(等倍鑑賞好きの隠語)でなければこのレンズの描写に価値を見いだせるかもしれない。
長所
- 魅力的なデザインと素晴らしいビルドクオリティ
- 良好なサイズ・重量
- 美しいボケ描写
- 個性的な描写
- 比較的優れた価格設定
短所
- 絞り開放で低コントラスト
- 競合他社よりも低解像
- フレアが発生しやすい
- 色収差が部分的に発生する
- ノイジーで正確性に欠けるオートフォーカス
Lenstip:大幅な価格改定が必要
- このレンズはミラーレス一眼用に開発されているが、光学設計が複雑でAマウント用の50mm F1.4よりも明らかに重くて大きい。
- 製造国は韓国だ。
- 30mm幅のフォーカスリングはバイワイヤ方式で動作する。動作は回転する速度に依存している。素早く回転させると約180°でピント距離全域を移動可能だ。遅く回転させると360°に達するかもしれない。
- 中央解像力は”見事な性能”とは言い難い。絞り開放では30lpmmを辛うじて上回る数値であり”良像”と言えるものでは無い。実用的な画質を求めるとF1.8まで絞る必要があるだろう。F5.6まで絞ると解像力のピークである58.4lpmmに達するが、格別のパフォーマンスという訳では無い。複雑なレンズ構成を考慮するとこの分野では競合レンズに劣っている。
- APS-Cフレームとフルフレームの端における画質はほぼ同等だ。全体的に悪くない。F1.4~F2.0における絞り値では常用できる画質とは言い難いが、F2.2まで絞るとまとまな画質に達している。これはMFのサムヤン50mmと比較して良好だが、ツアイスのOtusやMilvus、そしてシグマのArtと比べて劣っている。
- 軸上色収差の問題は目立っている。一眼レフ用の同社製MF50mmでも重大な問題が無かっただけに、ミラーレス用の本レンズでこのような結果となるのは驚きだ。
- 幸いにも倍率色収差は補正は良好だ。
- 球面収差の影響が出ている。
- 歪曲収差の補正は非常に良好だ。ソフトウェアに頼る必要もないだろう。
- コマ収差はとても目立ち、F2.8まで絞っても完璧には改善しない。
- 非点収差は9.9%だ。画質に悪影響を及ぼすことは間違いない。
- 周辺減光はフルフレームの絞り開放で-1.97EVだ。これはシグマArtよりも劣るがMilvusよりはとても良好な結果である。
- 逆光耐性はコントラストの低下が多く、不満に思う点が多い。
- オートフォーカス中は低ノイズが発生する。ニコンやペンタックスのリードスクリュー式と比べてソフトな音だ。フォーカス速度は良光の環境下でもピント距離全域の移動に1?1.3秒ほどかかる。正確さは問題ないが遅すぎる。
- フォーカスシフトは絞ることで僅かに無限遠方向へ移動する。
長所 | 短所 |
|
|
このレンズは古い50mm F1.4と比べて性能が良い訳でもなく、安い訳でも無い。
これまでは高価なFEレンズしか無かったので一つの選択肢となっただろうが、純正レンズでより安価な「FE 50mm F1.8」が登場した。このため、本レンズはもう少し価格を下げなければ魅力を感じないだろう。
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