迷わずD500か?そのお金でフルサイズか?
- 2017.4.4:一部文章を修正しました。
- 2016.3.11:XQDカード購入早見表ページ作成
- 2016.1.30:D500購入先追加『Yahooショッピング』『三星カメラ』
- 2016.1.28:公式『D500』ページ更新!ISO51,200の作例も!
- 2016.1.27:EOS 7D MarkIIとの比較ページを作成
- 2016.1.18:D500とD810のみの比較ページを作成
- 2016.1.9:D500の最新情報や関連リンクやキット・アクセサリは個別ページを作成
そもそも論として、高速連写機の『D3』と『D300』が兄弟関係だったように、『D5』と『D500』も似たようなコンセプトのカメラだったりする。つまり、現行のD4s以外の一眼カメラは若干毛並みの違うカメラ(D400があれば良かったのだけどね)になってしまう。
現在D500を検討している人を分けてみると
- ニコンの高速連射機が欲しいがD4s・D5は高すぎるor重い
- FX機を持っているが連写が足りないor重い
- D7xxxモデルやD5xxxモデルからのステップアップ
に分けることが出来る。そこで今回は現行モデル『D810』『D750』『D7200』『D5500』を交えて比較していこう。
スペック比較
? | D500 | D7200 | D5500 | D810 | D750 |
ローパスフィルター | 無 | ?無 | 無 | 無 | ?有 |
有効画素 (画素ピッチ指数) |
2088万画素 (0.17) |
?2416万画素 (0.15) |
2416万画素 (0.15) |
3635万画素 (0.23) |
?2432万画素 (0.34) |
処理エンジン | EXPEED 5 | EXPEED 4 |
EXPEED 4 | EXPEED 4 | EXPEED 4 |
RAW画質モード | 12・14bit ロスレス圧縮・圧縮・非圧縮 |
12・14bit ロスレス圧縮・圧縮 |
12・14bit 圧縮 |
12・14bit ロスレス圧縮・圧縮・非圧縮 |
?12・14bit ロスレス圧縮・圧縮 |
ISO感度 | 100-51200 拡張Hi5 1,640,000 拡張Lo 50 |
100-25600 拡張 102,400 |
100-25600 | 64-12800 拡張 32-51,200 |
100-12800 拡張 51,200 |
AF | 153点 (クロス99点 F8対応15点) |
51点 (クロス15点 F8対応1点) |
39点 (クロス9点) |
51点 (クロス15点 F8対応11点) |
51点 (クロス15点 F8対応11点) |
検出輝度 | -4-20 | ?-3-19 | -1-19 | -2-19 | ?-3-19 |
速写 | 秒間10コマ | 秒間6コマ | 秒間5コマ | 秒間5コマ | ?秒間6.5コマ |
連続撮影 | 200コマ (ロスレスRAW) |
18コマ (ロスレスRAW) |
14コマ (圧縮RAW) |
28コマ (ロスレスRAW) |
15コマ (ロスレスRAW) |
測光 | 18万ピクセルRGB マルチパターン測光III |
?2016分割RGB マルチパターン測光II |
?2016分割RGB マルチパターン測光II |
9.1万ピクセルRGB マルチパターン測光III |
9.1万ピクセルRGB マルチパターン測光III |
モニタ | 3.2型 236万ドット チルト液晶パネル タッチパネル採用 |
?3.2型 123万ドット 固定式 |
3.2型 104万ドット チルト液晶パネル タッチパネル |
3.2型 122.9万ドット 固定式 |
?3.2型 122.9万ドット チルト液晶 |
ファインダー | 視野率100% 1.0倍(換算0.66倍) |
視野率100% 0.94倍(換算0.62倍) |
視野率95% 0.82倍(換算0.54倍) |
視野率100% (0.70倍) |
?視野率100% (0.70倍) |
シャッター | 30-1/8000秒 (Mup時電子先幕可能) |
30-1/8000秒 | 30-1/4000秒 | 30-1/8000秒 (Mup時電子先幕可能) |
30-1/4000秒 |
動画 | 4K UHD 30fps | ?FHD 60fps | FHD 60fps | FHD 60fps | ?FHD 60fps |
メディア | XQD+SD | デュアルSD | SD | CF+SD | ?デュアルSD |
フラッシュ同調 | 1/250秒 | 1/250秒 | 1/200秒 | 1/250秒 | 1/200秒 |
WiFi | 対応 | 対応 | 対応 | オプション対応 | 対応 |
Bluetooth | 対応 | ?非対応 | 非対応 | 非対応 | ?非対応 |
ボディ | カーボン+マグネシウム モノコック構造 防塵防滴 |
?マグネシウムボディ 防塵防滴 |
カーボン モノコック構造 |
マグネシウムボディ 防塵防滴 |
?カーボン+マグネシウム モノコック構造 防塵防滴 |
バッテリー | EN-EL15 (ボディ・グリップ) EN-EL18 (グリップ) |
EN-EL15 | EN-EL14a | MB-D12 | EN-EL15 |
サイズ | 147*115*81mm | 135.5*106.5*76mm | 124*97*70mm | 146*123*81.5mm | ?140.5*113*78mm |
連続撮影 | 1240枚 | ?1110枚 | 820枚 | 1200枚 | 1230枚 |
重量 | 860g | 765g | 470g | 980g | ?840g |
価格 2016.1.7現在 |
¥233,270 |
¥111,000 |
¥74,500 |
¥290,000 |
¥186,800 |
備考 | フリッカー低減 動画電子手ぶれ補正 電子先幕シャッター 2点拡大表示 10ピンターミナル |
? | ? | 10ピンターミナル | ? |
発売 | 2016年3月予定 | ? | ? | ? | ? |
有効画素・処理エンジン等
D500の諸性能は圧倒的。とは言え、有効画素数は現行のDXフォーマット機の中でも一番少ない。動体やポートレートなら良いかもしれないが、風景撮影で2000万画素は足りないと感じる場面もあると思う。
FXフォーマット機、特にD750・D610の画素ピッチの広さと比べると半分程度だ。実際、画像処理エンジンでどこまで画素ピッチの差を埋められるのか分からないが、『高感度を使ったノイズの少ないワンショット』だけで見るとFXフォーマット機の方がD500より使い易く安い機種がある。ローライトなシチュエーションでシャッター速度を稼ぐ必要がある動体撮影の場合も同様で、高感度耐性がモノを言う。
但し、画像処理エンジンが新型に置き換わっている点と画素数が少ない点から高感度耐性が上がっているものとかんがえられるので、どこまで画素ピッチの広いFX機に近づけるか。D500は『ISO100-51200』と、FX機の拡張感度までが常用感度になっている。そこまで使い物になるかは別として、2段分も差が付いている。さらに拡張感度ではISO1,640,000(D5ではなんと3,280,000)と想像出来ない値になっている。
また、天気が良い日に撮影する機会が多く、ISO感度を低く設定できる風景やスナップが多いのであれば『D7200』や『D5500』でも良いだろう。
2016.1.28追記:ISO51,200の作例が公式WebSiteで公開されている。背景にざらつきを感じるものの、全体像を見る分には全然イケる。
AF・露出
D500はD5譲りの化け物センサーが強力。動体メインでと言っているのであれば、D500(若しくはD5)買っておけば安心出来る。測距点の多さに加えて、中央がEV-4対応で他も-3対応と暗所AF性能もバッチリ。さらに秒間10コマの高速連写と強力なバッファは他モデルをぶっちぎった性能。
測光は最新の18万RGBセンサーに加えてFXフォーマット機で使われているマルチパターン測光IIIのを採用。
シャッターはD810と同様にミラーアップ時の電子先幕シャッターに対応している。D810ではシャッターボタンを2回押さないと撮影出来ない(一回目でミラーアップ、二回めで撮影)ブレは抑えられるが面倒くさい仕様だった、D500ではどうなっているだろうか。
ファインダー・モニタ
ついにフラッグシップ機でタッチパネル液晶が採用された。現行機種でタッチパネルが採用されているのは『D5』『D500』『D5500』のみ。特に他社製品を含めた一眼レフカメラを見てもタッチパネルが上級機に採用されているのはD5とD500のみ。
さらに、D750の様なチルト機構を採用しているので様々なアングルでの撮影に向いている。D5500のバリアングル+タッチパネルほど便利では無いものの、光軸をずらさずにアングルが変更出来る点を考えると今までに無い上級機モデルだ。
また、APS-Cサイズの一眼レフカメラでは最大クラスとなる倍率1.0(35mm判換算で0.66倍)の大型ファインダーを搭載。D810やD5で採用されている丸窓で、アイピースシャッターも搭載している。
対応メディアはXQDとSDのデュアルスロット
SanDisk・SONY・NIKONによって発表された、高速の書き込みが可能なメモリーカード。D4よりハイエンド機に採用されており、キヤノンが採用しているCFast並の書き込みが出来る。XQDは将来的には大容量化が見込める設計になっているらしい。
お値段もCFastと同程度で、SDカードと比べると割高。D500を検討している方は一度XQDの価格も確認しておこう。もちろんXQDを読み込むリーダーも必要になってくる。レキサー製がちょっとお安め。
その点ではD7200やD750はデュアルSDカードスロットになっているので、懐には優しい。
サイズ・重量
D500はサイズで言えばD810並で、マグネシウム合金に加えてカーボン素材の採用で多少軽くなっているもののD750ほどの重量がある。D750軽いな。ちなみにD5500はD810の重量の半分ほどしか無い。
価格
ハイエンドFX『D5』・高画素FX『D810』に次いでのボディ価格。D750の初売り価格よりも高かったりするので、値下がりしたとしても現在のD750よりチョイ高を維持するのかなと思われる。D500の価格を見た後にD7200やD750の価格を見たら、『安い、買おう』とぽんとお金を出してしまいそうになる。
加えて言えば、D500を活かすためには相応の望遠レンズや周辺機器、前述したXQDカードなどの準備が必要だ。既に機材をお持ちの方であれば問題なく乗り換える事が出来ると思うが、そうで無い方は一度周辺機器を含めた必要資金の計算をした方が良いだろう。こちらに関連アクセサリページを公開した。
追記:)別ページにXQDカードの購入早見表を作成した。レキサーのXQDがかなり安くなっているのでご一考を。
まとめ
スポーツ・野鳥は迷わずD500
測距点のカバーの広さやローライトなシーンでのAFの安定性等はぶっちぎりのAF性能。加えて、ロスレスRAWでの連続撮影枚数や連写性能は撮り逃しを出来るだけ少なく出来る。三脚を立てて使用する際には使いやすいチルト液晶パネルも搭載している。「コントラストAFなんて使わないよ」と思う方もいるが、撮影後に画像を確認する時もチルト液晶やタッチパネルがあった方が便利。
Bluetoothを使ってスマホと連携、GPSデータをカメラ内の画像データにEXIF情報として記録出来る点も良いポイント。野鳥や鉄道写真を撮影した絶好のロケーションの位置情報を見返すことができるので、次回撮影する時に有効。
また、タッチパネル機が少ないニコンユーザーの方はそもそもタッチパネルを使った事が無い方も多いはず。風景やマクロ撮影の時には『タッチAF』が非常に便利。いちいちスティックやカーソルボタンでフォーカスを合わせる事なく、指先一つで指定出来る。
その諸性能から重くなりがちなボディもカーボンとマグネシウム合金を併せて使うことで重量増を防いでいる。
D7200は?
一番の悩みどころはD7200を買ったユーザー、買おうと思っている方だと思う。ニコンのAPS-Cでの最上位機種のポジションから他社で言う『EOS 70D』『PENTAX K-3』などの中級機的なポジションになった。
動体をメインで撮影していた方で、今のD7200の性能に不満があれば買い替えだろう。現状の動体追従性能で満足しているのであれば、有効画素数の多いD7200の方がキマった時には高精細な描写をしてくれる。
普段は旅行や風景メインでたまに子供の運動会って方も、D500はオーバースペックな感じ。もちろん軍資金に余裕があればD500を勧めるが、D500を買う資金があればD7200と10万円程度のレンズが一本買えてしまう。限られた資金の中で趣味を通すのであればD7200で良いと思う。
D750は?
FX機より高額なDX機が登場した事で、どちらを買おうか悩まれる方も多いはず。もちろん、同じレンズを使用した時に得られるボケ量(被写体を同じ大きさで撮る場合)はFX機の方が断然大きい。画角を揃えた場合にも同じ事を言うことが出来る。
連写やAF性能では劣るものの、ビシっと決まればDX機には出来ない表現が出来る。もちろん静物メインなら断然こちらだ。
また、D500より軽かったりするのがこのモデル。実はD610よりも10g軽いのですよ。Dfに次いでニコンFX機で軽い。タッチパネルでは無いものの、チルト液晶も搭載しているので三脚を立てての撮影時も便利。
キット一覧
D500
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