EF-Mレンズは24MPセンサーに耐えられるのか?
22mmとボディだけ買って安いAPS-Cコンデジの様に使おうと思っていたサブカメラのEOSM3も、残す所55-200mmレンズを残すのみとなってしまった。こんなはずじゃなかったのにね!システム一式が小さなバックに入っちゃうもんだからついつい…。6月に購入して以来、K-3のサブカメラとしてチルト液晶・外付けチルトEVFを多用してきたが気になる点が一点あるんだ。
同じ24MPながら、K-3ほど解像しない点
そりゃアンタ、ローパスフィルターに安レンズ使ってりゃそうなるでしょ。と言う意見もごもっとも。一眼カメラを初めたカメラがK-3なもんだからローパスフィルターレス上等の単焦点レンズで使っていりゃあEF-Mレンズに感動を覚えるはずも無く…
しかし、ちょっと気になる…もとい、このシステムを持ち続けるか迷うほどの解像度の違いを感じてしまった。だがそのまま一式を売り払っては愚の骨頂。とりあえずボディが原因なのか、レンズが原因なのかを考えていきたい。
ボディが原因かどうかを考える為に「EOS M3は高級レンズを使うに値するボディか?」も検証してみた。手持ちに高級EFレンズは無いので、色々とKマウントの高級単焦点(FA31mm、★300mm、★55mmなど)で試し撮りをした。今回この部分は端折る。機会を改めて記事にしていこう。
結果を先に申し上げると「多分、レンズとボディ設定の問題」と言う結論に落ち着いた。
ピント面さえしっかり合わせれば、カリっと描写した写真を吐き出してくれる。そこで、改めてEF-Mレンズを装着して試写してみる。特に最近手に入れたEF-M11-22mmF4~5.6IS STMを使用した。
このままでもブログで掲載するサイズなら全く問題なし。しかし、ちょっとトリミングしようと拡大すると…。
こんな感じで稲が潰れちゃっている。PENTAX K-3にSIGMAの10-20mmで使っていた時よりも大分解像感が落ちる。
周辺部もこんな感じ。絞りの問題かねえとF値を色々弄ってみるものの改善せず、ボディ側でシャープネスを効かせてみたりしなかったりと試してみたものの効果は薄い。
RAW現像で調整が必要
デジタルレンズオプティマイザを使ってみる
細かい点を気にしなければJPEGの吐き出しデータで満足できるものの、やっぱりパソコンで見ることが多いのでついつい拡大しちゃうのだよね。
カリカリ解像感を求めるならば、やはりRAW現像はするべきとDPP4を起動。普段はLightroomでK-3の現像をしているので、DPP4の「デジタルレンズオプティマイザ」なる今まで見たこともない補正効果を発見。
これはカメラの光学上で発生する諸収差やノイズなど、レンズやボディのデータを元にして最適化を施す理想的な補正効果らしい。
なるほど、レンズからセンサーまでの光学系を一貫して設計しているCanonだからこそ出来る補正効果だ。ソニーセンサーを使用していたりレンズ設計を外注しているメーカーでは難しい。
ならばこの補正を使わない手は無いよね!とさっそく補正。DPP4にレンズデータをCanonサーバーからダウンロードしないといけないのでネット環境は必須。
リサイズしているのでこのままではサッパリ分からないと思う。という訳で等倍画像を切り抜いてみると…
奥の稲が潰れずに耐えている。デジタルレンズオプティマイザ以外の補正効果やコントラストなどは弄っていない。風景撮るならRAWで撮ってデジタルレンズオプティマイザ必須と考えて良いのじゃないかなと感じる補正効果だ。
これをボディに内蔵しなさいな、これを
とツッコミたくなる所だけども、パソコンでも処理に数秒掛かるのでカメラ内では難しい処理なのかもね。
補正を効かせた後にシャープネスやコントラストの調整も行うことができる。風景や動物なら取り敢えず使っとけと思う機能だけども、ポートレートにはどうなんだろう。おそらく潰れてた肌のシミがクッキリ出てきちゃうことも…。
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参考画像
リサイズを抑えた3000*2000程度の画像。サイズは1枚2MB程度。EF-M22mmで撮影したもの。11-22mmよりはDLOの補正効果が高い様な気がする。気のせいだけどね!