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安くてオススメなレンズ付きミラーレス一眼カメラはどれだ?GM1S・E-PL6・EOS M2

細かいことは抜きにして、安くて良いミラーレス一眼は?

ミラーレス一眼カメラは、まだまだ発展途上の技術が多いカメラ。その分、リニューアルの頻度が一眼レフに比べると高く、旧モデルはあっと言う間に値下がりする。

そして、底値になったミラーレス一眼カメラはなんとレンズ込で高級コンパクトデジタルカメラよりも安かったりするのだ。概ねセンサーサイズはコンパクトデジタルカメラよりも大きいセンサーを搭載しているので、コンデジに比べると夜景に強い(高感度耐性)かったりボケを大きく出来たりする。

そんな高級コンパクトデジタルカメラの市場を食いかねない、格安ミラーレス一眼を数モデルご紹介してみよう。

今回紹介するのはパナソニック「LUMIX DMC-GM1S」、オリンパス「PEN Lite E-PL6」キヤノン「EOS M2」だ。どれも最新機種ではないが、コンデジからのステップアップには丁度良い画質やサイズのカメラ。そしてどれもキットレンズが付いて3万円ちょいとかなりお買い得だと思う。

スペック比較

あまり専門用語を使わずに行こうと思うが、「このくらいは把握して買った方が後悔しないよ?」と言う点だけピックアップしていこう。

基本データ

DMC-GM1S
レンズキット
PEN E-PL6
EZレンズキット
EOS M2
レンズキット
センサー マイクロフォーサーズ マイクロフォーサーズ APS-C
有効画素 1600万 1600万 1800万
価格
Amazon
\33,000
\33,800
\33,000
付属レンズ 12-32mm OIS 14-42mm EZ 18-55mm IS STM
撮影倍率 35mm判換算
0.26倍
35mm判換算
0.46倍
35mm判換算
0.40倍
レンズ特徴 沈胴式
ステッピングモーター
70g
沈胴式
MSC機構
93g
ステッピングモーター
フルタイムマニュアル
210g
手振れ補正 レンズに搭載 ボディ側に搭載 レンズに搭載

 

センサーサイズ

普及型のコンパクトデジタルカメラは1/2.3型のイメージセンサーが多い。マイクロフォーサーズとは4/3型イメージセンサーなので、比較するとかなり大きい。また、高級コンパクトデジタルカメラでよくある1型センサーよりも大きいタイプ。パナソニックとオリンパスはレンズの規格がマイクロフォーサーズで統一されているので、どちらのレンズを購入しても使用出来る。

APS-CサイズのEOS M2はマイクロフォーサーズよりも大きいイメージセンサーだ。じゃあセンサーサイズが大きいと何が良いのか?は後述する「有効画素数」で。半面、センサーサイズが大きい事によるデメリットは「レンズ」にて後述しよう。

有効画素数

簡単に言えば、「多ければ多いほど、細かい部分まで写すことができる」。但し、細かい所を写そうとする分、センサー上の素子が細かくなる。細かくなると、一つ一つの素子が受け取る光の量が少なくなるので暗所に弱くなる

その点で言うと、フルサイズ一眼レフカメラの様に暗いシーンでも綺麗に撮る事ができるかと言うとそうでもない(普及型のコンデジよりはもちろん綺麗に撮る事が出来る)。この3モデルで言えば、イメージセンサーが大きく画素数を欲張っていないEOS M2がより多く光情報を受け取ることが出来るカメラと言える。

価格

ちょっとの違いこそあれ、どれも3万円ちょいで購入する事が出来る。家電量販店に行って頂くとお分かりになると思うが、高級コンパクトデジタルカメラは3万円以上はアタリマエ。4万~6万円するカメラなんてのも多い。

それを考えると、かなりお買い得だと思う。

各カメラ付属レンズについて

普及型・高級コンパクトデジタルカメラに比べるとセンサーサイズが大きいので、レンズもそれ相応に大きくなるのは否めない。若しくはサイズをコンパクトに維持して、ズーム倍率を落す(遠くまでズームできない)かのどちらかを選ぶしかない。今回は3モデルともコンデジよりはズーム倍率の低いレンズがセットになっているので、コンデジ並み若しくはそれ以上の遠くを写そうと思うと別途レンズが必要になる点は気をつけておこう。

DMC-GM1S付属の12-32mm OIS

3モデル中では最軽量。と言ってもオリンパスのレンズとの差は20gしか無い。角砂糖一個二個の違いが分かるかと言うと、私は分からない。

35mm判換算で広角側が24mmとなる。14-45mm EZで28mm、18-55mmで28mmとなるので、3モデルの中では一番ワイドに写真を撮る事が出来る。

但し、望遠側のズームが若干短いので遠くを写す際には幾分不利になる。画質は14-42mmEZよりは性能が良いと言う評価が多い。
参考:デジカメinfo

コンパクトで軽量、画質もサイズを考えると良好。泣き所は最大撮影倍率が小さい事(小さい物を大きく写すことができない)

PEN Lite E-PL6付属の14-42mm EZ

3モデル中では最薄(収納時)。と言ってもパナソニックのレンズと比べると3mmの違いなので、そこまで大きい差ではない。重量はこちらの方が20g重い。

オリンパスは手振れ補正をボディ側に格納しているのでレンズには手振れ補正を搭載しない分、軽量に仕上がってる。が、パナソニックのレンズよりも重いのはMSC機構(後述)によるものか、高級感ある仕上がりにしている為なのか。

薄型にした為か、画質はパナソニックのレンズよりも劣るみたいだ。と言っても細かい点を挙げた際の差なので、正直なところ五十歩百歩な話でもある。それよりも薄型レンズである点のメリットの方が大きいだろう。3モデルの中では一番デザインが好み。

また、最大撮影倍率は3モデル中では一番大きい。

EOS M2付属の18-55mm IS STM

センサーサイズがAPS-Cなので、それ相応に大きくなっている。重量は上の2社に比べると倍以上。その分、画質も良好で強力な手振れ補正やフルタイムマニュアル(いつでもマニュアルフォーカスが可能)が出来たりする。

レンズは沈胴式(収納時はレンズが引っ込むタイプ)ではないので、収納性は他のモデルと比べて劣る。

実際に私はこれをEOS M3で使用していた。画質は良好でAFも快適だ。造りも高級感があるレンズに仕上がっているので所有欲は満たしてくれるだろう。

ボディ性能
DMC-GM1S PEN E-PL6 EOS M2
AF ?コントラストAF ハイスピードイメージャAF
(コントラスト)
ハイブリッドCMOS AFII
(位相差+コントラスト)
WiFi 搭載 非搭載 ?搭載
液晶モニター ?タッチパネル チルト液晶
タッチパネル
タッチパネル
重量 204g 325g 274g

 

オートフォーカス

GM1SとE-PL6はコンデジと一緒のコントラストAFと言う方式。M2はさらに一眼レフカメラなどで採用されている高速AFの仕組みを取り入れている。

但し、最近のコントラストAFは素早くピントを合わせてくれるカメラも多く、どっちかと言えばレンズの問題になる事が多い。その点、どのモデルも良好なオートフォーカス速度を維持できていると思う。

WiFi

E-PL6には非搭載。スマホとの連携でよくSNSにアップロードをするのなら、この点は気をつけよう。最新モデルのE-PL7にはWiFiが搭載されている。

マイクロフォーサーズのレンズにはパワーズームが多いので、WiFiによる連携でリモート操作時にズーム操作も可能な点は大きい。WiFiが無いE-PL6は論外で、EOS M系のレンズはパワーズームが無いので、遠隔操作でズームは出来ない。

液晶モニタ

どの機種もタッチパネル液晶を採用している。さらに言えばE-PL6は液晶を傾ける事が出来るチルト液晶パネルを採用しているので、ローアングルやハイアングルの撮影も簡単に実施する事が出来る点はオススメだ。

重量

GM1Sが抜群の軽量さを誇る。伊達に世界最小を謳っているだけはある。キットレンズ70gを足しても300gに満たないので、高級デジカメよりも軽かったりする。但し、そのコンパクトさから、凝った写真を撮ろうとした際に各種ボタンへのアクセスはしづらい。また、小さすぎる故に持ちにくく、大きなレンズを購入した際にアンバランス感が否めないと言う点が存在する。「いや大きなレンズ買わないし」と思うかもしれないが、望遠ズームはどうしてもレンズが大きくなる。あくまでも広角ー標準レンズを装着して使うのであれば、軽量コンパクトなシステムとして満足できるカメラだと思う。

反面、センサーサイズの割りにEOS M2よりも重いのがPEN Lite E-PL6だ。チルト液晶を採用した分ギミックが増えていたりする点も加味しよう。大きな分持ちやすく、ボタンの配置も余裕があるので扱い易い。但し、こちらも望遠レンズの兼ね合いは一緒。

EOS M2は今現在でリリースされている専用レンズが少なく、ボケが大きい単焦点レンズを使いたいとなるとフルサイズ用のレンズをアダプター装着して使う必要がある。するとコンパクト性は失われてしまい、エントリー一眼レフカメラ並みのサイズ感になってしまう。その分、画質はマイクロフォーサーズ機よりも良好。

オススメのカメラはどれだ?

それじゃあ今までの事を踏まえてどのカメラが良いのかと言うと

旅行や食事にもって行くならDMC-GM1S

コンパクト性を重視するならやはりこの機種を置いて他に無い。特に小さいからと言って他のモデルよりも一際劣るような目だった点は無い。

凝った写真を撮ろうとすると色々不便だったりするものだが、あくまでもコンデジの延長線上で使いたいと言うのであればお勧め出来るカメラ。WiFiやタッチパネルなど必要最低限の部分は備えている。

注意点は1/500秒を超えるスピードのシャッター時はメカニカルシャッターから電子シャッターに切り替わる。電子シャッター時はローリングシャッター現象が発生する可能性のある方式。キットレンズでは、あまり高速シャッターを使わないかも知れないが、大口径の単焦点レンズを使い始めると不満が出てくるかもしれない点は念頭に入れておこう。

また、DMC-GM1とGM1Sは別物。GM1のマイナーチェンジがGM1Sなので購入する際はお間違えの無いように。

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写真を楽しみたいのならPEN Lite E-PL6

コンデジの延長線上として使うのであればGM1に劣るが、あくまでも「レンズ交換式カメラ」としてレンズを交換しながら使うのであればこちらがオススメだ。

今回紹介したようなパンケーキレンズ(薄型レンズ)を装着すればコンパクトな一眼カメラとして、望遠レンズを付けても十分なグリップ性を保てるサイズ。

チルト液晶パネルを搭載しているので、極端なローアングルやちょっとしたハイアングルにも対応可能だ。チルト液晶があるおかげで写真のバリエーションがぐっと広がるだろう。

ホットシューが存在し、外付けの電子ビューファインダーを搭載できるのは今回の3モデルの中では唯一と言う点も見逃せない。特徴の一つ

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暗いシーンやキヤノンユーザーならEOS M2

マイクロフォーサーズ機に比べると高感度に余裕があるので、暗いシーンでの手振れが気になるのであればこの機種がオススメだ。特にキットレンズは最大で4段分の強力な手振れ補正が搭載されているので、安心してスローシャッターが使えう事だろう。

マイクロフォーサーズ機と比べると、揃えるレンズ群は大きくなってしまう。しかしEF-Mマウントのレンズは、センサーサイズの割りにコンパクトな設計になっている。特に単焦点レンズのEF-M22mmF2などは強くオススメ出来るレンズ。

最近ではEOS M10がリリースされたり、新しいEF-Mレンズが噂されたりと活気が出てきたシリーズなのでレンズ資産を作るのもアリかもしれない。

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