今だからこそα7sを購入に踏み切るタイミングかどうか
海外で発表があってから1週間。ついに国内のSONY公式HPでも「α7sII」のページが公開された。やはり大きな変更点は「4K動画」「手ぶれ補正内蔵」「AFの向上」「ファインダー倍率の向上」などが挙がっている。
但し、α7sに比べると倍の価格差となっているので一概にステップアップをオススメは出来ない。むしろ進化したポイントに目を瞑れば「α7sの旧モデルでもいいのじゃ?」との選択肢だって存在する。そこで今回は敢えて旧モデルに焦点を当てて見ていこう。
スペック比較
以前の記事でも掲載しましたが、公式HPの情報に則って再度掲載。特に違う点や確認部分のみをピックアップ。
α7s | α7sII | |
撮像素子 | Exmor CMOSセンサー | Exmor CMOSセンサー |
有効画素 | 約1220万画素 | 約1220万画素 |
非圧縮RAW | ー | ○ |
動画 ガンマS-Log3 |
ー | ○ |
動画 XAVC S |
1920 x 1080(24p, 50M) | 3840×2160(30p、100M) |
スロー動画 | ー | ○ |
AF | 25点(コントラスト検出方式) | 169点(コントラスト検出方式) |
検出輝度範囲 | EV-4-20 | EV-4-20 |
ISO | ISO100-102400 | ISO100-102400 |
ファインダー | 0.5型 電子式ファインダー 約236万ドット 倍率 0.71倍 |
0.5型 電子式ファインダー 約236万ドット 倍率 0.78倍 |
モニタ | 3.0型 約92万ドット 上 90° 下 45° チルト |
3.0型 約123万ドット 上 107° 下41°チルト |
シャッター | 1/8000-30秒 | 1/8000-30秒 |
手ぶれ補正 | レンズ側 | 内蔵4.5段分 |
連写 | 最高約2.5コマ/秒 | 最高約2.5コマ/秒 |
撮影可能枚数 | ファインダー 320枚 モニタ 380枚 |
ファインダー 310枚 モニタ 370枚 |
USB給電 | ー | ○ |
質量 | 約627g |
非圧縮RAWに対応
これが前回の記事で漏れていた項目。
RAWとはセンサーから受け取った信号を記録したデータであり画像として成立つ前のもの。各メーカー独自の方式を取っている事が多く、「CR2(キヤノン)」「ORF(オリンパス)」「PEF(ペンタックス)」「ARW(ソニー)」など拡張子がバラバラ。さらに同メーカーでもセンサーが吐き出す情報が違えばRAWデータも違う。同じRAWでも16bitや14bit12bitなどの階調表現の差や、ロスレスRAWや非圧縮RAWなどの圧縮形式の差がある。
RAWにも色々と種類がある。旧モデルは「14bitデータを画像処理エンジンを通して非可逆圧縮をしている」RAW形式だ。SONY製カメラでは、これが悪さをするらしくカメラ内で生成されるRAWデータが劣化(階調表現が低下する)らしい。*カメラ的には「最適化した」との見方も出来るが、「解像度重視」とするとかなり気になる部分。
画素数の少ないα7sにおいてはそもそもRAWデータを圧縮せずとも高画素機に比べるとデータがスリムなので圧縮する必要があるのか?と言うユーザーの意見もあるくらいだ。
そこでα7sIIでは「非圧縮RAWが選択出来る」ようになった。これにより、ダイナミックレンジの広い撮影などで色飛びを防いだりすることが出来るらしい。SONYのRAWデータへの味付けが気に食わなかった方ならば、これだけでも買う動機になってくる。
「非圧縮RAW」に対応する機種はこのα7sIIとα7RII(今後のアップデートで対応予定らしい)
RAWに関してはかなり専門的な用語が飛び交うページが多いので、詳しくは「RAW 非圧縮」「RAW SONY 圧縮」などでググってみるとお勉強になる。
- 今の階調表現に不満が無ければα7sでも十分
- 現行のSONYのRAWデータの味付けに不満があればα7sIIかα7RII
4.5段分手振れ補正内蔵
夜間撮影などに特化したこのシリーズにおいて、手ぶれ補正はまさに鬼に金棒。一体どこまで手持ち撮影が出来るのが興味が出てくる内容だ。
特に高画素が必要ないオールドレンズ群との相性が良いα7s(1200万画素もあればオールドレンズには十分)において、手ぶれ補正を効かせる事が出来る。それは撮影範囲をよりいっそう豊かにしてくれるもので、搭載されていて損はしない。
手振れ補正が付いている、付いていないを気にせずにレンズを取り回せるのは手振れ内蔵型もメリットだ。
但し、いつも三脚を持ち歩いており別に手ぶれ補正を使っていないと言う方や、晴天下でしか撮影を行わず十分にシャッタースピードを稼ぐことが出来るならば意味が無い機能。
- 夜景などで手持ちスローシャッターを多用するならα7sII
- 三脚を常備していたり、晴天下での撮影が多いのならばα7sでも十分
4K動画撮影可能とガンマS-Log3設定可能
画素加算の無い全画素読み出しの4K動画を撮影可能だ。旧モデルでは4K動画動画撮影の為には「SHOGUN」と言う機材が必要だが、α7sIIでは単独での4K動画の撮影が可能になった。
- 動画を重視して、さらに機材は少ないほうが良いならばα7sII
- 上記からSHOGUNとセットで売り払う人が多いと思わ得れるので中古α7sは狙い目
ファインダー倍率が世界最高に
現在、ファインダー倍率は0.78とデジタルカメラでは世界最大の大きさのファインダー像を得ることが出来る。これはα7RIIと同じ。
特に暗所に強いこのボディと大口径レンズ・大型ファインダーを組み合わせれば夜間撮影は怖いものなしだろう。
AFの選択エリアが細分化
旧モデルの25点AFのうち、中央9点をさらに細分化して169点としたのが今回のポイントだ。
25点の大枠エリアだと細かい点にはピントを合わせる事は難しい。例えば1枠の中に人物の顔が入るくらいの大きさ場合にAFで目にピントを合わせることが難しい。そんな時は多点の中央を使えばAFもかなり楽になると思われる。
「そこまで繊細なピント合わせはしない」と言うことであればα7sの25点AFでも十分過ぎる。
旧モデルα7sは買いか?
- 晴天時、必要であれば三脚を使っているので手振れ補正は不要。
- 動画には興味が無い。
- 非圧縮RAWはデータ容量が大きいので使わない。
- ファインダーは0.71倍で十分。
- 繊細なAFをするくらいならMFを使う。
上記の様なポイントを不便と捉えるか、許容範囲かどうか。価格差が2倍と開いているので、このポイントを埋めるものが価格差にあればα7sIIに行っちゃおう。この差が気にならないのであればα7sはお得と言える。
α7s II ILCE-7SM2
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α7s ILCE-7s
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